iPlanet Calendar Server リリースノート

Version 5.1

2002 年 3 月 20 日




このリリースノートには、iPlanetTM Calendar Server 5.1 がリリースされた時点での重要な情報が記載されています。内容は次のとおりです。

Calendar Server 5.1 をインストールする前に、このリリースノートを読んでください。このリリースノートは次の iPlanet マニュアル Web サイトでも参照できます。

http://docs.iplanet.com/docs/manuals/calendar.html

Calendar Server 5.1 をインストールし使用を開始した後も、このウェブサイトを定期的にチェックして最新マニュアルを確認してください。





Calendar Server 5.1 の新機能

iPlanet Calendar Server 5.1 ではパフォーマンスが向上しバグが修正されていることに加え、次の新しい機能が追加されています。

インストールの新機能

Calendar Server の新機能

Calendar Express の新機能

Calendar Server 5.1 には、エンドユーザの生産性を高めるための機能が数多く追加されています。これらの新しい機能については、次のドキュメントで解説されています。

nf5.1.html

このドキュメントをエンドユーザが利用して、新しい機能を活用できるようにしてください。

「カスタマイズ可能ファイルを保存」オプション

インストール時、次の拡張子を持つ Calendar Server の構成ファイルとカスタマイズ可能ファイルをすべて、インストールプログラムに保存させることができます。

.xsl .xml .conf .gif .htm

インストールプログラムは、どのファイルが変更されたかを示すレポートを生成します。インストール終了後、保存されたファイルから取り出したカスタマイズ内容を、新しくインストールした Calendar Server 5.1 ファイルにこのレポートを使用して、マージすることができます。

NetscapeTM Calendar Server 4.x から 5.1 への移行を行うユーティリティ

ncs4migrate 移行ユーティリティは、Netscape Calendar Server 4.x のカレンダーデータを Calendar Server 5.1 に移行します。ncs4migrate の実行方法については、『iPlanet Calendar Server インストールガイド』を参照してください。

新しいディレクトリサーバのサポート

iPlanet Calendar Server 5.1 はあらゆるソフトウェアプラットフォーム上の NetscapeTM Directory Server 4.16 (4.12 も)、および、Solaris 2.6 (5.6) 以外のあらゆるソフトウェアプラットフォーム上の iPlanet Directory Server 5.1 をサポートします。

csdb ユーティリティの check コマンドと rebuild コマンド

Calendar Server 5.1 は、csdb ユーティリティの check コマンドと rebuild コマンドを備えています。これらのコマンドはカレンダーデータベース (caldb) をチェックし、必要に応じて再構築します。これらのコマンドの使用方法については、『iPlanet Calendar Server 管理者ガイド』を参照してください。

ユーザカレンダーにおける「私的」のイベントと仕事

Calendar Server 5.1 は、ユーザカレンダー上で「私的」のイベントと仕事、および「日時のみ」のイベントと仕事をサポートしています。Calendar Express で新しいイベントや仕事を設定するとき、そのイベントや仕事が「公的」、「私的」、または「日時のみ」を指定できます。

「日時のみ」のイベントや仕事を指定する方法については、Calendar Express のオンラインヘルプを参照してください。

「私的」と「日時のみ」のイベントと仕事を Calendar Server にフィルタリング (認識) させるかどうかを指定するため、このリリースの ics.conf ファイルには calstore.filterprivateevents パラメータが用意されています。「no」を指定すると、Calendar Server はこれらのイベントと仕事を「公的」のイベントと仕事と同じように扱います。デフォルトは、「yes」です。

出席依頼に関するメール自動通知

Calendar Server 5.1 のエンドユーザは、他のユーザが自分のカレンダーにイベントを設定またはキャンセルしたりしたときに、メールで通知メッセージを受信するように要求できます。ics.conf ファイルに新たに組み込まれている次のパラメータで、エンドユーザがこのオプションを利用できるかどうかを指定します。

ine.invitation.enable は、イベントへ出席依頼に関するメール通知を制御します。「yes」(デフォルト) の場合、エンドユーザから要求があれば、通知が送信されます。「no」の場合、通知は送信されません。

ine.cancellation.enable は、イベントのキャンセルに関するメール通知を制御します。「yes」(デフォルト) の場合、エンドユーザから要求があれば通知が送信されます。「no」の場合、通知は送信されません。

この機能を Calendar Express で設定する方法については、Calendar Express のオンラインヘルプを参照してください。

テキストフィールドにおける HTML と Javascript のレンダリングの構成

ics.conf ファイルに新たに追加された service.http.renderhtml パラメータは、イベントや仕事の説明といったテキストフィールドでの HTML と Javascript のレンダリングを制御します。.「yes」の場合、HTML と Javascript のレンダリングが有効になります。「no」(デフォルト) の場合はレンダリングが無効になります。

ワイルドカード検索における出席者文字列の最小サイズ

ics.conf ファイルに新たに追加された local.lookupldap.search.minwildcardsize パラメータは、「0」であれば常にワイルドカード検索を行うことを指定します。デフォルトは、「3」です。

