Solaris のインストール (上級編)

カスタム JumpStart インストール実行時の流れ

カスタム JumpStart インストール中、Solaris インストールプログラムは、rules.ok ファイルを読み取って、定義されたシステム属性がインストール中のシステムと一致する最初のルールを見つけようとします。一致するルールが見つかった場合、インストールプログラムは、ルール内に指定されたプロファイルを使用して、自動的にシステムをインストールします。

図 8-1 はスタンドアロン型、つまりネットワークに接続されていないシステムで、システムのフロッピーディスクドライブを使用してカスタム JumpStart インストールを行う場合を示しています。

図 8-1 カスタム JumpStart インストールの動作: ネットワークに接続されていないシステムの例

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図 8-2 に、ネットワーク上の複数のシステムに対して、カスタム JumpStart インストールを行う場合を示します。この場合、1 つのサーバーからさまざまなプロファイルにアクセスします。

図 8-2 カスタム JumpStart インストールの動作: ネットワークに接続されているシステムの例

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図 8-1図 8-2 に示すように、設定する必要があるカスタム JumpStart ファイルは、フロッピーディスクとサーバー (それぞれ、プロファイルフロッピーディスクとプロファイルサーバーと呼びます) のどちらにあってもかまいません。プロファイルフロッピーディスクは、カスタム JumpStart インストールを、ネットワークに接続されていないスタンドアロンシステムで実行するときに必要です。プロファイルサーバーは、カスタム JumpStart インストールを、サーバーにアクセスできるネットワークに接続されたシステムで実行するときに使用します。

図 8-3 は、カスタム JumpStart インストール中のシステムの流れを説明して、Solaris インストールプログラムがカスタム JumpStart ファイルを見つけるのに使用する検索順序を示しています。

図 8-3 カスタム JumpStart インストール実行時の流れ

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