プログラミングユーティリティ

システムコールプローブ

システムコールの入口および出口のプローブは、ユーザーコードによって明示的に要求されたシステム操作を識別します。

syscall_start プローブは、システムコールの開始とそのシステムコール番号を記録します。システムコールの引数を捕捉するのはかなり大きな負荷がかかるので、このプローブはシステムコールの引数は捕捉しません (ユーザーレベルで C ライブラリのエントリポイントにプローブを挿入すると、システムコールの引数についての情報の一部を捕捉できます)。また、この syscall_start プローブは、system 状態に入ったときに現在のスレッドを暗黙的に記録します。

syscall_end プローブは、システムコールの終了、そのシステムコールの 2 つの戻り値、および errno 値を記録します。また、この syscall_end プローブは、user 状態に入ったときに現在のスレッドを暗黙に記録します。


注 -

このレベルでのシステムコールの実装は、Solaris のリリースによって異なります。各システムコールに対応する番号がどのリリースでも同じとは考えないでください。