イベント通知サービス (ENS) メッセージの XML 形式

Calendar Server 5.1 は、JavaTM Message Service (JMS) API をサポートしています。JMS API は、イベント通知サービス (ENS) メッセージのデータを「text/calendar」形式のほかに、「text/xml」形式にできます。ENS メッセージは、アラーム通知カレンダー更新通知 の両方の場合に送信されます。




注:

次の表においてアスタリスク (*) が付いているパラメータは ics.conf ファイルに入っていません。デフォルト以外の値をパラメータに設定する場合、適切な値を設定したパラメータを ics.conf ファイルに追加する必要があります また、追加した値を有効にするには、Calendar Server を再起動する必要があります。




アラーム通知

表 1    アラーム通知の ics.conf パラメータ 

パラメータ

説明

caldb.serveralarms.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/alarm」 

caldb.serveralarms.contenttype *  

メッセージデータのコンテンツタイプ。値は「text/xml」または「text/calendar」。デフォルトは「binary」 

* デフォルト以外の値を設定する場合、ics.conf にパラメータを追加する必要がある

カレンダー更新通知

表 2    カレンダー更新通知の ics.conf パラメータ 

パラメータ

説明

カレンダーの作成

caldb.berkeleydb.ensmsg.createcal 

カレンダーが作成されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.createcal.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/calendarcreate」 

caldb.berkeleydb.ensmsg.createcal.contenttype * 

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」 (デフォルト) または「text/calendar」 

カレンダーの削除

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal 

カレンダーが削除されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/calendardelete」 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal.contenttype * 

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」 (デフォルト) または「text/calendar」 

カレンダーの変更

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifycal 

カレンダーが修正されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifycal.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/calendarmodify」 

caldb.berleleydb.ensmsg.modifycal.contenttype * 

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」 (デフォルト) または「text/calendar」 

イベントの作成

caldb.berkeleydb.ensmsg.createevent 

イベントが作成されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.createevent.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/caleventcreate」 

caldb.berleleydb.ensmsg.createevent.contenttype * 

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」 (デフォルト) または「text/calendar」 

イベントの変更

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifyevent 

イベントが修正されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifyevent.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルト「enp:///ics/caleventmodify」 

caldb.berleleydb.ensmsg.modifyevent.contenttype *  

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」 (デフォルト) または「text/calendar」 

イベントの削除

caldb.berkeleydb.ensmsg.deleteevent 

イベントが削除されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/caleventdelete」 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deleteevent.contenttype * 

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」 (デフォルト) または「text/calendar」 

仕事の作成

caldb.berkeleydb.ensmsg.createtodo 

仕事が作成されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.createtodo.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/caltodocreate」 

caldb.berleleydb.ensmsg.createtodo.contenttype * 

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」 (デフォルト) または「text/calendar」 

仕事の変更

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifytodo 

仕事が修正されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.modifytodo.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/caltodomodify」 

caldb.berleleydb.ensmsg.modifytodo.contenttype * 

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」 (デフォルト) または「text/calendar」 

仕事の削除

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletetodo 

仕事が削除されたときに ENS メッセージを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定する必要がある 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletetodo.url * 

ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/caltododelete」 

caldb.berkeleydb.ensmsg.deletetodo.contenttype * 

メッセージデータのコンテンツタイプ。「text/xml」(デフォルト) または「text/calendar」 

* デフォルト以外の値を設定する場合、ics.conf にパラメータを追加する必要がある

詳細については、『iPlanet Messaging and Collaboration イベント通知サービスマニュアル』を参照してください。

削除したイベントと todo を確認する WCAP コマンド

iPlanet Calendar Server 5.1 には、次の WCAP コマンドが新たに追加されています。

これらのコマンドの解説については、『iPlanet Calendar Server 5.1 プログラマーズマニュアル』を参照してください。

Sun Cluster 3.0 による高可用性 (HA) サポート

iPlanet Calendar Server 5.1 では、Sun Cluster 3.0 U1 製品を使用することによって、Solaris 上での高可用性 (HA) をサポートしています。クラスタはプライマリノードとセカンダリノードで構成され、Calendar Server はプライマリノード上で稼動します。プライマリノードに障害が発生しても、Calendar Server リソースがセカンダリノードにフェイルオーバーされるので、可用性が継続的に提供されます。

詳細については、『Sample iCS 5.1 HA Configuration』ドキュメントを参照してください。

限定版仮想ドメインモード

Calendar Server は限定版仮想ドメインモードをサポートしているので、1 つの Calendar Server で複数のカレンダーサイトをホストできます。完全な形の仮想ドメインサポートは将来のリリースで組み込まれる予定ですが、仮想ドメイン機能の一部は Calendar Server 5.1 で利用できます (Calendar Server 5.0 パッチ 2 リリースで初めて提供)。限定版仮想ドメインモードをご使用になりたい場合は、iPlanet テクニカルサポート担当者までご連絡ください。

