プログラミングユーティリティ

トレースの有効と無効

トレースを開始するために行う最後の手順は、広域的にカーネルのトレースを有効にすることです。この手順を実行すると、有効にしたプローブが検出されるたびに、そのプローブはカーネルトレースバッファーに記録を書き込みます。

prex> ktrace           # トレースの状態を検査 
Tracing is off  
prex> ktrace on        # カーネルのトレースを有効にする  
prex>

アプリケーションのカーネル動作をトレース (同時に、ユーザーレベルのトレースも開始) するには、この時点でそのアプリケーションを起動します。アプリケーションが終了したとき、またはアプリケーションの動作をサンプリングできるだけの十分なトレースデータを得たときには、広域的にカーネルのトレースを無効にします。

prex> ktrace off       # カーネルのトレースを無効にする  
prex> 

トレースバッファーは、カーネル内にそのまま残っています。tnfxtract を使用して、そのトレースバッファーを TNF ファイルにコピーしてください。この操作の手順については、「カーネルトレースデータの抽出 (tnfxtract)」を参照してください。