Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q1 管理ガイド |
付録 A
Instant Messaging の設定パラメータこの章では、Instant Messaging の設定パラメータについて、次の各節で説明します。
iim.conf ファイルの使用Instant Messaging の設定情報は、設定ディレクトリ (im_cfg_base) 内の iim.conf ファイルに格納されます。
このファイルは ASCII 形式のプレーンテキストファイルであり、各行には次の規則に基づいて、特定のサーバーパラメータとその値が定義されます。
- パラメータとその値 (複数可) は、1 つの等号 (=) で区切られます。なお、等号の前後には、スペースまたはタブを挿入できます。
- 値は、二重引用符 (" ") で囲むことができます。複数の値を設定可能なパラメータの場合、値文字列の全体を二重引用符で囲む必要があります。
- コメント行の先頭文字は、感嘆符 (!) でなければなりません。コメント行は情報提供を目的とした行です。したがって、サーバーはコメント行を無視します。
- 同じパラメータが 2 回以上現れた場合、最後に現れたパラメータの値が有効になります。
- ¥ (円マーク) は、行の継続を示すための記号であり、値 (複数可) が 1 行に収まらないことを示します。
- 各行は、行終端記号 (¥n、¥r、または ¥r¥n) で終端されます。
- キーは、行内の、最初の非ホワイトスペース文字から最初の ASCII 等号 (=) またはセミコロン (;) の直前までの、すべての文字から構成されます。キーの末尾がセミコロンであった場合、そのあとに、文字列 lang- と、値の解釈に用いる言語を示すタグが続きます。その言語タグのあとには、等号 (=) が続きます。等号の前後に存在するすべてのホワイトスペース文字は、無視されます。行内の残りの文字はすべて、関連する値文字列の一部となります。
- 値文字列内の複数の値は、コンマ (,) で区切られます。
- 単一の値の内側に、コンマ、空白、改行、タブ、二重引用符、バックスラッシュなどの特殊文字が含まれている場合、その値全体を二重引用符で囲む必要があります。さらに、値内のすべてのキャリッジリターン、改行、タブ、バックスラッシュ、二重引用符には、¥ (円マーク) を付ける必要があります。
- iim.conf ファイルを変更した場合、その新しい設定が有効になるように、Instant Messaging Server を再起動する必要があります。
一般的な設定パラメータ表 A-1 は、一般的な設定パラメータの一覧とその説明です。
ユーザーソース設定パラメータ表 A-2 は、ユーザーソース設定パラメータの一覧とその説明です。
ロギング設定パラメータ表 A-3 は、ロギング設定パラメータの一覧とその説明です。
Instant Messaging Server 設定パラメータ表 A-4 は、Instant Messaging Server 設定パラメータの一覧とその説明です。
複数サーバー設定パラメータネットワーク上の複数の Instant Messaging Server 間の通信を実現するには、このサーバーに接続する他のサーバーのリストと、それらの各協調サーバー (coserver) に関する情報を、サーバーに設定する必要があります。特定の協調サーバーを識別するには、Instant Messaging ドメイン名、ホスト名、ポート番号、サーバー ID、およびパスワードを指定します。
各協調サーバーに割り当てられるシンボリック名は、coserver1 などのような、文字と数字から構成される文字列です。こうしたシンボリックな命名規則を用いることで、複数のサーバーを指定できます。
Instant Messaging Server をこのように設定すれば、より大きな Instant Messaging コミュニティを形成できます。その結果、次のようなことが可能になります。
表 A-5 は、複数サーバー設定パラメータの一覧とその説明です。
マルチプレクサ設定パラメータ表 A-6 は、マルチプレクサ設定パラメータの一覧とその説明です。
ウォッチドッグパラメータウォッチドッグはサーバープロセスを監視し、サーバーが停止していることを判別した場合にサーバーの再起動を試みます。ウォッチドッグについては、「ウォッチドッグプロセスの管理」を参照してください。
表 A-7 は、ウォッチドッグの設定パラメータの一覧とその説明です。
エージェントパラメータカレンダエージェントなどのエージェントは、Instant Messaging Server 内で機能が有効になり、ほかの Sun JavaTM System Server との相互運用性を高めます。
表 A-8 は、エージェントの設定パラメータの一覧とその説明です。
表 A-8 エージェント設定パラメータ
パラメータ
デフォルト値
説明
jms.consumers
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。アラームの名前を含みます。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。
cal_reminder
jms.consumer.cal_reminder.destination
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。アラームの宛先です。ics.conf ファイル内の caldb.serveralarms.url 設定パラメータと同じ値であることが必要です。たとえば、次のようになります。
enp:///ics/customalarm
jms.consumer.cal_reminder.provider
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。プロバイダの名前です。通常、ens に設定します。このパラメータの値は、jms.providers と同じ名前にする必要があります。
jms.consumer.cal_reminder.type
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。設定するアラームの種類です。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。
topic
jms.consumer.cal_reminder.param
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。アラームパラメータです。このパラメータの値は、引用符を含めて次のように設定する必要があります。
"eventtype=calendar.alarm"
jms.consumer.cal_reminder.factory
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。新しいカレンダリマインダーメッセージのリスナーです。自身を登録します。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。
com.iplanet.im.server.JMSCalendarMessageListener
jms.providers
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。プロバイダの名前です。通常、このパラメータの値は ens に設定します。jms.consumer.cal_reminder.provider と同じ値であることが必要です。
jms.provider.ens.broker
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。ENS のホスト名と、ENS が受信する要求を待機するポートの番号です。ics.conf ファイルのパラメータ service.ens.port で指定されるポートに設定します。デフォルト値は 57997 です。たとえば、次のようになります。
jms.provider.ens.broker=cal.example.com:57997
jms.provider.ens.factory
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。トピック接続オブジェクトの作成に使用されるファクトリクラスです。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。
com.iplanet.ens.jms.EnsTopicConnFactory
iim_agent.enable
なし
TRUE または iim.conf に存在しない場合、Instant Messaging エージェントが有効になります。値を FALSE に設定すると、すべてのエージェントが無効になります。
iim_agent.agent-calendar.enable
なし
カレンダエージェントとともに使用されます。TRUE または iim.conf に存在しない場合、カレンダエージェントを有効にするコンポーネントだけが読み込まれます。
agent-calendar.jid
なし
カレンダエージェントの JID です。
agent-calendar.password
なし
カレンダエージェントのパスワードです。
iim_server.components
なし
カレンダエージェントを Instant Messaging Server のコンポーネントととして記述します。このパラメータは、次の値に設定する必要があります。
agent-calendar