その他のマニュアルについては、下の Web サイトを参照してください。

http://knowledgebase.iplanet.com/ikb/kb/articles/4950.html





Calendar Server 5.1 インストールノート




注:

iPlanet Calendar Server は Network File System (NFS) のマウント済みパーティションをサポートしていません。NFS のマウント済みパーティションには、Calendar Server のいかなる構成要素 (実行可能ファイル、データベースファイル、構成ファイル、データファイル、一時ファイル、ログファイルなど) も、インストールまたは作成しないで下さい。




ここでは、Calendar Server 5.1 のインストール前に知っておくべき情報を紹介します。具体的な内容は次のとおりです。

インストールの詳細と手順については、『iPlanet Calendar Server インストールガイド』を参照してください。

必要なインストール権限

Calendar Server のインストール、再インストール、アップグレードを行うには、スーパーユーザの権限が必要です。Solaris などの UNIX システムの場合には、root (user ID = 0) としてログインするか root になる必要があります。Windows NT システムの場合には、システムに対する管理権限をすべて持つ管理者としてログインする必要があります。

サポートされているソフトウェアプラットフォーム

iPlanet Calendar Server 5.1 は、次のソフトウェアプラットフォームをサポートしています。

SolarisTM 8 (5.8) オペレーティング環境

表 3 は、Solaris 8 (5.8) の必須パッチを示しています。最新のパッチリストについては、Calendar Server をアンバンドルした後、instsupp/ ディレクトリにある patches_sparc_SunOS_5.8.list ファイルをチェックしてください。

表 3 に記載されているパッチ ID のダッシュの後はリビジョン番号です。少なくともこのリビジョン以降のパッチが必要になります。それより後に発表されたリビジョンであれば問題ありません。これらのパッチは、下の Web サイトからダウンロードできます。

http://sunsolve.sun.com.

表 3    Solaris 8 (5.8) オペレーティング環境の必須パッチ 

パッチ ID

説明

110934-03 

SunOS 5.8: pkgtrans、pkgadd、pkgchk、および libpkg.a パッチ 

109320-03 

SunOS 5.8: LP jumbo パッチ 

108974-11 

SunOS 5.8: dada、uata、dad、sd および scsi ドライバパッチ 

108977-01 

SunOS 5.8: libsmedia パッチ 

108968-05 

SunOS 5.8: vol/vold/rmmount パッチ 

108975-04 

SunOS 5.8: /usr/bin/rmformat and /usr/sbin/format パッチ 

108528-09 

SunOS 5.8: kernel update パッチ 

108652-34 

X11 6.4.1 Xsun パッチ 

109783-01 

SunOS 5.8: /usr/lib/nfs/nfsd パッチ 

108985-02 

SunOS 5.8: /usr/sbin/in.rshd パッチ 

Solaris2.6 (5.6) オペレーティング環境

表 4 は、Solaris 2.6 (5.6) の必須パッチを示しています。最新のパッチリストについては、Calendar Server をアンバンドルした後、instsupp/ ディレクトリにある patches_sparc_SunOS_5.6.list ファイルをチェックしてください。

表 4 に記載されているパッチ ID のダッシュの後はリビジョン番号です。少なくともこのリビジョン以降のパッチが必要になります。それより後に発表されたリビジョンであれば問題ありません。これらのパッチは、下の Web サイトからダウンロードできます。

http://sunsolve.sun.com.

表 4    Solaris 2.6 (5.6) オペレーティング環境の必須パッチ 

パッチ ID

説明

107733-09 

SunOS 5.6: リンカーパッチ 

105568-23 

SunOS 5.6: /usr/lib/libthread.so.1 パッチ 

105210-38 

SunOS 5.6: libc & watchmalloc パッチ 

106040-17 

Sun OS 5.6: X Input & Output Method パッチ 

105633-59 

OpenWindows 3.6: Xsun パッチ 

105181-28 

SunOS 5.6: kernel update パッチ 

105669-10 

CDE 1.2: libDtSvc パッチ 

105284-41 

Motif 1.2.7 実行時ライブラリパッチ 




注:

Solaris 2.6 (5.6) は Netscape Directory Server 4.12 と 4.16 をサポートしますが、iPlanet Directory Server 5.1 はサポートしません。




Service Pack 6a 付属の Windows NT 4.0

Calendar Server 5.1 は、Service Pack 6a (またはこれ以上) が付属された Microsoft Windows NT 4.0 をサポートします。Service Pack 6a は、次の Web サイトからダウンロードできます。

http://www.microsoft.com/japan/products/ntserver/




注:

処理速度が遅いプロセッサを使用している Windows NT サーバでは、start-cal コマンドがタイムアウトする可能性があります。その場合には、Windows NT の「コントロールパネル」の「サービス」ダイアログボックスを使用して Calendar Server を起動してください。




HP-UX 11.0 オペレーティングシステム

HP-UX 必須パッチ

HP-UX 11.0 サーバに Calendar Server 5.1 をインストールする前に、次の Web サイトから入手できる 9/01 HP-UX 11.0 Quality Pack をインストールしてください。

http://www.hp.com

カーネルチューニング

Calendar Server 5.1 をインストールする前に、カーネルチューニングの指標として下表の設定値を使用してください (これらの設定値は、物理メモリ 2 GB、スワップ領域 2 GB の HP 9000 を基準としています)。

