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Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q1 管理ガイド 

付録 A
Instant Messaging の設定パラメータ

この章では、Instant Messaging の設定パラメータについて、次の各節で説明します。


iim.conf ファイルの使用

Instant Messaging の設定情報は、設定ディレクトリ (im_cfg_base) 内の iim.conf ファイルに格納されます。

このファイルは ASCII 形式のプレーンテキストファイルであり、各行には次の規則に基づいて、特定のサーバーパラメータとその値が定義されます。


一般的な設定パラメータ

表 A-1 は、一般的な設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A-1 一般的な設定パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

iim.comm.modules

iim_server,iim_mux

使用する通信モジュールです。有効値は iim_serveriim_mux です。デフォルト値は「iim_server, iim_mux」で、サーバーとマルチプレクサの両方を使用することを意味します。iim_mux はマルチプレクサ用の値です。

iim.smtpserver

localhost

電子メールまたはポケットベルにメッセージを転送するオプションが設定されたエンドユーザーにメールを送信する際に用いる SMTP サーバーです。

iim.instancedir

/opt

インストールディレクトリのルートです。

iim.instancevardir

Solaris の場合: /var/opt/SUNWiim

Linux の場合: /var/opt/sun/im

実行時のファイル (エンドユーザープロファイルデータベースやログなど、サーバーおよびマルチプレクサによって実行時に生成されるファイル) を格納するためのディレクトリを設定します。

iim.user

LDAP 配備の場合、inetuser

ポータル配備の場合、root

サーバープロセスを実行するためのエンドユーザー名です。

iim.group

LDAP 配備の場合、inetgroup

ポータル配備の場合、root

サーバープロセスの実行時に用いるグループです。

iim.jvm.maxmemorysize

256

サーバーの実行元 JVM が使用可能なヒープの最大サイズ (M バイト単位) です。Java コマンドの -mx 引数を構築する際に使用されます。

iim.mail.charset

なし

このパラメータは、メールのヘッダを ASCII 形式にするかどうか、エンコードしないようにするかどうかを指定します。

オフラインのアラート用に送信するメールメッセージのヘッダをエンコードする際に用いる文字セットの名前を指定します。

例: iim.mail.charset=iso-2022-jp

iim.jvm.command

/usr/j2se/bin/java

JRE (Java Runtime Executable) の場所です。

iim.identity.basedir

/opt

Sun Java System Access Manager のデフォルトインストールディレクトリです。ベースディレクトリとも呼ばれます。

iim.identity.jre

/usr/java_1.3.1_04

Access Manager がすべてのプロセスを実行する際に使用する JRE の場所です。

iim.portal.deployuri

/portal

Portal Server の war ファイルを Access Manager 内に配備する際に用いられる URI です。

iim.portal.host

imhostname

Portal Server を実行しているサーバーのホスト名です。デフォルト以外のポート番号を使用する場合は、ポート番号を指定します。

iim.portal.protocol

http

Portal Server へのアクセス時に使用するプロトコルです。

iim.policy.resynctime

720

Instant Messaging Server は、古いエンドユーザー情報を消去する目的で、キャッシュされたすべてのエンドユーザー情報を定期的にクリアします。このパラメータには、キャッシュされたエンドユーザー情報のクリア頻度を分単位で指定します。


ユーザーソース設定パラメータ

表 A-2 は、ユーザーソース設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A-2 ユーザーソース設定パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

iim_ldap.host

localhost:389

Instant Messaging Server がエンドユーザー認証時に使用する、LDAP サーバーの名前とポートです。

iim_ldap.searchbase

o=internet

LDAP サーバー上におけるエンドユーザーおよびグループの検索時に、ベースとして使用する文字列です。

iim_ldap.usergroupbinddn

なし (サーバーは匿名検索を実行する)

検索用 LDAP サーバーへのバインド時に使用する dn を指定します。

iim_ldap.usergroupbindcred

なし (サーバーは匿名検索を実行する)

LDAP 検索時に iim_ldap.usergroupbinddn の dn と組み合わせて使用するパスワードを指定します。

iim_ldap.loginfilter

(&(|(objectclass=inetorgperson)
(objectclass=webtopuser))
(uid={0}))

エンドユーザーのログイン時に使用する検索フィルタです。

iim_ldap.usergroupbyidsearchfilter

(|(&
(objectclass=groupofuniquenames)
(uid={0}))
(&(|(objectclass=inetorgperson)
(objectclass=webtopuser))
(uid={0})))

