Logical Domains 1.3 管理ガイド

システムファームウェアのアップグレード

次のタスクでは、Advanced Lights Out Manager (ALOM) ソフトウェアを使用してシステムファームウェアを更新する方法を示します。

Integrated Lights Out Manager (ILOM) ソフトウェアを使用したシステムファームウェアの更新については、『Sun SPARC Enterprise T5120 and T5220 Servers Topic Set』の「Update the Firmware」を参照してください。

Procedureシステムファームウェアをアップグレードする

使用しているプラットフォームのシステムファームウェアは、SunSolve サイトから入手できます。

サポートされるサーバーで必要なシステムファームウェアについては、『Logical Domains 1.3 リリースノート』「システムファームウェアの必須パッチ」 を参照してください。

この手順では、サービスプロセッサで flashupdate コマンドを使用してシステムファームウェアをアップグレードする方法について説明します。

サポートされるサーバーのシステムファームウェアのインストールおよび更新については、そのサーバーの管理マニュアルまたはプロダクトノートを参照してください。

  1. サービスプロセッサに接続されたシリアルまたはネットワークのいずれかの管理ポートを使用して、ホストサーバーを停止して電源を切ります。


    # shutdown -i5 -g0 -y
    
  2. 使用しているサーバーに応じて、flashupdate コマンドを使用してシステムファームウェアをアップグレードします。

    ファームウェアをアップグレードする方法の詳細は、プラットフォームのマニュアルを参照してください。

    次に、flashupdate コマンドのサンプルを示します。


    sc> flashupdate -s IP-address -f path/Sun_System_Firmware-
    x_x_x_build_nn-server-name.bin
    username: your-userid
    password: your-password
    

    各表記の意味は次のとおりです。

    • IP-address は、使用している FTP サーバーの IP アドレスです。

    • path は、システムファームウェアイメージを入手できる SunSolvesm 内の場所または独自のディレクトリです。

    • x_x_x は、システムファームウェアのバージョン番号です。

    • nn は、このリリースに適用されるビルド番号です。

    • server-name は、使用しているサーバーの名前です。たとえば、SPARC® Enterprise T5440 サーバーの server-nameSPARC_Enterprise_T5440 です。

  3. サービスプロセッサをリセットします。


    sc> resetsc -y
    
  4. ホストサーバーの電源を入れて起動します。


    sc> poweron -c
    ok boot disk
    

ProcedureFTP サーバーを使用せずに、システムファームウェアをアップグレードする

サービスプロセッサにファームウェアをアップロードするためのローカル FTP サーバーにアクセスできない場合は、sysfwdownload ユーティリティーを使用できます。このユーティリティーは、システムファームウェアアップグレードパッケージとともに SunSolve サイトで提供されています。

http://sunsolve.sun.com

  1. Solaris OS 内で次のコマンドを実行します。


    # cd firmware_location
    # sysfwdownload system_firmware_file
    
  2. Solaris OS インスタンスを停止します。


    # shutdown -i5 -g0 -y
    
  3. システムの電源を切り、ファームウェアを更新します。


    sc> poweroff -fy
    sc> flashupdate -s 127.0.0.1
    
  4. サービスプロセッサをリセットしてシステムの電源を入れます。


    sc> resetsc -y
    sc> poweron