この節では、Logical Domains Manager によって作成された構成がインスタンス化されるときに発生する、Solaris OS を使用した場合の動作の変更について説明します。
Solaris OS を起動したあとに OpenBoot ファームウェアを使用できません。これは、OpenBoot ファームウェアがメモリーから削除されるためです。
Solaris OS から ok プロンプトを表示するには、ドメインを停止する必要があります。Solaris OS の halt コマンドを使用すると、ドメインを停止することができます。
LDoms ソフトウェアを実行しているシステムでサーバーの電源の再投入を必要とする保守作業を行うときは常に、最初に現在の論理ドメイン構成を SP に保存する必要があります。
電源管理されているドメインのアクティブな CPU の動作状態を、psradm(1M) コマンドを使用して変更しようとしないでください。
この節で説明する動作は、次の処理を行なった場合に発生します。
入力デバイスが keyboard に設定されているときに、L1-A キーシーケンスを押した場合。
仮想コンソールが telnet プロンプトにあるときに、send break コマンドを入力した場合。
これらのタイプのブレーク後に次のプロンプトが表示されます。
c)ontinue, s)ync, r)eset, h)alt? |
これらのタイプのブレーク後のシステムの動作を表す文字を入力します。
次の表に、制御 (primary) ドメインの停止時または再起動時に予想される動作を示します。
表 11–1 制御 (primary) ドメインの停止または再起動時に予想される動作
コマンド |
他のドメインが構成されているか |
動作 |
---|---|---|
halt |
未構成 |
ホストの電源が切断され、SP で電源が投入されるまで切断されたままです。 |
|
構成 |
変数 auto-boot? が true である場合は、ソフトリセットが行われて起動します。変数 auto-boot? が false である場合は、ソフトリセットが行われて ok プロンプトで停止します。 |
reboot |
未構成 |
ホストを再起動し、電源は切断されません。 |
|
構成 |
ホストを再起動し、電源は切断されません。 |
shutdown -i 5 |
未構成 |
ホストの電源が切断され、SP で電源が投入されるまで切断されたままです。 |
|
構成 |
ソフトリセットが行われて再起動します。 |