ディレクトリ内で指定された ID でエンドユーザーおよびグループを検索する際に使用される、検索フィルタです。

iim_ldap.usergroupbynamesearchfilter

(|(&(objectclass=groupofuniquenames)(cn={0}))

(&(|(objectclass=inetorgperson)
(objectclass=webtopuser))
(cn={0})))

ディレクトリ内で指定された名前でエンドユーザーおよびグループを検索する際に使用される、検索フィルタです。

iim_ldap.allowwildcardinuid

False

検索実行時に UID のワイルドカードを有効にするかどうかを指定すします。大部分のディレクトリでは、UID のインデックスはワイルドカードなしの検索専用として設定されているため、デフォルト値は False になっています。この値を True に設定した場合、UID のインデックスを部分文字列検索用に設定しない限り、パフォーマンスが低下する可能性があります。

iim_ldap.userclass

inetOrgPerson,webtopuser

エントリが特定のエンドユーザーに属することを示す LDAP クラスです。

iim_ldap.groupclass

groupOfUniqueNames

エントリが特定のグループに属することを示す LDAP クラスです。

iim_ldap.groupbrowsefilter

(objectclass=groupofuniquenames)

ディレクトリ内の指定された検索ベースですべてのグループをブラウズする際に使用される検索フィルタです。

iim_ldap.searchlimit

40

検索結果として返すエントリの最大数です。値 -1 は、このサーバー上での検索を無効にすることを意味し、値 0 は、無制限の検索を示します。

iim_ldap.userdisplay

cn

エンドユーザーの表示名として使用する LDAP 属性です。

iim_ldap.groupdisplay

cn

グループの表示名として使用する LDAP 属性です。

im_ldap.useruidattr

uid

エンドユーザーの UID として使用する LDAP 属性です。

im_ldap.groupmemberattr

uniquemember

グループのメンバーリストを提供する LDAP 属性です。

iim_ldap.usermailattr

mail

エンドユーザーのプロビジョニングされた電子メールアドレスを格納するための LDAP 属性です。オフラインエンドユーザーに電子メールメッセージを送信する際に使用されます。

iim_ldap.userattributes

なし

LDAP ユーザーエントリのカスタム属性リストを格納するための LDAP 属性です。

iim_ldap.groupattributes

なし

LDAP グループエントリのカスタム属性リストを格納するための LDAP 属性です。

iim_ldap.groupmemberurlattr

なし

ダイナミックグループのメンバーシップ属性です。LDAP フィルタまたは LDAP URL が格納されます。

iim_ldap.useidentityadmin

true (Access Manager Instant Messaging Service Definition コンポーネントがインストールされている場合のデフォルト値)

false (Access Manager Instant Messaging Service Definition コンポーネントがインストールされていない場合のデフォルト値)

値が true の場合、Directory Server へのバインド時に Access Manager 管理者の資格情報が使用されます。


ロギング設定パラメータ

表 A-3 は、ロギング設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A-3 ロギング設定パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

iim.log.iim_server.severity

INFO

サーバーモジュールに対するロギングレベルです。有効値は、レベルが高いものから低いものの順に、FATAL、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG です。低いロギングレベルを選択すると、そのレベルよりも高いレベルのログもすべて記録されます。たとえば、WARNING を選択した場合、FATAL、ERROR、および WARNING のログが記録されます。

iim.log.iim_server.url

im_runtime_base/log/xmppd.log

サーバーログファイルの場所です。ディスク領域がいっぱいにならないように、このファイルの中身を定期的に削除する必要があります。

iim.log.iim_mux.severity

INFO

マルチプレクサモジュールに対するロギングレベルです。有効値は、レベルが高いものから低いものの順に、FATAL、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG です。低いロギングレベルを選択すると、そのレベルよりも高いレベルのログもすべて記録されます。たとえば、WARNING を選択した場合、FATAL、ERROR、および WARNING のログが記録されます。

iim.log.iim_mux.url

im_runtime_base/log/mux.log

マルチプレクサログファイルの場所です。ディスク領域がいっぱいにならないように、このファイルの中身を定期的に削除する必要があります。

iim.log.iim_server.maxlogsize

 