表 5    HP-UX 11.0 構成可能カーネルパラメータ

パラメータ

説明

新しい設定値

max_thread_proc  

プロセス当たりの最大スレッド数 

8192 

nkthread 

システム内の最大スレッド数 

32768 

maxdsiz 

最大データセグメントサイズ制限、ヒープメモリ  

1 GB (0x040000000) 

maxtsiz 

最大テキストサイズ 

64 MB (0x04000000) 

maxfiles_lim 

プロセス当たりの最大オープンファイル数 

32768  

ncallout 

保留できるタイムアウトの最大数 

128 + nproc 

nfile 

システム全体での最大ファイル数 

65536 

ninode 

メモリ内の最大 i ノード数 

32768 

カーネルは、HP-UX システム管理ツール (samkmtune) を使用するか、手動で変更します。

  1. カーネルパラメータを変更するには、/stand/system ファイルを編集します。

  2. mk_kernel -o /stand/vmunix を実行して新しいカーネルとカーネル関数セットを構築し、カーネルをリブート時に置換することを指定します。

  3. システムをリブートします。

Calendar Server の起動

HP-UX 11.0 サーバでは、インストール後や再起動後に Calendar Server が自動起動されません。インストール後や再起動後に自動起動するためのオプションをインストール時に選択した場合でも、同じです。このため、start-cal コマンドを使用して Calendar Server を手動で起動しなければなりません。(4525117).

ディレクトリサーバ条件

iPlanet Calendar Server 5.1 は、次のディレクトリサーバをサポートします。

ディレクトリサーバ要件の詳細については、『iPlanet Calendar Server インストールガイド』を参照してください。

ハードウェア条件

iPlanet Calendar Server 5.1 をインストールするためのハードウェア条件は、次のとおりです。

推奨クライアントソフトウェア

Calendar Express は、JavaScript 対応ブラウザを必要とします。最適のパフォーマンスを得るには、Calendar Server 5.1 では次のブラウザを使用することをお勧めします。

表 6    Calendar Server 5.1 での使用が推奨されるブラウザバージョン

ブラウザ

Solaris

Windows

Macintosh

NetscapeTM Communicator 

4.7x 

4.7x 

Microsoft Internet Explorer   

5.0 または 5.5 

5.0 

Calendar Server 5.1 のインストールにおける注意事項

Pre-Hotfix ファイルの削除

Calendar Server 5.1 をインストールする前にすべての *.so_pre-Hotfix_* ファイルを削除してください。server-root/cal/bin/plugins ディレクトリにあるファイルは必ず削除する必要があります。削除しなかった場合、これらのファイルの一部がこのディレクトリから自動的にロードされ、その結果、Calendar Server が適正に動作しない可能性があります。

カスタマイズ可能ファイルをインストール時に保存

Calendar Server をアップグレードまたは再インストールする場合、次の拡張子を持つ Calendar Server の構成ファイルとカスタマイズが可能なファイルすべてを、インストールプログラムに保存させることができます。

.xsl .xml .conf .gif .htm

インストールプログラムは、どのファイルが変更されたかを示すレポートを生成します。インストール終了後、保存したファイルから取り出したカスタマイズ内容を、新しくインストールした Calendar Server 5.1 ファイルにこのレポートを使用して、マージすることができます。

Calendar Server 5.1 にデータを移行

表 7    iPlanet Calendar Server 5.1 移行ユーティリティ

ユーティリティ

説明

ics2migrate  

Calendar Server 2.x データと LDAP ユーザ設定を Calendar Server 5.1 に移行

このユーティリティはどのプラットフォームでも server-root/cal/bin/ ディレクトリにインストールされます。 

ncs4migrate  

Netscape Calendar Server 4.x カレンダーデータを Calendar Server 5.1 に移行

このユーティリティは、環境に応じてそれぞれ以下の場所にインストールされます。

  • 英語版リリースの Solaris システム: server-root/cal/bin/ ディレクトリ

  • Windows NT プラットフォームおよびローカライズ版リリースのすべてのプラットフォーム: server-root/cal/bin/ ディレクトリ以外のディレクトリ

Netscape Calendar Server 4.x カレンダーデータを Calendar Server 5.1 に移行する計画がある場合は、Sun/iPlanet テクニカルサポートまたはアカウントマネージャまでお問合せください。 

移行ユーティリティの使用方法については、『iPlanet Calendar Server インストールガイド』を参照してください。





これまでに判明している問題点と制限事項

iPlanet Calendar Server 5.1 には次の問題があることが判明しています。問題の回避策がある場合には、回避策も記載してあります。

HP-UX: インストールや再起動を正常に行なった後、Calendar Server が起動しない (4525117)

HP-UX 11.0 サーバでは、インストール後や再起動後に Calendar Server が自動起動されません。インストール後や再起動後に自動起動するためのオプションをインストール時に選択した場合でも、同じです。

回避策

start-cal コマンドを使用して Calendar Server を手動で起動します。

Internet Explorer ユーザが iCal 形式でエクスポートを行なった後、XML 形式でエクスポートを行えない (4525128)

