プログラミングユーティリティ

使用可能なカーネルプローブ (tnf_probes)

SunOS のカーネルプローブは、vmstatiostatsar などの主に統計を行う Solaris パフォーマンス監視ツールとほぼ同程度の情報を提供します。ただし、プローブの方が上記の監視ツールよりも詳しい情報を提供します。各プローブは、高精度のタイムスタンプ、スレッド (LWP (軽量プロセス)、スレッド、プロセス識別子)、CPU を記録し、イベントに関連したシステムリソース (ディスク、ファイル、CPU など) の識別もします。

ユーザーは、カーネルのトレースとユーザーレベルのトレースを併用して、アプリケーションまたはライブラリのプローブによって記録されたイベントと、カーネルのプローブによって記録されたイベントを相互に関連付けることができます。これにより、コードがカーネルのサービスをどのように使用しているか、また、システムリソースに対してアプリケーションが行う要求と他のクライアントによって行われる要求がどのように相互に作用しているかを詳しく知ることができます。

以下の節では、SunOS のカーネルプローブについて簡単に説明します。イベント記録フィールドについての詳細は、tnf_probes(4) を参照してください。