特記事項: luxadm ソフトウェア

ファームウェアと fcode のダウンロード

ファームウェアのダウンロード (download)

download サブコマンドを使用して、Sun StorEdge A5000 のインタフェースボード、または SPARCstorage Array のコントローラボードの FEPROM に PROM のイメージをダウンロードします。

Sun StorEdge A5000 では、ダウンロードが完了すると、Sun StorEdge A5000 がリセットされ、ダウンロードされたコードが実行されます。

SPARCstorage Array では、ダウンロードが完了したときに、SPARCstorage Array をリセットして、ダウンロードされたコードを実行する必要があります。

以下のサブシステムで使用することができます。


注意 - 注意 -

-s オプションを使用すると、ダウンロードによって、Sun StorEdge A5000 の FEPROM が変更されます。-s オプションは、注意して使用してください。



注 -

SPARCstorage Array のコントローラでは、ダウンロードされたファームウェアは必ず FEPROM に書き込まれるため、-s オプションは適用されません。


表 2-9 download のオプションと引数

オプション/引数 

説明 

-s

ダウンロードされたファームウェアが Sun StorEdge A5000 内の FEPROM に保存されます。-s を指定しなかった場合は、ダウンロードされたファームウェアは、電源が投入されている間のみ保存されます。

-f ファイル名

指定したファイル名の PROM のイメージをダウンロードします。ファイル名を指定しなかった場合は、デフォルトの PROM のイメージが使用されます。 

Sun StorEdge A5000 のデフォルトの PROM のイメージは、ibfirmware というファイル名で /usr/lib/locale/C/LC_MESSAGES ディレクトリに格納されています。

SPARCstorage Array のデフォルトの PROM のイメージは、ssafirmware というファイル名で /usr/lib/firmware/ssa ディレクトリに格納されています。

-w WWN

SPARCstorage Array 専用のオプションです。詳細は、「SPARCstorage Array の WWN の変更 (download)」の節を参照してください。

SPARCstorage Array の WWN の変更 (download)

SPARCstorage Array のコントローラボードの WWN (World Wide Name) を変更するには、download サブコマンドを使用します。

以下のサブシステムで使用することができます。

表 2-10 download のオプションと引数

オプション/引数 

説明 

パス名

SPARCstorage Array のコントローラのパス名です。 

-w WWN

SPARCstorage Array の WWN を変更します。WWN には、12 桁の 16 進数を指定 (先行ゼロが必要)します。SPARCstorage Array のコントローラの新しいイメージでは、8 バイトの WWN のうち、最下位の 6 バイトが WWN に変更されます。

FC25/S ホストアダプタへの fcode のダウンロード (fc_s_download)

fc_s_download サブコマンドを使用して、新しい fcode をすべての FC25/S SBus カードにダウンロードします。このカードは、SPARCstorage Array に接続する 25 MHz ホストアダプタカードです。

fc_s_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。

このオペレーティングシステムのバージョンと同時にリリースされた FC/S SBus カードの fcode のバージョンは、fc_s_fcode という名前で /usr/lib/firmware/fc_s ディレクトリにあります。

以下のサブシステムで使用することができます。


注意 - 注意 -

必ず正しいファイル (/usr/lib/firmware/fc_s/fc_s_fcode) をダウンロードしてください。



注意 - 注意 -

FC/S カードがリセットされる可能性があるため、fc_s_download サブコマンドは、シングルユーザーモードで使用してください。


luxadm [ -v ] fc_s_download [ -F ] [ -f fcode_ファイル ]


表 2-11 fc_s_download のオプション

オプション 

説明 

-F

fcode を強制的にダウンロードします。ただし、ダウンロード前にユーザーの確認が必要です。 

-f fcode_ファイル

新しい fcode があるファイルの名前です。 [-f fcode_ファイル] オプションを指定しないで fc_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC/S SBus カードの fcode の現在のバージョンが出力されます。

FC100 ホストアダプタへの fcode のダウンロード (fcal_s_download)

fcal_s_download サブコマンドを使用して、すべての FC100/S SBus または FC100/P PCI ホストアダプタに新しい fcode をダウンロードするか、各ホストアダプタの fcode の現在のバージョンを表示します。このホストアダプタは、StorEdge A5000 に接続する 100 MHz ホストアダプタカードです。

fcal_s_download サブコマンドは対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。

以下のサブシステムで使用することができます。


注意 - 注意 -

必ず正しいファイル (/usr/lib/firmware/fc_s/fcal_s_fcode) をダウンロードしてください。



注意 - 注意 -

起動パス内にある FC100/S SBus カードに fcode をダウンロードしないでください。他のデバイス (CD-ROM など) から起動し、fcode をダウンロードしてください。


luxadm [ -v ] fcal_s_download [ -f fcode_ファイル ]


表 2-12 fcal_s_download のオプション

オプション 

説明 

-f fcode_ファイル

新しい fcode があるファイルの名前です。 [-f fcode_ファイル] オプションを指定しないで fc_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC100/S SBus カードの fcode の現在のバージョンが表示されます。このオペレーティングシステムと同時にリリースされた FC100/S SBus カードの fcode のバージョンは、fcal_s_fcode という名前で /usr/lib/firmware/fc_s ディレクトリにあります。