システムのルートディスクは、ルートファイルシステムを含むシステム上のディスクです。プロファイル内では、Solaris インストールプログラムがシステムのルートディスクを設定するディスク名の代わりに、この rootdisk 変数を使用できます。表 8-5 に、インストールプログラムがインストール用にシステムのルートディスクを決定する方法を説明しています。これは初期インストール時だけに適用されます。アップグレードの場合、システムのルートディスクは変更できません。
表 8-5 インストールプログラムがシステムのルートディスクを決定する方法 (初期インストールのみ)
手順 |
動作 |
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1 |
プロファイル内で root_device キーワードが指定されている場合、インストールプログラムは rootdisk をルートデバイスに設定します。 |
2 |
プロファイル内で、rootdisk が設定されていなくて、boot_device キーワードが指定されている場合、インストールプログラムは rootdisk をブートデバイスに設定します。 |
3 |
プロファイル内で、rootdisk が設定されていなくて、filesys cwtxdysz size / エントリが指定されている場合、インストールプログラムは rootdisk をエントリで指定されたディスクに設定します。 |
4 |
プロファイル内で、rootdisk が設定されていなくて、rootdisk.sn エントリが指定されている場合、インストールプログラムはシステムのディスクで、(カーネルのプローブ順で) 指定したスライス上の既存のルートファイルシステムを検索します。ディスクが見つかった場合、インストールプログラムは見つかったディスクに rootdisk を設定します。 |
5 |
プロファイル内で、rootdisk が設定されていなくて、partitioning existing が指定されている場合、インストールプログラムはシステムのディスクで、(カーネルのプローブ順で) 既存のルートファイルシステムを検索します。ルートファイルシステムが見つからなかった場合、あるいは複数のルートファイルシステムが見つかった場合は、エラーが発生します。ルートファイルシステムが見つかった場合、インストールプログラムは見つかったディスクに rootdisk を設定します。 |
6 |
プロファイル内で rootdisk が設定されていない場合、インストールプログラムは、ルートファイルシステムがインストールされるディスクに rootdisk を設定します。 |