5.5 以上の Internet Explorer を使用してカレンダーを iCal 形式でエクスポートした後に XML 形式でカレンダーのエクスポートを行うことはできません。Internet Explorer は、エクスポートするファイルの保存場所を選択するための「保存」ウィンドウを表示しません。

回避策

Internet Explorer の「更新」ボタンをクリックしてからカレンダーをエクスポートします。あるいは、「表示」や「カレンダー」といったほかの Calendar Express ウィンドウにいったん移動してから「オプション」ウィンドウに戻り、カレンダーをエクスポートします。

Calendar Express で国際文字が正しく表示されない (4527700)

csresource などの Calendar Server コマンドラインユーティリティに UTF-8 以外の符号化を使用して入力した国際文字は、Calendar Express では正しく表示されません。

回避策

国際文字を含んでいるコマンドラインパラメータを Calendar Express で正しく表示するには、UTF-8 符号化を使用して文字を入力してください。

エクスポートしたイベントを別のCalendar Server にインポートすると、修正を行えなくなる (4530547)

イベントをエクスポートした後、別の Calendar Server にインポートすると、インポートを行なったユーザはイベントを変更できません。たとえば UserA がエクスポートしたカレンダーを UserB が別の Calendar Server にインポートした場合、イベントの開催者は依然として UserA であり、UserB がイベントを変更することはできません。

回避策

エクスポートしたファイルを編集し、開催者を、別の Calendar Server にカレンダーをインポートする予定のユーザに変更します。

失敗した場合でも、logout.wcap 呼び出しが常に -1 (成功) のステータスを返してくる (4535769)

ログアウトが失敗した場合でも、logout.wcap 呼び出しは常に -1 (成功) を返します。

回避策

セッションがまだ有効であるかどうかをチェックするには、check_id.wcap コマンドを呼び出し、返されてくる X-NSCP-WCAP-CHECK-ID プロパティを確認します。値がゼロ (0) であればセッションは無効であり、ログアウトは成功したことになります。値が 1 であればセッションは依然として有効であるため、logout.wcap を呼び出して再度ログアウトする必要があります。

Calendar Server の後に Portal Server をインストールすると、/var/opt に対するアクセス権が変わる (4535775)

Calendar Server をインストールした後に Portal Server をインストールすると、/var/opt へのアクセス権が 0700 (drwx------) に変わります。この後 Calendar Server を再起動 (またはリブート) しようとすると、次のエラーが発生します。

csadmind 起動中に致命的エラー 70 発生: カレンダーデータベースを開けません。csadmind が起動されていません。カレンダーサービスは開始しません。

回避策

Portal Server をインストールした後、/var/opt ディレクトリのアクセス権を 0775 に変更します。

空き時間を計算するとき、出席依頼を受けたユーザのカレンダーと連絡だけを受けたユーザのカレンダーの両方が使用される (4535922)

新しいイベントをスケジューリングするにあたって空き時間を計算するとき、Calendar Server は出席依頼を受けたユーザのカレンダーと連絡だけを受けたユーザのカレンダーの両方を使用します。このやり方ではイベントに対して適切な時刻を決定しにくいため、Calendar Server では出席依頼を受けたユーザのカレンダーだけを使用する必要があります。

回避策

なし

「カレンダーのアクセス権」ビューでシステムが受け付けるユーザが 75 名までである (4535964)

「カレンダーのアクセス権」ビューでは、75 名までのユーザしか追加できません。

回避策

75 名を超えるユーザを追加するには、login.wcap コマンドと createcalendar.wcap コマンドを使用します。これらのコマンドの解説については、『iPlanet Calendar Server 5.1 プログラマーズマニュアル』を参照してください。

メールアドレスの変更内容が既存のイベントと仕事に反映されない (4535971)

「イベント&仕事のアラーム」オプション設定でメールアドレスを変更した場合、カレンダーにすでに入力されている未来のイベントや仕事のアラームは、依然として変更前のメールアドレスに送信されます。

回避策

イベントと仕事をそれぞれ編集し、正しいメールアドレスにアラームを指定します。

Asia/Tehran タイムゾーンが Calendar Express の「オプションの設定」ビューに表示されない (4536390)

Asia/Tehran タイムゾーンは Calendar Server 5.1 timezones.ics ファイルに入っていますが、Calendar Express の「オプションの設定」ビューには表示されません。

回避策

なし

ユーザが初めてログインしたときに、カレンダーの自動作成機能を無効にすることができない (4537234)

デフォルトでは、新しいユーザが Calendar Server に初めてログインすると、デフォルトカレンダーが作成されるように設定されています。現時点では、この機能を無効にするオプションはありません。

回避策

なし。ただし、この機能を無効にする構成パラメータを将来のリリースに組み込む予定です。

グループカレンダー名にスペースが入っていると問題が生じる (4537454)

グループカレンダー名の先頭や末尾にスペースがある場合、Calendar Server はスペースがないグループカレンダーを新たに作成します。

回避策

グループカレンダー名の先頭や末尾にスペース文字を使用しないようにします。

繰り返し ID (RID) が ISO8601 形式になっていない (4537733)

