Sun 周辺機器 使用の手引き

CD-ROM ドライブ

CD-ROM は、大容量の記憶空間を提供し、急速に今日のソフトウェア配布用の優れた媒体の地位を築きました。CD-ROM ドライブを使用して、オペレーティングシステムおよびアプリケーションパッケージの両方を簡単かつ素早くインストールできます。

ほとんどの CD-ROM ドライブは、SCSI (Small Computer Systems Interface) プロトコルに準拠しています。そのため、CD-ROM ドライブを起動してワークステーションで動作させるには、通常は、ケーブルを接続して、必要に応じてジャンパまたは SCSI ターゲットスイッチを 6 (または第 2 ドライブの場合は別の番号) に設定すること以外に必要な手順はありません。物理的接続についての詳細は、ハードウェアに付属しているマニュアルを参照してください。


注 -

CD-ROM についての詳細は『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。


CD-ROM ドライブを追加する
  1. システムを停止します。

    「システムの停止」を参照してください。

  2. CD-ROM ドライブのアドレススイッチが正しく設定されていることを確認します。

    CD-ROM ドライブの SCSI アドレススイッチは、通常、出荷時に SCSI のターゲット ID 6 に設定されています。


    注 -

    SCSI 装置が複数ある場合は、各装置の SCSI アドレススイッチを異なるターゲット ID に設定する必要があります。



    注 -

    CD-ROM ドライブの物理的な SCSI スイッチやジャンパの設定については、ハードウェアに付属しているマニュアルと付録 A 「SCSI アドレスの概念」を参照してください。


  3. CD-ROM ドライブを接続します。

    設置方法については、ハードウェアに付属しているマニュアルを参照してください。

  4. システムおよびすべての周辺機器の電源を入れます。

    システムが起動され、Solaris 操作環境によって、CD-ROM ドライブにデバイスアドレスが割り当てられ、システムが構成されます。

これで、CD-ROM ドライブをマウントする用意ができました。「Solaris が CD-ROM およびフロッピーディスク装置を管理する方法」を参照してください。

増設 CD-ROM ドライブを追加する

注 -

選択するターゲット番号は、システムに接続されているどの周辺機器も使用していない番号にしてください。接続されている装置とそのアドレスを一覧表示するには、probe-scsi コマンドか、probe-scsi-all コマンドを使用します。SCSI バスの全長が 6 メートルを超えない範囲で、1 つの SCSI バスに 7 台までの CD-ROM ドライブを接続することができます。


  1. /etc/vold.conf ファイルを編集して、ボリューム管理が管理する装置の一覧に CD-ROM ドライブを追加します。

    "Device to use" の下に既存の CD-ROM 行をコピーし、デバイスアドレスとマウント位置を変更します。


    # Devices to use
    use cdrom drive /dev/dsk/c0t6 dev_cdrom.so cdrom0
    use cdrom drive /dev/dsk/c0t5 dev_cdrom.so cdrom1

    この例では、ターゲット番号が 5 の CD-ROM ドライブの新規エントリを追加しています。ファイルシステムが格納されている CD-ROM をこの 2 番目の CD-ROM ドライブに挿入すると、自動的に /cdrom/cdrom1 としてマウントされます。ファイルシステムがない (ボリューム ID がない) CD-ROM の場合は、ブロック型デバイスとして /vol/dev/dsk/c0t5/unnamed_cdrom で使用することができます。


    注 -

    詳細は、「Solaris が CD-ROM およびフロッピーディスク装置を管理する方法」を参照してください。


  2. システムを停止します。

    「システムの停止」を参照してください。

  3. 追加する CD-ROM ドライブを接続します。

    設置方法の詳細は、ハードウェアに付属しているマニュアルを参照してください。この例では、新しい CD-ROM のターゲットアドレスを /etc/vold.conf ファイル中に作成したエントリと一致するようにターゲット 5 に設定します。

  4. システムおよびすべての外部周辺機器 (2 台目の CD-ROM を含む) の電源を入れます。

    システムが起動され、Solaris 操作環境によって、CD-ROM ドライブにデバイス名が割り当てられ、システムが構成されます。

これで、CD-ROM ドライブをマウントする用意ができました。「Solaris が CD-ROM およびフロッピーディスク装置を管理する方法」を参照してください。