共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド

一般的なアプリケーションの設計規則

必須 

ep: 

アプリケーションのウィンドウに入力フォーカスがある場合、そのウィンドウの内部に、入力フォーカスを持っているコントロールが常に 1 つだけ存在する。− 241 ページ

アプリケーション内のいずれかのウィンドウにフォーカスがある場合、そのウィンドウ内のコントロールのどれかがフォーカスを持たなければなりません。ユーザがウィンドウ内の特定のコントロールにフォーカスを明示的に設定しなければならないようにしてはいけません。 

オプション 

eq: 

アプリケーション内のテキスト・フィールドに入力フォーカスがない場合、そのフィールド内にテキスト・カーソルは表示されない。− 242 ページ

Motif のスタイルでは、アクティブでないテキスト・カーソルの使用が許可されていますが、アクティブでないテキスト・カーソルを表示するよりも、フォーカスがないテキスト・カーソルを隠す方を推奨します。これにより、ユーザは画面またはウィンドウを見ただけで、どのテキスト・フィールドがフォーカスを持っているのかを簡単に捜し出せます。 

オプション 

er: 

アプリケーションは、アプリケーション内で表示するすべてのボタン、メニュー、およびメニュー項目に対して、キーボードのニーモニックを用意する。− 242 ページ

アプリケーションに精通したユーザにとって、キーボードのニーモニックは各種の機能に素早くアクセスするための手段となります。また、ニーモニックは、キーボード型のアプリケーションやウィンドウで、各種の機能へのアクセスを簡単にします。マウスの使用とキーボードの使用を頻繁に切り替える必要がなくなります。ニーモニックは、ユーザ・インタフェースのあらゆる場所に用意しておくべきです。 

オプション 

es: 

アプリケーションは、ユーザが頻繁に使用すると予想される機能について、キーボード・アクセラレータを用意する。− 242 ページ

キーボード・アクセラレータは、アプリケーションに熟練したユーザにとっては、メニューやダイアログ・ボックスを通らずにアプリケーションの機能を素早く使うための手段となります。 

必須 

ev: 

アプリケーションが、マルチクリックのタイムアウト間隔、ドラッグのしきい値、ウィンドウのカラー設定、マウスの左利きと右利きといったグローバルな環境設定の値を使用せず、これらの設定について独自の値を使用する場合、アプリケーションはこれらの設定の値を変更するための 1 つ以上の [オプション] ダイアログ・ボックスを用意しなければならない。− 243 ページ

一般に、グローバルな環境設定として扱われる設定の値を無効にしてはなりません。これらの設定は、共通デスクトップ環境スタイル・マネージャを用いて、ユーザが制御します。これらの設定を無視して、独自の設定を指定した場合、アプリケーションは共通デスクトップ環境デスクトップ内の他のアプリケーションとの一貫性を失います。それにもかかわらず、独自の値を用意したい場合は、デスクトップの他の部分との一貫性を保つための手段を、ユーザに提供する必要があります。