このパラメータには、サーバーログファイルの最大サイズを指定します。ログファイルのサイズがこのパラメータに指定された値を超えると、サーバーによって新しいログファイルが作成されます。

iim.log.iim_wd.severity

INFO

ウォッチドッグに対するロギングレベルです。有効値は、レベルが高いものから低いものの順に、FATAL、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG です。低いロギングレベルを選択すると、そのレベルよりも高いレベルのログもすべて記録されます。たとえば、WARNING を選択した場合、FATAL、ERROR、および WARNING のログが記録されます。

iim.log.iim_calendar.severity

INFO

カレンダエージェントに対するロギングレベルです。有効値は、レベルが高いものから低いものの順に、FATAL、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG です。低いロギングレベルを選択すると、そのレベルよりも高いレベルのログもすべて記録されます。たとえば、WARNING を選択した場合、FATAL、ERROR、および WARNING のログが記録されます。


Instant Messaging Server 設定パラメータ

表 A-4 は、Instant Messaging Server 設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A-4 一般的な Instant Messaging Server 設定パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

iim_server.autosubscribe

FALSE

サーバーによって登録が自動的に承認されるかどうかを示します。有効値は TRUEFALSE です。TRUE の場合、登録の要求に続いて、サーバーによって自動的に登録済みの応答が生成されます。サーバーは変更された名簿を、登録者と、登録者が連絡先として追加したユーザーに送信します。この機能を使うためには、ユーザーと連絡先が同じドメイン内に存在する必要があります。

iim_server.domainname

ホストのドメイン名

このサーバーがサポートする論理 Instant Messaging Server ドメイン名です。この名前は、ネットワーク上のほかのサーバーがこのサーバーを特定する際に使用されます。また、このサーバーが自身のエンドユーザーをほかのサーバーに通知する際にも使用されます。これは必ずしも、Instant Messaging Server を実行しているシステムの完全修飾ドメイン名である必要はありません。

たとえば、システム iim.xyz.com が企業 xyz.com の唯一の Instant Messaging Server であった場合、このドメイン名として xyz.com が選択される可能性が高くなります。

iim_server.port

5269

サーバーのバインド先として使用する IP アドレスとポートです。サーバーはこのポート上で、ほかのサーバーからの接続を待機します。IP アドレス設定は、マルチホームのマシン上で特定の IP アドレスのみを使用したい場合に便利です。IP アドレスを指定しなかった場合、localhostINADDR_ANY の値が使用されます。

iim_server.useport

TRUE

このサーバーがサーバー間通信ポート上で待機するかどうかを示します。有効値は TRUEFALSE です。TRUE の場合、サーバーは、iim_server.port に定義されたポート上で待機します。ただし、ポートが明示的に定義されていない場合は、ポート 9919 上で待機します。

iim_server.sslport

5223

セキュリティ保護されたサーバー間通信時に使用されるサーバーの SSL ポートです。注: 値の形式は、IPaddress:port です。IP アドレスを指定しなかった場合、localhostINADDR_ANY の値が使用されます。

iim_server.usesslport

FALSE

このサーバーがサーバー間 SSL 通信ポート上で待機するかどうかを示します。有効値は TRUEFALSE です。TRUE の場合、サーバーは、iim_server.sslport に定義されたポート上で待機します。ただし、ポートが明示的に定義されていない場合は、ポート 5223 上で待機します。

iim_server.clienttimeout

15

アクティブでないクライアント接続をサーバーが破棄するまでの時間 (分) を指定します。たとえば、マシンがシャットダウンされた場合などに適用されます。設定可能な最小値は、5 分です。

iim_server.usesso

0

このパラメータは、認証時に SSO プロバイダを使用するかどうかをサーバーに指示します。SSO プロバイダは、サーバーが SSO サービスを使ってセッション ID を検証する際に使用されるモジュールです。

ポータル配備の場合、Portal Server セッション API を使えば、IM サーバーは、クライアントから送信されてきたセッション ID を検証できます。

このパラメータの値は、01-1 のいずれかです。

0: SSO プロバイダを使用しません (デフォルト)。

1: SSO プロバイダを使用します。ただし、SSO 検証が失敗した場合には LDAP を使用します。

-1: SSO プロバイダのみを使用します。SSO 検証が失敗しても、LDAP 認証を試みません。

iim_server.usesso パラメータは、iim_server.ssoprovider パラメータと組み合わせて使用します。

iim_server.ssoprovider

なし

このパラメータには、SSO プロバイダを実装しているクラスを指定します。iim_server.usesso の値が 0 以外であり、かつこのオプションが設定されていなかった場合、サーバーは、デフォルトの Portal Server ベースの SSO プロバイダを使用します。

