メールシステムの管理

構成ファイルのバージョンの定義

sendmail の新版 (バージョン 8) には、sendmail.cf ファイルのバージョンを定義するための、新しい構成オプションがあります。このオプションを使用すれば、旧バージョンの構成ファイルをバージョン 8 の sendmail で使用できます。バージョンレベルには 0 から 8 の値を設定できます。また、ベンダーの定義もできます。Berkeley または Sun がベンダーとして選択できます。構成ファイルで V オプションが定義されていない場合は、V1/Sun がデフォルトの設定となります。ベンダーを定義せずに、バージョンレベルだけが設定されている場合は、Sun がデフォルトとして使われます。表 3-4 に有効なオプションを示します。

表 3-4 構成ファイルのバージョン

定義 

説明 

V1/Sun

ネームサービスのサポートに Solaris の拡張機能を使用する。新バージョンの sendmail でも旧バージョンの構成ファイルを使用することができる。V オプションを何も定義していない場合はこれがデフォルトの設定

V7/Sun

sendmail のバージョン 8.8 に使用

V8/Sun

sendmail のバージョン 8.9 に使用。これは、Solaris 7 リリースの事前作成された構成ファイルに組み込まれた設定