漢字かな交じり文中で、カタカナ、アルファベット、ひらがなを入力・変換するには、次の 2 通りの方法があります。
入力・変換中にファンクションキーや、【Ctrl + <文字>】キーで変換する (後変換)
変換せずに入力する (固定入力)
辞書に登録されていない文字列を通常の操作で変換すると、変換候補がない場合はカタカナで表示されます。この機能は固有名詞をカタカナで入力するのに便利です。ATOK8 環境設定ツールの「入力モード設定」で自動登録の未登録語をオンに設定しておくと、この機能で入力したカタカナを自動的に辞書に登録することができます。ATOK8 環境設定ツールの機能については、第 10 章「環境のカスタマイズ」を参照してください。
入力中・変換中・文節区切り変換中の文字は、ファンクションキー、または 【Ctrl + <文字>】キーを押して、ひらがな・カタカナ・アルファベット・半角に変換 (後変換)することができます。辞書学習機能を設定しておくと、後変換の結果が辞書に登録されます。辞書学習機能の詳細については、第 9 章「辞書の管理」を参照してください。
「桜見物に行きました。」の「桜」を後変換してみましょう。
「桜見物に行きました。」と変換された状態で、【←】または【→】キーを押して文節を「さくら」で区切ります。
画面表示が、「さくらけんぶつにいきました。」に戻ります。
次の表を参照して、「さくら」を後変換します。
変換後の文字例 |
変換の種類 |
入力するキー |
---|---|---|
さくら |
全角ひらがな |
【F6】キー、または【Ctrl+U (な)】キー |
サクラ |
全角カタカナ |
【F7】キー、または【Ctrl+I (に)】キー |
サクラ |
半角カタカナ |
ひらがな変換かカタカナ変換の状態で 【F8】キー、または【Ctrl+O (ら)】キー |
SAKURA1 |
全角アルファベット | 【F9】キー、または【Ctrl+P (せ)】キー |
SAKURA1 |
半角アルファベット |
アルファベット変換の状態で 【F9】キーのあとに【F8】キーまたは 【Ctrl+P (せ)】キーのあとに【Ctrl+O (ら)】キー |
ローマ字入力した場合に、【CapsLock】キー、【Shift】キーの状態によって大文字か小文字に変換されます。
【CapsLock】キー |
【Shift】キー押さずに入力 |
【Shift】キー押しながら入力 |
---|---|---|
ロックする |
SAKURA |
SAKURA |
ロックしない |
sakura |
SAKURA |
【F8】キーは半角で【F9】キーは全角で、アルファベットの文字列を「大文字 」→ 「小文字」 → 「最初の 1 文字のみ大文字」→「大文字」と変換 (Aa 変換) することができます。この機能を利用すると【CapsLock】キーの状態を意識せずにアルファベットが入力できるため、英単語を変換する場合に便利です。
「Solaris」を Aa 変換してみましょう。
漢字かな交じり文の入力中に、固定入力モードに簡単に切り替えることができます。手順については、「キーによる切り替え」を参照してください。なお固定入力された文字は確定状態で入力されるため、変換操作を行なっても別の文字に変換されません。
漢字かな交じり文でカタカナ、アルファベット、ひらがな部分を固定入力すると、その部分の変換結果は修正する必要がありません。文節区切りの判断材料にもなり、変換結果の精度が上がります。固定入力の詳細については、「固定入力」の節を参照してください。