iim_server.msg_archive

false

このパラメータは、アーカイブプロバイダを有効にするかどうかを指定します。

iim_server.msg_archive.provider

なし

このパラメータには、カスタムアーカイブプロバイダのリストを設定します。このパラメータには複数の値を設定でき、個々の値はコンマ (,) で区切ります。

iim_server.msg_archive.auto

false

このパラメータは、エンドユーザーのアーカイブ制御設定を考慮するかどうかを、サーバーに指示します。

このパラメータの値が true の場合、ユーザー設定で 「すべてをアーカイブ」 オプションを選択したのと同じ効果を持ちます。

iim_server.conversion

false

このパラメータは、メッセージ変換を有効にするかどうかを指定します。メッセージ変換プロバイダの設定リストを使ってメッセージ変換を行うかどうかを指定します。

iim_server.conversion.provider

なし

このパラメータには、メッセージ変換時に使用するメッセージ変換プロバイダのリストを設定します。

このパラメータには複数の値を設定でき、個々の値はコンマ (,) で区切ります。

iim_server.servertimeout

-1

リモートサーバーがアクティブ状態にない場合、リモートサーバーが開いた接続をこのサーバーが自動的に閉じるように設定することが可能です。これは、リモートサーバーからこのサーバーへ最後の要求が送られてきた時刻を定期的に測定することで実現されています。リモートサーバーから最後の要求が届いたあとの経過時間が、iim_server.servertimeout パラメータの値を超えた場合に、リモートサーバーへの接続が切断されます。

このパラメータ値の単位は「分」です。

iim_server.enable

true

この値は、Instant Messaging Server を有効にするかどうかを示します。Instant Messaging マルチプレクサを有効にする場合、このパラメータを false に設定します。

iim_server.conversion.external.command

なし

このパラメータには、メッセージ変換時に使用する外部コマンドを指定します。

iim_server.stat_frequency

1

このパラメータには、サーバーが活動概要をログファイルに記録する頻度を指定します。ただし、サーバーが活動概要をログファイルに記録するのは、サーバーの最低ログ重要度が INFO 以下に設定された場合だけです。この値の単位は「分」です。

iim_server.secconfigdir

/etc/opt/SUNWiim/default/config

このディレクトリには鍵と証明書のデータベースが含まれます。また、通常はセキュリティモジュールデータベースも含まれます。

iim_server.keydbprefix

なし

この値には、鍵データベースのファイル名のプレフィックスが必要です。鍵データベースのファイル名は、必ず key3.db で終わる必要があります。

たとえば This-Database-key3.db のように、鍵データベース名にプレフィックスが含まれている場合、このパラメータの値は This-Database になります。

iim_server.certdbprefix

なし

この値には、証明書データベースのファイル名のプレフィックスが必要です。証明書データベースのファイル名は、必ず cert7.db で終わる必要があります。

たとえば Secret-stuff-cert7.db のように、証明書データベース名にプレフィックスが含まれている場合、このパラメータの値は Secret-stuff になります。

iim_server.secmodfile

secmod.db

この値には、セキュリティモジュールファイルの名前を設定します。

iim_server.certnickname

Server-Cert

この値には、証明書のインストール時に入力した証明書の名前が必要です。

この証明書の名前は、大文字と小文字が区別されます。

iim_server.keystorepasswordfile

sslpassword.conf

この値には、鍵データベースのパスワードが格納されたファイルの相対パスと名前が必要です。このファイルは次の行を含む必要があります。

Internal (Software) Token:password

password は、鍵データベースを保護するパスワードです。

iim_server.trust_all_cert

false

この値が true の場合、サーバーはすべての証明書を信頼するとともに、証明書の情報をログファイル内に追加します。


複数サーバー設定パラメータ

ネットワーク上の複数の Instant Messaging Server 間の通信を実現するには、このサーバーに接続する他のサーバーのリストと、それらの各協調サーバー (coserver) に関する情報を、サーバーに設定する必要があります。特定の協調サーバーを識別するには、Instant Messaging ドメイン名、ホスト名、ポート番号、サーバー ID、およびパスワードを指定します。

各協調サーバーに割り当てられるシンボリック名は、coserver1 などのような、文字と数字から構成される文字列です。こうしたシンボリックな命名規則を用いることで、複数のサーバーを指定できます。

