プログラミングユーティリティ

取り出したバージョンからデルタを削除する

デルタ 1.3 で行なった変更が、次のバージョンである 1.4 には適切でないとします。編集用のファイルを取り出す際に、-x オプションを使用して、作業用のコピーからデルタ 1.3 を削除することができます。

$ sccs edit -x1.3 program.c

デルタ 1.5 をチェックインする際には、そのデルタにはデルタ 1.4 での変更が含まれますが、デルタ 1.3 での変更は含まれません。さらに、削除するデルタをコンマで区切ったリストを -x に指定したり、あるいはハイフンで削除するデルタの範囲を指定して、複数のデルタを削除することができます。たとえば、1.3 と 1.4 を削除する場合は、以下のコマンドを使用できます。

$ sccs edit -x1.3,1.4 program.c
$ sccs edit -x1.3-1.4 program.c

次の例では、SCCS は 1.3 からリリース 1 において現時点で最新のデルタまでを削除します。

$ sccs edit -x 1.3-1 program.c

-x を使用する場合は、バージョン間で衝突が生じることがあります。たとえば、特定の行について挿入と削除の両方が指定されている場合があります。この場合は、SCCS は影響のある行の範囲を示すメッセージを表示します。このメッセージを十分に確認して、SCCS が取り出したバージョンが正しいかどうかを確認してください。

各デルタは、(「変更のセット」として) 削除できるため、関連する変更を各デルタごとにまとめると便利です。