OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)

名前付きバッファの使い方

別個の行グループを文書内のさまざまな位置に繰り返し挿入 (コピーまたは移動) するために、それらの行を名前付きバッファに取り込むことができます。名前付きバッファを指定するには、コマンドの前に二重引用符 (") とバッファ名 (a から z までのうちの 1 文字) を付けます。たとえば、a という名前付きバッファに 4 行を取り込むには (コピーの場合)、その最初の行で "a4yy と続けて入力します。他のバッファを同時にいくつも使えるため、このコピー操作の他に、ある位置から削除したテキストを他の複数の位置に移動することもできます。たとえば、12 行を削除して b という名前付きバッファに取り込むには、"b12dd と続けて入力します。

取り込んだテキストを挿入するには、p または P コマンドの前に "n を付けます (n は名前付きバッファ)。たとえば、b というバッファに保存した行を挿入する場合は、"bp または "bP と続けて入力します。

同じ名前付きバッファに新しい行を取り込むと、元のバッファは上書きされます。名前付きバッファは、vi を終了するまで保存されたままです。

名前付きバッファを使うと、名前付きバッファに保存したテキストに影響を与えることなく、他のテキストを確実にコピーしたり移動したりできます。ただし、同じ名前付きバッファを意図的に上書きしないことが前提条件です。