Wnn6 上級ユーザーおよびシステム管理者ガイド

3.3.2 udmergerc の設定

登録語自動反映機能の動作を規定するテキストファイルです。

登録語自動反映モジュールを起動するにあたって、udmergercファイルは、必ず設定しておく必要があります。

ファイル :

/etc/lib/locale/ja/wnn/udmergerc

udmergerc は次のような書式で作成します。

キーワード	設定値 (パス名)	<- udmergerc ファイルは
キーワード	設定値 (ファイル名)	必ずこの順序で記述します。
キーワード	設定値 (数字)
	・	・
	・	・

キーワードと設定値は空白文字」または「タブ文字」で区切ります。

udmergerc ファイルで使用できるキーワードは、uddir、mergedic、usernum の 3 つです。一組の uddir-mergedic-usernum の設定で、 1 ユーザーグループにおける辞書のマージ環境を指定することができます。

udmergercファイルで使用できるキーワードの解説を表 3-5に示します

表 3-5 udmergerc のキーワード一覧

キーワード 

設定内容 

uddir

マージ元辞書となるユーザー辞書を指定する。 ユーザー辞書が存在するディレクトリパス名を入力する。 複数のユーザー辞書を指定する場合は、「,」 で区切る。 すべてのユーザー辞書に対応する場合は、 /usr/lib/locale/ja/wnn/ja/dic/usr を入力する

uddir <ユーザー辞書が存在するディレクトリパス名>

mergedic

マージ先辞書名を指定。ファイル名を入力する  

mergedic <マージ先辞書ファイル名>

usernum

指定した数以上のユーザーが同一の単語を登録している場合にその単語をマージする。 all を指定すると、上記の uddir で指定されたユーザーすべてで単語登録された場合に、マージが実行される

usernum <ユーザー数> (/all)


注 -

登録語自動反映機能で処理できるユーザー辞書数は、1024 個までです。


次に例を示します。


注 -

udmergerc ファイルでは @LIBDIR の記述はすべて /usr/lib/locale/ja/wnn/ に展開して処理されます。


  1. 複数グループのマージ辞書を作成する場合には、3 つのキーワードをまとめて複数個指定します。

    uddir
    mergedic
    usernum	 
    uddir
    
    mergedic
    usernum

    @LIBDIR/ja/dic/usr/A,@LIBDIR/ja/dic/usr/B
    @LIBDIR/ja/udmerge/udmerge1.dic
    2
    @LIBDIR/ja/dic/usr/C,@LIBDIR/ja/dic/usr/D
    @LIBDIR/ja/dic/usr/E,@LIBDIR/ja/dic/usr/F
    @LIBDIR/ja/dic/udmerge/udmerge2.dic
    4

  2. 登録されているすべてのユーザーで、単語登録がされた場合に、辞書マージを行います。

    uddir
    mergedic
    usernum

    @LIBDIR/ja/dic/usr
    @LIBDIR/ja/dic/udmerge/udmerge.dic
    all