共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要

ttdt_subcontract_manage

Tt_pattern *ttdt_subcontract_manage(    Tt_message              contract,
                                        Ttdt_contract_cb        cb,
                                        Widget                  shell,
                                        void *                  clientdata);

ttdt_subcontract_manage() 関数は、未処理の要求を管理します。この関数が呼び出されると、要求側ツールは要求を処理しているツールとの間で行われるデスクトップ上の標準的な対話を管理できます。この関数は、TT_HANDLER を宛先とする Get_Geometry 要求と Get_XInfo 要求、および Status 通知のための登録をデフォルト・セッションで行います。

shell パラメータが NULL の場合は、要求または通知が cb パラメータに渡されます。shell パラメータが NULL でない場合は、要求は透過的に処理されます。

ttdt_subcontract_manage() 関数は、NULL で終了する Tt_pattern 型の配列を返します。この配列は、ttdt_session_quit() 関数に渡して破棄できます。エラーが発生すると、返された配列はエラー・ポインタになります。Tt_status を調べるには、tt_ptr_error を使用します。表 A-20 は、返される可能性のあるエラーの一覧です。

表 A-20 ttdt_subcontract_manage が返す可能性のあるエラー

エラーの値 

説明 

TT_ERR_NOMEM

オペレーションを実行するのに十分なメモリがありません。 

TT_ERR_NOMP

ttsession プロセスを使用できません。ToolTalk サービスは、ttsession が実行されていない場合はその再起動を試みます。このエラーは、ToolTalk サービスがインストールされていないか、正しくインストールされていないかのどちらかを示します。 

TT_ERR_PROCID

指定されたプロセス識別子が旧式か、無効です。 

TT_ERR_POINTER

subcontract パラメータが有効な Tt_message ではありません。

TT_ERR_EINVAL

shell パラメータと cb パラメータの両方が NULL です。