JFP では、日本語 dumb プリンタや日本語 PostScript プリンタでの、JIS X 0212、ユーザー定義文字、およびベンダー定義文字を含む日本語テキストの印刷をサポートしています。これらの文字を印刷するためには、そのフォントをプリンタサーバー上に正しくインストールする必要があります。ここでは、これらのフォントのインストール方法について説明します。
ユーザー定義文字とベンダー定義文字の定義領域に関しては、第 2 章「日本語ロケール」を参照してください。また、ユーザー定義文字の作成方法は、第 14 章「ユーザー定義文字の登録 (Solaris 外字ツール)」を参照してください。
ユーザー定義文字のフォントは sdtudctool(1) で出力される PCF フォント、JIS X 0212 とベンダー定義文字のフォントは SUNWjxcft に含まれる24 ドットの PCF フォントだけが使用できます。
プリンタサーバー上で以下を実行します。
JIS X 0212 とベンダー定義文字フォントのインストール
SUNWjxcft パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
sun# pkginfo SUNWjxcft |
SUNWjxcft パッケージがインストールされている場合は、次のようなメッセージが表示されます。
sun# SUNWjxcft Japanese X Window System common (not required) fonts |
ここで SUNWjxcft が見つからなかった場合は、次のコマンドを実行します。
sun# pkgadd -d <Solaris CD>/Product SUNWjxcft |
上記 <Solaris CD> は、Solaris CD のインストールイメージがあるディレクトリを指定します。
ユーザー定義文字フォントのインストール
sdtudctool でユーザー定義文字フォントを作成します。
作成したフォントをインストールします。
sun% cd $HOME/.Xlocale/$LANG/fonts/UDC/Bitmaps sun% su sun# mkdir -p /usr/openwin/lib/locale/$LANG/X11/fonts/UDC/Bitmaps sun# cp UDC24.pcf /usr/openwin/lib/locale/$LANG/X11/fonts/UDC/Bitmaps |
ユーザー定義文字のフォントは sdtudctool(1) で出力される Type1 フォント、 JIS X 0212 とベンダー定義文字のフォントは SUNWjcs3f に含まれるType1 フォントだけが使用できます。
プリンタサーバー上で以下を実行します。
JIS X 0212 とベンダー定義文字フォントのインストール
SUNWjcs3f パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
sun# pkginfo SUNWjcs3f |
SUNWjcs3f パッケージがインストールされている場合は次のようなメッセージが表示されます。
sun# SUNWjcs3f Japanese JIS X0212 Type1 fonts for printing |
ここで SUNWjcs3f が見つからなかった場合は、次のコマンドを実行します。
sun# pkgadd -d <Solaris CD>/Product SUNWjcs |
上記 <Solaris CD> は、Solaris CD のインストールイメージがあるディレクトリを指定します。
ユーザー定義文字フォントのインストール
sdtudctool でユーザー定義文字フォントを作成します。
作成したフォントをインストールします。
sun% cd $HOME/.Xlocale/$LANG/fonts/UDC/Type1 sun% su sun# mkdir -p /usr/openwin/lib/locale/$LANG/X11/fonts/UDC/Type1 sun# cp UDC*.pfa /usr/openwin/lib/locale/$LANG/X11/fonts/UDC/Type1 |
また、jpostprint を起動し、クライアント側で PostScript ファイルに変換することによりプリンタサーバーと異なった独自の外字の印刷することも可能です。
sun% /usr/lib/lp/postscript/jpostprint <テキストファイル名> |
この場合は、$HOME/.Xlocale/$LANG/fonts/UDC/Type1 にある外字フォントが使用されます。