共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要

ttdt_Save

Tt_status   ttdt_Save(  Tt_message      context,
                        const char *    pathname,
                        Tt_scope        the_scope,
                        XtAppContext    app2run,
                        int             ms_timeout );

ttdt_Save() 関数はファイルを保存するように ToolTalk クライアントに要求します。この関数は、Save 要求を the_scope に送信し、応答を待ちます。Save 要求は、pathname に保留中の変更を破棄するように、処理中である ToolTalk クライアントに求めます。

要求が指定のタイムアウト時間内に肯定応答を受信すると、ttdt_Save() 関数は TT_OK を返します。そうでない場合は、失敗した応答に対する tt_message_status の戻り値、または表 A-14 に示すエラーのいずれかを返します。

表 A-14 ttdt_Save が返す可能性のあるエラー

エラーの値 

説明 

TT_ERR_NOMP

ttsession プロセスを使用できません。ToolTalk サービスは、ttsession が実行されていない場合はその再起動を試みます。このエラーは、ToolTalk サービスがインストールされていないか、正しくインストールされていないかのどちらかを示します。 

TT_ERR_PROCID

指定されたプロセス識別子が旧式か、無効です。 

TT_ERR_NOMEM

オペレーションを実行するのに十分なメモリがありません。 

TT_ERR_OVERFLOW

ToolTalk サービスが受信したメッセージの数が、正しく処理可能なアクティブ・メッセージの最大数 (2000) に達しました。 

TT_ERR_DBAVAIL

ToolTalk サービスが、このオペレーションに必要な ToolTalk データベースにアクセスできませんでした。 

TT_ERR_DBEXIST

ToolTalk サービスが、指定された ToolTalk データベースを予期した場所で見つけることができませんでした。 

TT_DESKTOP_ETIMEOUT

指定されたタイムアウト時間内に応答を受信しませんでした。 

TT_DESKTOP_EPROTO

要求が無視されました。しかし、ハンドラは、特定のエラー・ステータスの代わりに失敗した応答に対する tt_message_status の戻り値を TT_OK に設定します。

TT_ERR_POINTER

パス名が NULL か、ToolTalk エラー・ポインタです。