Logical Domains 1.3 管理ガイド

論理ドメインを使用した Solaris OS の操作

この節では、Logical Domains Manager によって作成された構成がインスタンス化されるときに発生する、Solaris OS を使用した場合の動作の変更について説明します。

Solaris OS の起動後に OpenBoot ファームウェアを使用できない

Solaris OS を起動したあとに OpenBoot ファームウェアを使用できません。これは、OpenBoot ファームウェアがメモリーから削除されるためです。

Solaris OS から ok プロンプトを表示するには、ドメインを停止する必要があります。Solaris OS の halt コマンドを使用すると、ドメインを停止することができます。

サーバーの電源の再投入

LDoms ソフトウェアを実行しているシステムでサーバーの電源の再投入を必要とする保守作業を行うときは常に、最初に現在の論理ドメイン構成を SP に保存する必要があります。

Procedure現在の論理ドメイン構成を SP に保存する

  1. 次のコマンドを使用します。


    # ldm add-config config-name
    

電源管理されているドメインのアクティブな CPU での psradm(1M) コマンドの使用禁止

電源管理されているドメインのアクティブな CPU の動作状態を、psradm(1M) コマンドを使用して変更しようとしないでください。

Solaris OS のブレークの結果

    この節で説明する動作は、次の処理を行なった場合に発生します。

  1. 入力デバイスが keyboard に設定されているときに、L1-A キーシーケンスを押した場合。

  2. 仮想コンソールが telnet プロンプトにあるときに、send break コマンドを入力した場合。

これらのタイプのブレーク後に次のプロンプトが表示されます。


c)ontinue, s)ync, r)eset, h)alt?

これらのタイプのブレーク後のシステムの動作を表す文字を入力します。

制御ドメインの停止または再起動の結果

次の表に、制御 (primary) ドメインの停止時または再起動時に予想される動作を示します。

表 11–1 制御 (primary) ドメインの停止または再起動時に予想される動作

コマンド 

他のドメインが構成されているか 

動作 

halt

未構成 

ホストの電源が切断され、SP で電源が投入されるまで切断されたままです。 

 

構成 

変数 auto-boot? が true である場合は、ソフトリセットが行われて起動します。変数 auto-boot? が false である場合は、ソフトリセットが行われて ok プロンプトで停止します。

reboot

未構成 

ホストを再起動し、電源は切断されません。 

 

構成 

ホストを再起動し、電源は切断されません。 

shutdown -i 5

未構成 

ホストの電源が切断され、SP で電源が投入されるまで切断されたままです。 

 

構成 

ソフトリセットが行われて再起動します。