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iPlanet Calendar Server 5.1 プログラマーズマニュアル |
第 6 章 Web カレンダーアクセスプロトコル (WCAP) の概要
この章では、Web カレンダーアクセスプロトコル (WCAP) について説明します。WCAP は、iPlanet Calendar Server との通信に使用する高度なコマンドベースのプロトコルです。この章は、以下の節で構成されています。
はじめに
iPlanet Calendar Server 5.x で採用しているデフォルトのクライアント UI プロトコルは SHTML で、これは非公開プロトコルです。ただし、互換性を保つために、 WCAP を使用して、iPlanet Calendar Server 2.x クライアント UI プロトコルをサポートすることができます。WCAP を使用しても、text/calendar 形式および text/xml 形式のカレンダーデータを取得できます。WCAP はコマンドベースのシステムで、カレンダー操作データを転送するクライアントのリクエストとサーバの応答で構成されます。WCAP では、HTTP 経由でカレンダー操作データが返されます。ほとんどの場合、iPlanet Calendar Server では、URL エンコードの引数でデータを受け取ります。
WCAP は、HTTP メッセージで出力を返します。返される HTTP メッセージの本文には、次の形式のカレンダーデータを含むことができます。
text/calendar 形式 (iCalendar).
WCAP コマンドは、次の 4 つの全般的なカテゴリで構成されます。
JavaScript オブジェクトが埋め込まれた text/js
- この XML 形式は iCalendar DTD に従います。
- この形式は、iPlanet Calendar Server 2.x ユーザインタフェースのデフォルトでした。.shtml アプローチを採用したため、iPlanet Calendar Server 5.x ではこの形式は廃止されています。
コマンドの概要
表 6-1 に、WCAP でサポートしているコマンドの概要を一覧で示します。各コマンドの詳細な説明は、第 7 章「WCAP コマンド」を参照してください。
application / urlencoded 形式で指定されたイベントを格納する。
イベントを格納する場合は、プロパティを URL で渡す
セッション ID
多くの WCAP コマンドでは、login コマンドによって返されるセッション ID (id) を指定する必要があります。セッション ID は、必要なレベルの権限または所有権を持つ、認証されたユーザだけがデータにアクセスできるようにします。システムにログインする際に、ユーザは識別情報によって認証されます。デフォルトの認証メカニズムでは、プレーンテキストのパスワードとユーザ名が使用されます。iPlanet Calendar Server は、認証に成功した場合のみセッション ID を生成します。セッション ID は、以降のカレンダー操作で認証の証明の役割を果たします。
認証メカニズムをカスタマイズして、ローカルまたは外部の認証スキームを使用することができます。第 2 章「CSAPI リファレンス」モの26ページの「csIAccessControl」を参照してください。
コマンドの形式
プラグインアーキテクチャにより、iPlanet Calendar Server は複数のコマンド形式をサポートできます。クライアントとサーバの両方で様々なデータ形式を使用して、様々な ISP のニーズを満たすことができます。コマンドプロトコルは HTTP を使用し、WC3 URL 仕様で定義されている規格に準拠しています。
iPlanet Calendar Server の WCAP は、XML または iCalendar 形式の JavaScript オブジェクトで構成され、クライアントサイドとサーバサイドの両方で HTTP 上で HTML ドキュメントとして送信されます。クライアントは、Internet Explorer 4.0 以上および Netscape CommunicatorTM 4.05 以上をサポートしています。
クライアントのリクエスト形式
クライアントは、URI (Universal Resource Identifier) データの形式、または HTML 形式によってコマンドリクエストを iPlanet Calendar Server へ送信します。
URI 形式
次の形式を使用して、URI リクエストを送信します。http://webcalenderserver/COMMAND?PARAM=VAL&PARAM=VAL...
複数の項目は、セミコロンで区切ります。文字列にセミコロンが含まれている場合、セミコロンは quoted-printable の等価な文字 %3B で置き換えます。たとえば、ID が列挙されている中で文字列「gh;i」を表すには、次の形式を使用します。
http://webcalendarserver/fetchcomponents_by_range.wcap?uid=abc;def; gh%3bi;jkl
注 これは、iPlanet Calendar Server 2.x の WCAP から変更されています。以前のバージョンでは、セミコロンの quoted-printable の等価な文字は =3B でした。
第 7 章「WCAP コマンド」の86ページの「共通のトピック」も参照してください。
HTML フォーム
method=[GET|POST] および action=command の形式でフォームを送信します (command は実行するコマンドを表します)。パラメータは、エンコーディングで指定した形式にする必要があります。
クライアントサイドのイベント通知
応答ページの親フレームでは、クライアントサイド JavaScript コードはすべて、CalcommandCallback() というメソッドを実装する必要があります (command は、要求するコマンドの名前を表します)。このコールバックは、HTML 応答の読み込みが完了すると呼び出されます。HTTP GET で使用する場合、上記のコマンドはデータの取得に使用されます。
HTTP POST で使用する場合、上記のコマンドはデータの変更 (作成または削除を含む) に使用されます。
サーバの応答形式
iPlanet Calendar Server は、JavaScript オブジェクトを含む HTML を提供して、クライアントのリクエストに応答します。サーバ、ユーザ、または個別のリクエストに対して応答形式を設定することができます。
HTML に JavaScript オブジェクトが含まれている応答。すべての WCAP コマンドに対するデフォルトの出力形式
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最終更新日: 2002 年 1 月 30 日