Instant Messaging Server をこのように設定すれば、より大きな Instant Messaging コミュニティを形成できます。その結果、次のようなことが可能になります。

表 A-5 は、複数サーバー設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A-5 複数サーバー設定パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

iim_server.serverid

なし

このサーバーが、ほかのすべてのサーバーに対して自身の識別子として使用する文字列です。

iim_server.password

なし

このサーバーが、ほかのすべてのサーバーに対して自身を認証する際に使用するパスワードです。

iim_server.coservers

なし

このサーバーへの接続を許可するサーバーのシンボリック名をコンマで区切って指定します。意味のある名前であれば、どのようなものでも指定できますが、.serverid.password.host の各パラメータで使用する名前に一致させる必要があります。
例:

iim_server.coservers=coserver1,coserver2

または

iim_server.coservers=abc,xyz,ntc

iim_server.coserver1.serverid

なし

このサーバーへの認証時に、名前 coserver1 で表された協調サーバーを識別する文字列です。

注: iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応する serverid 名は、iim_server.abc.serverid となります。

iim_server.coserver1.password

なし

このサーバーへの認証時に、名前 coserver1 で表された協調サーバーが使用するパスワードです。

注: iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応するパスワード名は、iim_server.abc.password となります。

iim_server.coserver1.host

なし

このサーバー上のエンドユーザーが、名前 coserver1 で表されたサーバー上のエンドユーザーと通信する際の、接続先の IP アドレスとポートです。

注: iim_server.coservers のリストに abc を設定した場合、対応するホスト名は、iim_server.abc.host となります。

注: 値の形式は、name:portIPaddress:port のいずれかです。

iim_server.coserver1.usessl

False

このサーバーが SSL を使ってサーバー coserver1 と通信するかどうかを示します。有効値は TRUEFALSE です。


マルチプレクサ設定パラメータ

表 A-6 は、マルチプレクサ設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A-6 マルチプレクサ設定パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

iim_mux.listenport

multiplexorname または IP address:5222

マルチプレクサが Instant Messenger から受信する要求を待機する際に使用する IP アドレスまたは FQDN および待機ポートです。値の形式は、IP_address:portmultiplexorname:port のいずれかです。IP アドレスまたはドメイン名を指定しなかった場合、localhost の INADDR_ANY の値が使用されます。

この値を変更した場合、ファイル im.htmlim.jnlp 内のポート値も、同じ値に変更する必要があります。

iim_mux.serverport

45222

マルチプレクサが通信する相手の IM サーバーおよびポートです。値の形式は、servername:portIP_address:port のいずれかです。

iim_mux.numinstances

1

マルチプレクサのインスタンス数です。このパラメータは、Solaris プラットフォームに対してのみ有効です。

iim_mux.maxthreads

5

マルチプレクサの 1 インスタンス当たりの最大スレッド数です。

iim_mux.maxsessions

2000

1 マルチプレクサプロセス当たりの最大同時接続数です。

iim_mux.usessl

off

この値が on に設定された場合、マルチプレクサは、アプリケーションデータを交換する前に、受け入れた接続ごとに SSL ハンドシェイクを要求します。

iim_mux.secconfigdir

/etc/opt/SUNWiim/default/config

/etc/opt/SUNWiim/default/config は、iim_mux.secconfigdir パラメータの値です。このディレクトリには鍵と証明書のデータベースが含まれます。また、通常はセキュリティモジュールデータベースも含まれます。

iim_mux.keydbprefix

なし

この値には、鍵データベースのファイル名のプレフィックスが必要です。鍵データベースのファイル名は、必ず key3.db で終わる必要があります。

たとえば This-Database-key3.db のように、鍵データベース名にプレフィックスが含まれている場合、このパラメータの値は This-Database になります。

iim_mux.certdbprefix

なし

この値には、証明書データベースのファイル名のプレフィックスが必要です。証明書データベースのファイル名は、必ず cert7.db で終わる必要があります。

たとえば Secret-stuff-cert7.db のように、証明書データベース名にプレフィックスが含まれている場合、このパラメータの値は Secret-stuff になります。

