表 8-2 で、rules ファイルで使用できるルールキーワードとルール値について説明します。
表 8-2 ルールキーワードとルール値の説明
ルールキーワード |
ルール値 |
説明 |
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マイナス記号 (-) |
常に一致する |
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processor_type processor_type の有効な値は、SPARC プラットフォームの場合は sparc、x86 プラットフォームの場合は i386 |
システムのプロセッサタイプを照合する。システムのプロセッサタイプは、uname -p コマンドで調べることができる |
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domain_name |
システムのドメイン名を照合する。ドメイン名でネームサービスが情報を判別する方法を制御する。 システムがインストール済みの場合、domainname コマンドによりシステムのドメイン名を表示できる |
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disk_name size_range disk_name - cxtydz 形式 (たとえば、c0t3d0) のディスク名または rootdisk。rootdisk を使用する場合、照合するディスクは次の順番で決定される。
size_range - ディスクのサイズ。M バイト単位の範囲 (xx-xx) で指定する必要がある |
システムのディスクを照合する (M バイト単位)。 例: disksize c0t3d0 250-300 この例は、250〜300M バイトの c0t3d0 ディスクを備えるシステムと照合する。 注 - size_range を計算するときは、1M バイトが 1,048,576 バイトであることに注意してください。「535M バイト」ディスクと明記されているディスクでも、ディスク空間が 510M バイトしかない場合があります。535,000,000/1,048,576=510 により、Solaris インストールプログラムは「535M バイト」ディスクを実際には 510M バイトのディスクと見なします。したがって、この「535M バイト」ディスクは 530-550 の size_range には一致しません。 |
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IP_address |
システムの IP アドレスを照合する |
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host_name |
システムのホスト名を照合する。 システムがインストール済みの場合、uname -n コマンドによりシステムのホスト名を表示できる |
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slice version slice - cwtxdysz 形式 (たとえば、c0t3d0s5) のディスクスライス名、または any か rootdisk。any を使用すると、システムに接続されたどのディスクも照合する (カーネルのプローブ順)。rootdisk を使用すると、照合するディスクは次の順番で決定される。
version - Solaris_2.x などのバージョン名、または any か upgrade。any を使用すると、Solaris または SunOS リリースのどれとでも照合する。upgrade を使用すると、アップグレード可能な Solaris 2.1 以上のリリースのどれとでも照合する。 インストールプログラムで Solaris リリースが見つかっても、バージョンが不明な場合は、SystemV をバージョンとして返す |
Solaris ソフトウェアの特定バージョンに対応するルートファイルシステムが存在するディスクを照合する。 例: installed c0t3d0s1 Solaris_2.5 この例では、c0t3d0s1 に Solaris 2.5 のルートファイルシステムを持つシステムを照合している |
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platform_group 有効な値は、sun4d、sun4c、sun4m、sun4u、i86pc、 prep (各種システムとそのプラットフォームグループの詳細なリストは、付録 C 「プラットフォーム名とグループ」 を参照) |
システムのプラットフォームグループを照合する。 システムがインストール済みの場合は、arch -k コマンドまたは uname -m コマンドにより、システムのプラットフォームグループを表示できる |
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physical_mem 値は M バイト単位の範囲 (xx-xx) または 1 つの M バイト値で指定する |
システムの物理メモリーサイズを照合する (M バイト単位)。 例: memsize 16-32 この例では、16M 〜 32M バイトの物理メモリーサイズを持つシステムと照合している。 システムがインストール済みの場合は、prtconf コマンド (2 行目) によりシステムの物理メモリーサイズを表示できる |
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platform_name |
システムのプラットフォーム名を照合する。有効なプラットフォーム名については、付録 C 「プラットフォーム名とグループ」 を参照。 インストール済みのシステムのプラットフォーム名を見つけるには、uname -i コマンドか prtconf コマンド (5 行目) の出力を使用する。 注 - platform_name にスペースが含まれているときには、下線 (_) に置き換える必要があります。 例: SUNW,Sun_4_50 |
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network_num |
システムのネットワーク番号を照合する。これは Solaris インストールプログラムが、システムの IP アドレスとサブネットマスクの論理積をとって判別する。 例: network 193.144.2.0 この例では、IP アドレスが 193.144.2.8 のシステムを照合する (サブネットマスクが 255.255.255.0 の場合) |
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Solaris_2.x |
システムにすでにインストールされている Solaris のバージョンを照合する。 例: osname Solaris_2.5 この例では、Solaris 2.5 がすでにインストールされているシステムを照合している |
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size_range 値は M バイト単位の範囲 (xx-xx) で指定する必要がある |
システムのディスク空間の全体量 (M バイト単位) を照合する。ディスク空間の全体量には、システムに接続されている使用可能なディスクがすべて含まれる。 例: totaldisk 300-500 この例では、全体として 300M 〜 500M バイトのディスク空間を持つシステムと照合している。 注 - size_range を計算するときは、1M バイトが 1,048,576 バイトであることに注意してください。「535M バイト」ディスクと明記されているディスクでも、ディスク空間が 510M バイトしかない場合があります。535,000,000/1,048,576=510 により、Solaris インストールプログラムは「535M バイト」ディスクを実際には 510M バイトのディスクと見なします。したがって、この「535M バイト」ディスクは 530-550 の size_range には一致しません。 |