OpenWindows ユーザーズガイド

システムおよびネットワークのバインダエントリの更新と表示

システムバインディングを変更したいときは、ルートになり、シェルツールまたはコマンドツールで binder -system と入力してバインダを起動しなければなりません。

ネットワークバインディングを変更するには、OpenWindows サーバワークステーションに対するルートアクセスが必要で、シェルツールまたはコマンドツールで binder -network と入力してバインダを起動してください。

ルートとしてバインダを起動できないときは、おそらく、noauth オプションで OpenWindows を再起動する必要があります。再起動する場合には、ウィンドウシステムを終了してコンソールから openwin -noauth と入力します。

以前に示したコマンド行オプションでバインダを実行しているときは、表示メニューのエントリの意味は異なってきます。

-system オプションでバインダを実行したときは、新しいエントリはすべてシステムデータベースに追加されます。この場合の、「表示」メニューの使い方を以下に示します。

バインダを -network オプションで実行したときは、新しいエントリがすべてネットワークデータベースに追加されます。この場合、「表示」メニューは薄くぼやけて表示され、使えません。ネットワークエントリだけが表示されます。

自分のマシンでローカルに使うためにエントリを変更する場合には、システムエントリやネットワークデータベースから個人データベースに変更したいエントリをコピーする必要があります。エントリを自分のデータベースにコピーするには、まず、バインダベースウィンドウで変更したいエントリが見つかるまで、バインダエントリのリストの中をスクロールします。

  1. 変更したいバインダエントリの上でセレクトボタンをクリックします。

    選択したエントリの周囲に四角い枠が現れます。図 16-2 の例はメールツールのアイコンです。

    図 16-2 メールツールのアイコンエントリの選択

    Graphic

  2. バインダのベースウィンドウの一番下にある「複写 (Duplicate)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。

    エントリが個人データベースにコピーされます。

  3. 「表示 (View)」->「個人エントリ」を選択します。

    表示が個人データベースに変わり、新しくコピーされたエントリと最初からあった他のエントリがリストされます。コピーされたエントリには unnamed_1 という一時的な名前がついています。

    次の図 16-3は新しくコピーされたエントリのある個人バインダデータベースを示しています。

    図 16-3 個人バインダデータベース

    Graphic


    注 -

    前述の -system または -network コマンド行オプションをつけないでバインダをルートとして実行した場合、ルートユーザの個人バインダエントリしか変更できません。システムエントリまたはネットワークエントリを修正したい場合は、コマンド行オプションをつけていることを確認してから、使ってください。