OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)

OpenWindows ユーザ環境の起動

OpenWindows ユーザ環境を起動する一般的な手順は次のとおりです。

  1. NFS を使って、OpenWindows がインストールされたサーバから OpenWindows をマウントします。

    サーバから OpenWindows へマウントする方法についての詳細は、『OpenWindows Desktop Reference Manual』を参照するか、システム管理者に問い合わせてください。

  2. 必要に応じて起動オプションを指定し、コマンド openwin を使って OpenWindows を起動します。

OpenWindows の実行

OpenWindows をサーバからマウントし、OpenWindows インストールスクリプトを実行すると、OpenWindows を起動できる状態になります。

OpenWindows を起動するには、シェルプロンプトに対して /usr/openwin/bin/openwin と入力して Return キーを押します。

$ /usr/openwin/bin/openwin

このコマンドによって、OpenWindows バージョン 3.3 の画面が表示され、OpenWindows の動作環境が設定されます。

OpenWindows の簡単な実行方法

OpenWindows を正常に起動できるようになれば、OpenWindows のフルパス名を毎回入力しなくてもすむよう短縮名を設定できます。

Bourne シェルまたは Korn シェルを使っている場合は、.profile ファイルにシェル関数を挿入します。C シェルを使っている場合は、.cshrc ファイルで別名 (エイリアス) を設定します。.profile ファイルと .cshrc ファイルは両方ともホームディレクトリにあります。

各シェル用の適切なファイル内で短縮名を設定すれば、次のように入力するだけで OpenWindows を起動できるようになります。

$ openwin

各起動ファイル内で OpenWindows の短縮名を設定する方法については、次の 2 つの項で説明します

.profile ファイルでの設定

.profile ファイルで OpenWindows の短縮名を設定する手順は次のとおりです。

  1. vi などのテキストエディタを使って .profile ファイルを開きます。

  2. 次のシェル関数を .profile ファイルに挿入します。

    openwin () {
             /usr/openwin/bin/openwin
    }
    

  3. ファイルを保存してエディタを終了します。

  4. ログアウトし、ログインし直すことによって短縮名が有効になります。または次のように入力します。

    $ . .profile
    

これ以降は openwin と入力するだけで OpenWindows を起動することができます。

.cshrc ファイルでの設定

.cshrc ファイルで OpenWindows の短縮名を設定する手順は次のとおりです。

  1. vi などのテキストエディタを使って .cshrc ファイルを開きます。

  2. 次の alias コマンドを .cshrc ファイルに挿入します。

    alias openwin /usr/openwin/bin/openwin
    

  3. ファイルを保存してエディタを終了します。

  4. ログアウトし、ログインし直すことによって短縮名が有効になります。または次のように入力します。

    example% source .cshrc
    

これ以降は openwin と入力するだけで OpenWindows を起動することができます。

OpenWindows が実行されない場合

OpenWindows は、起動時に /usr/openwin ディレクトリを通じてアクセスされます。デフォルトでは、このディレクトリに OpenWindows がインストールされています。カレンダマネージャなどのアプリケーションの多くは、OpenWindows が /usr/openwin にインストールされていないとロードできません。

/usr/openwin/bin/openwin と入力しても OpenWindows が起動されない場合は、OpenWindows がまったくインストールされていないか、/usr/openwin 以外のディレクトリにインストールされている可能性があります。詳細については『OpenWindows Desktop Reference Manual』を参照するか、システム管理者に問い合わせてください。