共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド

アタッチメントの編集と保存

ユーザがアタッチメントを開き、編集し、変更内容をアタッチメントに保存できなくてはなりません。アタッチメントがこれを実行する能力を持っていない場合は、アタッチメントが選択されたときに、メニューの [アクション] の部分には [開く] のアクションが表示されてはならず、またダブルクリックを行なってもアタッチメントが開かないようになっていなければなりません。

推奨 

ei: 

ダブルクリックは、アタッチメントを選択して、アタッチメントを [開く] メニュー項目を選択するという操作のショートカットであり、アタッチメントにアクセスするための唯一の方法であってはならない。− 239 ページ

推奨 

ek: 

ユーザが編集するために 1 個以上のアタッチメントを開いており、ユーザの編集結果を失う可能性がある操作を試みた場合は、ユーザに明確な警告を発し、変更内容を保存する機会を与えなければならない。− 240 ページ

アタッチメントの実行

ユーザが実行可能なアタッチメントを開いたり、ダブルクリックを試みた場合、ユーザにこの操作の確認を求めた方がいいことがあります。この場合、アタッチメント名と、アタッチメントに対して実行されるアクション名の両方が変数になります。エラー・メッセージの例を次に示します。

   "Invitation" is an executable attachment. Do you want to Run it?
    Buttons: Run, Cancel, Help
   「Invitation」は実行可能なアタッチメントです。実行しますか?
   ボタン: [実行]、[取消し]、[ヘルプ]

読み取り専用アタッチメント

読み取り専用アタッチメントは、読み取り専用として開くことができます。この状態は、アタッチメント・アプリケーションのメニューを無効にしたり、選択カーソルを無効にしたり、その他のはっきりした方法を使ってユーザに通知したりしなければなりません。少なくとも、アタッチメント・アプリケーションの [保存] メニュー項目は選択不可になっていなければなりません。

ドラッグ読み込みとアタッチメント

ドラッグ読み込みを実行するには 2 つの方法があります。ドラッグ読み込みを直接にサポートするアプリケーションでは、ユーザがファイル・マネージャのアイコンを、そのアプリケーションの開かれたウィンドウにドラッグ&ドロップすれば、そのアイコンが表すファイルが読み込まれます。同じ結果が、アイコンをアクション・アイコン上にドロップしても実現されます。アクションはエディタを起動し、そのアイコンが表すファイルがエディタに読み込まれます。ファイル・マネージャのアイコンをドラッグ読み込みするのは、[ファイル] メニューで [開く] を選択するのと同じです。開かれたファイルは編集、保存ができます。

アタッチメントの場合、ユーザはドラッグ読み込みをサポートするエディタ上やアクション上に、アタッチメントをドラッグ&ドロップできますが、編集の結果はアタッチメントには保存されません。アタッチメントはバッファとして実装されており、読み取り専用のデータとして読み込まれます。

ユーザが読み込んだアタッチメントに変更内容を保存しようとすると、エディタはファイル選択ダイアログ・ボックスを表示し、ユーザに、名前を確認して、ファイル・システム内のファイルの保存場所を選択するように要求します。ファイル選択ダイアログ・ボックスで使用される名前は、アタッチメント名と同じです。エディタ (コマンド行アプリケーション) がファイル選択ダイアログ・ボックスを表示できない場合は、読み込んだファイルが読み込み専用であることを、はっきりと視覚的にユーザに通知しなければなりません。

ユーザがアタッチメントを直接に編集したい場合は、ユーザはアタッチメント・リストの中でアタッチメントを選択し、[アタッチメント] メニューから [開く] を選択するか、アタッチメントをダブルクリックします。これにより、編集し、変更内容を保存できるような形でアタッチメントを開くことができます。

もう 1 つのオプションとして、アタッチメントをドラッグ読み込みし、編集し、新しいファイル名で保存して、古いアタッチメントを新しいアタッチメントに手動で置き換えるという方法があります。