iim_mux.secmodfile

secmod.db

この値には、セキュリティモジュールファイルの名前を設定します。

iim_mux.certnickname

Server-Cert

この値には、証明書のインストール時に入力した証明書の名前が必要です。

この証明書の名前は、大文字と小文字が区別されます。

iim_mux.keystorepasswordfile

/etc/opt/SUNWiim/default/config/sslpassword.conf

この値には、鍵データベースのパスワードが格納されたファイルの相対パスと名前が必要です。このファイルは次の行を含む必要があります。

Internal (Software) Token:password

password は、鍵データベースを保護するパスワードです。

iim_mux.stat_frequency

600

この値は、マルチプレクサが活動概要をログファイルに記録する頻度を表します。最小値は 10 秒です。

iim_mux.enable

true

値が true の場合、このインスタンスでマルチプレクサが実行されます。値が false の場合、このインスタンスでマルチプレクサは実行されません。


ウォッチドッグパラメータ

ウォッチドッグはサーバープロセスを監視し、サーバーが停止していることを判別した場合にサーバーの再起動を試みます。ウォッチドッグについては、「ウォッチドッグプロセスの管理」を参照してください。

表 A-7 は、ウォッチドッグの設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A-7 ウォッチドッグ設定パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

iim_wd.enable

true

ウォッチドッグ機能を有効にします。このパラメータをリセット、すなわちウォッチドッグを無効にするには、false に設定します。

オペレーティングシステムの管理コンソールを使用して Instant Messaging Server を監視している場合は、競合を回避するために、ウォッチドッグを無効にしてください。

iim_wd.period

300 (秒)

ウォッチドッグは定期的にサーバーを調査して、サーバーが実行中であるかどうかを確認します。このパラメータは、ステータス調査を行う間隔を設定します。

iim_wd.maxRetries

3 (再試行の回数)

ウォッチドッグが Instant Messaging Server のシャットダウンと再起動を行う前に、サーバーに接続を試みる回数を設定します。最大は 10 回です。


エージェントパラメータ

カレンダエージェントなどのエージェントは、Instant Messaging Server 内で機能が有効になり、ほかの Sun JavaTM System Server との相互運用性を高めます。

表 A-8 は、エージェントの設定パラメータの一覧とその説明です。

表 A-8 エージェント設定パラメータ 

パラメータ

デフォルト値

説明

jms.consumers

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。アラームの名前を含みます。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。

cal_reminder

jms.consumer.cal_reminder.destination

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。アラームの宛先です。ics.conf ファイル内の caldb.serveralarms.url 設定パラメータと同じ値であることが必要です。たとえば、次のようになります。

enp:///ics/customalarm

jms.consumer.cal_reminder.provider

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。プロバイダの名前です。通常、ens に設定します。このパラメータの値は、jms.providers と同じ名前にする必要があります。

jms.consumer.cal_reminder.type

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。設定するアラームの種類です。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。

topic

jms.consumer.cal_reminder.param

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。アラームパラメータです。このパラメータの値は、引用符を含めて次のように設定する必要があります。

"eventtype=calendar.alarm"

jms.consumer.cal_reminder.factory

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。新しいカレンダリマインダーメッセージのリスナーです。自身を登録します。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。

com.iplanet.im.server.JMSCalendarMessageListener

jms.providers

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。プロバイダの名前です。通常、このパラメータの値は ens に設定します。jms.consumer.cal_reminder.provider と同じ値であることが必要です。

jms.provider.ens.broker

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。ENS のホスト名と、ENS が受信する要求を待機するポートの番号です。ics.conf ファイルのパラメータ service.ens.port で指定されるポートに設定します。デフォルト値は 57997 です。たとえば、次のようになります。

jms.provider.ens.broker=cal.example.com:57997

jms.provider.ens.factory

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。トピック接続オブジェクトの作成に使用されるファクトリクラスです。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。

com.iplanet.ens.jms.EnsTopicConnFactory

iim_agent.enable

なし

TRUE または iim.conf に存在しない場合、Instant Messaging エージェントが有効になります。値を FALSE に設定すると、すべてのエージェントが無効になります。

iim_agent.agent-calendar.enable

なし

カレンダエージェントとともに使用されます。TRUE または iim.conf に存在しない場合、カレンダエージェントを有効にするコンポーネントだけが読み込まれます。

agent-calendar.jid

なし

カレンダエージェントの JID です。

agent-calendar.password

なし

カレンダエージェントのパスワードです。

iim_server.components

なし

カレンダエージェントを Instant Messaging Server のコンポーネントととして記述します。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。

agent-calendar



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