Calendar Server は、RID を ISO8601 形式に変換しません。

回避策

RID で渡す前に time_t 形式に変換します。つまり、ISO8601 形式の作成日付をまず Zulu バージョンの ISO8601 に変換してから time_t に変換します。


注:

C の mktime() 関数は、システムのタイムゾーン情報を使用するため、Calendar Server のタイムゾーンやユーザが選択したタイムゾーンと正しくマップしない可能性があります。したがって、mktime() 関数は使用しないでください。




会議の予定が決まったがカレンダーにエントリがないユーザがある (4538591)

デフォルトカレンダーを持たないユーザに会議への出席を依頼するには、このユーザのメールアドレスを指定する必要があります。Calendar Server は、「mailto:」を使用してイベントの詳細を知らせるメールメッセージをユーザに送信します。ただし、このユーザのためのデフォルトカレンダーは作成されません。

回避策

Calendar Server が新しいカレンダーユーザ用のデフォルトカレンダーを作成するのは、次のいずれかの場合です。

cscal については、『iPlanet Calendar Server 管理者ガイド』を参照してください。

Calendar Server がカレンダーの二重予約を許可する (4538774)

ics.conf ファイル内の user.allow.doublebook が「no」に設定されている場合でも、Calendar Server はユーザのカレンダーの二重予約を許可します。

回避策

ユーザのカレンダーでの二重予約を防止するには、-k no オプションを付けて cscal ユーティリティを各カレンダーに対して実行します。

「空き時間の表示」と「スケジュール」が選択されているにもかかわらず他のユーザがカレンダーを検索できない (4538863)

パッチ 4 リリース前に作成されたカレンダーの場合、「読み込み」アクセス権が指定されていないかぎり他のカレンダーユーザは検索を行えません。「予定の確認」や「スケジュール」のアクセス権だけが指定されている場合、カレンダーの検索は行えません。

回避策

パッチ 4 をインストールする前に作成されたカレンダーで検索を行うには、アクセス権を変更する必要があるかもしれません。アクセス権の変更方法については、Calendar Express のオンラインヘルプを参照してください。

Calendar Overview の仕事表示方式が一貫していない (4538960)

「概要」および「日別」ビューの日付バナーのすぐ下に表示される「仕事とイベント」ボックス内の仕事表示方式が一貫していません。

回避策

Calendar Express は、「概要」および「日別」ビューの「仕事とイベント」ボックス内では、次のように仕事を表示します。

カレンダーには何百 (さらには何千) 個もの未来の仕事が設定されている可能性があリ、それらをすべて表示すると簡単に「仕事とイベント」ボックスがいっぱいになってしまいます。そのため、Calendar Server は未来の仕事を「仕事とイベント」ボックスに表示しません。カレンダーに設定されている未来の仕事を表示するには、週別や月別の表示を使用してください。

ターゲットディレクトリが存在していて -f オプションが指定されていない場合、csbackup ユーティリティは失敗する (4539252)

ターゲットバックアップディレクトリがすでに存在しており、かつ -f オプションを指定しなかった場合、csbackup ユーティリティは失敗します。ターゲットディレクトリ内が空であっても、結果は同じです。たとえば backupdir が存在する場合、次のコマンドは失敗します。

# ./csbackup database backupdir

回避策

csbackup ユーティリティを実行する際は、-f オプションを使用します。例:

# ./csbackup -f database backupdir

Server JavaScript が相対 URL ではなく完全修飾 URL を返してくる (4539347)

ログイン後、Server JavaScript は相対 URL ではなく、ポート番号を含んだ完全修飾 URL を返します。ロードバランサやプロキシサーバを使った Calendar Server 上で、完全修飾 URL を使用すると問題が生じます。

回避策

なし

Internet Explorer 5.5 からのエクスポートが正しく動作しない (4540544)

Internet Explorer 5.5 を使用している場合、Calendar Express の Export 機能はカレンダーを .ics 形式や .xml 形式ではなく、HTML ファイルとして保存します。

回避策

  1. Calendar Express の「オプション」ビューで、エクスポートするカレンダーを「カレンダーをエクスポート」に追加し、「エクスポート」をクリックします。

  2. 「ファイルダウンロード」ダイアログで「現在の場所からファイルを開く」をクリックします。「ファイルをディスクに保存」を選択しないでください。選択するとカレンダーが HTML ファイルとして保存されてしまいます。

  3. 「OK」をクリックします。Internet Explorer が「ファイルダウンロード」ダイアログを再度表示します。

  4. この 2 つ目の「ファイルダウンロード」ダイアログで「ファイルをディスクに保存」をクリックします (デフォルト状態ですでに選択されています)。

  5. 「名前を付けて保存」ダイアログボックスでダウンロードフォルダを選択し、「OK」をクリックします。Export 機能が .ics 形式または .xml 形式でカレンダーを保存します。

ワイルドカード (*) を使用して新しいイベントの検索を行うと、ディレクトリサーバエラーとなる (4540607)

