OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)

別名 (C シェルのみ)

別名 (エイリアス) は、頻繁に入力するコマンドの便利な短縮名です。たとえば、削除コマンド (rm) のデフォルト設定では、ファイルを削除する前に確認を求められませんが、入力を誤って必要なファイルを削除してしまう危険性があるため、この設定では不都合な場合があります。C シェルでは、別名変数を使ってこの設定を変更できます。別名を使うには、.cshrc ファイルに次のような行を追加します。

alias rm  'rm -i'

.cshrc ファイルにこの行があれば、rm と入力するだけで rm -i (対話形式の rm コマンド) を入力したのと同じことになります。したがって、ファイルが削除される前に常に確認を求められるようになります。(上記の例で、rm -i の両側の引用符 (`) は、rm-i の間に空白を挿入するために必要です。この引用符がないと、C シェルは空白の後のテキストを正しく解釈できません。)

.cshrc ファイルに対して行なった変更を、ログアウトしなくても現在のウィンドウ内で有効にするには、source コマンドを使います。source コマンドを実行すると、現在の .cshrc ファイルが読み取られてその中のコマンドが実行されます。

example% source .cshrc