ワイルドカード文字 (*) や短い部分文字列を使用して新しいイベントの検索を行うと、次のエラーが返されます。

ディレクトリサーバで問題が発生しました。(2)

このエラーの原因としては、以下が考えられます。

回避策

ディレクトリサーバが稼動している場合は、ワイルドカード文字や短い部分文字列 (「j」、「t」、「sh」、「sh*」など) を検索処理で使用しないようにします。あるいは、slapd.ldbm.conf ファイルの lookthroughlimit を -1 に変更して LDAP サーバに検索の限界を無視させます。

インストールプログラムがデフォルトタイムゾーンを表示しないか、その設定を許可しない (4541260)

Calendar Server 5.1 のデフォルトタイムゾーンは、「America/New_York」です。インストールプログラムはこのデフォルトを表示しません。また、その変更方法もありません。さらに、システムのデフォルトタイムゾーン (OS に依存) が「America/New_York」ではない場合、インストールプログラムはこのデフォルトタイムゾーンに一致する Calendar Server タイムゾーンを見つけようとしません。

回避策

インストール時にはありません。ただし、インストール後にファイルをインポートする際に、次のタイムゾーンパラメータを ics.conf ファイルに設定できます。

! Timezone ID used when importing files.
calstore.default.timezoneID = "America/New_York"

詳細については、以下の Web サイトを参照してください。

http://knowledgebase.iplanet.com/ikb/kb/articles/4996.html

Calendar Express では定期的イベントに対して「last day of the month」(月末の日) を使用できない (4541444)

Calendar Express では、毎月のイベントを「last day of the month」(月末の日)(日付に関係なく) に指定できません。

回避策

毎月のイベントを「last day of the month」(月末の日) に指定するには、イベントを「31st day of the month」(月の 31 日目) に繰り返すようにスケジュールします。Calendar Server は、月の日数が 31 日未満である場合、自動的にその月の最後の日付を調整します。

受諾も拒否もしていない出席依頼に対してユーザがアラームを設定することはできない (4552548)

受諾も拒否もしていない出席依頼に対して、ユーザがアラームを設定しようとした場合、このアクションは保存されません。また、受諾も拒否もしていない出席依頼を表示させて「OK」をクリックすると、エラーが http.log に記録されます。

回避策

受諾も拒否もしていない出席依頼に対してアラームを設定しないようにします。

検索文字列にアスタリスクが含まれていると、検索結果が期待どおりのものにならない (4555547)

検索文字列にアスタリスク (*) が含まれている場合、カレンダーを検索したときに期待どおりの結果が返されるとはかぎりません。

回避策

アスタリスクを含まない、3 文字以上の検索文字列を使用して再度、検索します。

Netscape Navigator 4.x を使用して Macintosh 上で作成したイベントに破損データが含まれる (4556675)

Netscape Navigator 4.x を使用して Macintosh 上で新しいイベントや仕事を作成し、名前、場所、および説明を追加すると、説明の末尾に余分な文字が追加されます。

回避策

Macintosh システム上で新しいイベントや仕事を作成して名前、場所、および説明を追加するには、Netscape Navigator 6.x または Internet Explorer 5.x を使用してください。

Netscape Communicator ではメール通知で問題が発生する (4560460)

Communicator を使用している場合、Calendar Express のメール通知で問題が発生する可能性があります。Calendar Server 通知は、Outlook クライアントを対象に最適化されています。通知は、テキスト/プレーン、テキスト/html、テキスト/カレンダーという、マルチパート MIME 形式で送信されます。これらの形式は、server-root/cal/bin/config/en ディレクトリに定義されています。

これらのデフォルト形式を使用した場合、Communicator ではイベント通知が正しくレンダリングされません。つまり、Communicator は、Outlook 用に最適化されたテキスト/カレンダー形式を処理しようとすることになります。その結果、Communicator は「詳細」、「同意する」、および「同意しない」ボタンを表示します。また、「Error: 3.0 Unknown: (::)」も表示します。

回避策

  1. 「Communicator」ツールバーから「編集」>「設定」>「ナビゲータ」>「アプリケーション」に移動し、ics 拡張子を処理するアプリケーションを作成します。mime 形式はテキスト/カレンダー2 とし、使用するアプリケーションは Notepad、Outlook などとします。これはすべてのユーザクライアントで必要となるため、大規模な導入状況では最良の策と言えないかもしれません。

  2. text/html 形式が text/calendar 形式の後に位置するように、server-root/cal/bin/config/en ディレクトリにある形式ファイルを変更します。注: この結果、Outlook の相互運用性が無効となる可能性があります。

    カレンダー表示名を LDAP CN に設定する方法の詳細については、以下の Web サイトを参照してください。

    http://knowledgebase.iplanet.com/ikb/kb/articles/4964.html

新しいカレンダーが「カレンダー」ビューに表示されない (4607517)

Calendar Express で作成したカレンダーが購読カレンダーとしてリストされているにもかかわらず、「カレンダー」ビューのリストに表示されないことがあります。この問題は、複数の CPU を搭載するサーバで発生します。

回避策

ブラウザで更新/リロード等をして「カレンダー」ビューを再表示します。

設定した日の翌日が定期的イベントの「終了日」として表示される (4622462)

毎週日繰り返される定期的イベントを作成し、「終了日」を設定します。この後、イベントを編集して「繰り返しのパターンの変更」をクリックすると、最初に設定した「終了日」の翌日が新しい「終了日」となります。定期的イベントの場合、Calendar Server は現地時間ではなく Zulu 時間を使用します。また、「終了日」のデフォルトとして「未定」がリセットされるので、「OK」をクリックすると、イベントの「終了日」が「未定」に変更されます。

回避策

定期的イベントに対する項目を選択した後、選択内容に目を通し、「終了日」のデフォルトが「未定」に設定されていないことを確認します。確信がない場合は、「OK」ではなく「キャンセル」をクリックしてください。

繰り返しの「終了日」がデフォルト値より前の日付である場合、Calendar Server はすべてのインスタンスを作成しない (4625452)

定期的イベントを作成します。「日ごと」タブで「全ての平日」をクリックし、デフォルトの「終了日」より前に繰り返し「終了日」を指定します。Calendar Server は、このイベントの 1 個または 2 個のインスタンスだけを作成します。

回避策

デフォルトの「終了日」またはデフォルト値より後に「終了日」を指定し、不要なイベントを削除します。

ローカリゼーションリソースファイルの内容は古いので削除する必要がある (4628091)

インストールされているローカライズ済みリソースファイルは最新バージョンでないため、Calendar Server 5.1 に同期していません。このため、英語以外の言語を指定した場合、ローカライズされた Calendar Express ユーザインタフェースは最新のバージョンではありません。

回避策

iPlanet Calendar Server 5.1 は、フランス語 (fr)、ドイツ語 (de)、日本語 (ja)、およびスペイン語 (es) でローカライズされます。これらのローカライズド製品のリリースに関する発表に注意していてください。必要なローカライズドリリースが発表されたら、古いローカライズドリソースファイルを削除し、新しいローカライズドリリースにアップグレードしてください。

特殊なグループに出席依頼を出すと cshttpd が停止してしまう (4645223)

検索条件が、ドメイン名、slapd インスタンス名、管理サーバ名などと一致すると、検索結果はこれらの名前をグループとして保持します。この中からいくつかのグループを選択して出席依頼を送信した場合は、cshttpd が停止します。

回避策

これらのグループは選択しないでください。

Netscape 上のツールヒントが正しく表示されない (Windows のみ) (4649447、4656700、4651019)

Windows 環境で、Netscape Communicator を使用して Calendar Server にログインすると、ツールヒントが正しく表示されません。ブラウザの問題です。

回避策

Internet Explorer 5.0 または 5.5 を使用してください。

午前 12 時の仕事を作成すると、日付が常に 1970 年 1 月 1 日 となる (4663336)

午前 12 時 (12:00午前) の仕事を新しく作成すると、作成された仕事の日付が必ず 1970 年 1 月 1 日 (1/1/1970) になってしまいます。

回避策

午前 12 時以外の時刻に変更してください。(例: 12:01午前)

Netscape Communicator で文字欠けが発生する (Solaris のみ) (4663975)

Solaris 環境で、Netscape Communicator を使用して Calendar Server にログインすると、文字欠けが発生する場合があります。ブラウザの問題です。

回避策

Internet Explorer 5.0 または 5.5、あるいは Windows 環境で Netscape Communicator 4.7x を使用してください。





Calendar Server 5.1 マニュアル

Calendar Server 5.1 のマニュアルセットには、以下が含まれます。

Calendar Express ソフトウェアでは、Calendar Express オンラインヘルプを利用できます。その他の Calendar Server 5.1 マニュアルは、iPlanet マニュアル Web サイトで利用できます。

http://docs.iplanet.com/docs/manuals/calendar.html

マニュアルの訂正事項

『iPlanet Calendar Server 5.1 インストールガイド』には、ncs4migrate ユーティリティが server-root/cal/bin/ ディレクトリにインストールされると記載されていますが、一部のリリースでは、このディレクトリにはインストールされません。詳しくは、「Calendar Server 5.1 にデータを移行」を参照してください。





Calendar Server 5.1 のローカリゼーション

iPlanet Calendar Server 5.1 は、フランス語 (fr)、ドイツ語 (de)、日本語 (ja)、およびスペイン語 (es) でローカライズされます。これらのローカライズ製品のリリースに関する発表に注意していてください。

ローカライズされた Calendar Server に Calendar Express エンドユーザがアクセスするには、その言語のレンダリングに必要な文字セットをエンドユーザのブラウザの構成で使用できる必要があります。





問題点の報告方法

iPlanet Calendar Server で問題が発生した場合は、次のいずれかの方法で iPlanet カスタマサポートに連絡してください。

問題を迅速に解決するために、iPlanet カスタマサポートへ連絡する際は次の情報を提供してください。





詳細情報について

iPlanet に関する役立つ情報は、以下の Web サイトから入手できます。

    

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iPlanet Calendar Server の使用には、そのライセンス契約に記載されている条件が適用されます。

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最終更新日: 2002 年 3 月 20 日