プログラミングユーティリティ

カーネルトレースデータの抽出 (tnfxtract)

tnfxtract ユーティリティを使用して、アクティブなカーネルトレースバッファーのコピーを外部の TNF トレースファイルに作成します。トレースと並行して tnfxtract ユーティリティを実行することもできますが、通常はトレースを無効にしてから実行します。このユーティリティでは、整合性のある TNF データについてのみ、読み取りおよび書き込みを行うことができます。

抽出したカーネルトレースデータを保持するために tnfxtract が使用するファイルの名前を指定してください。このファイルは、上書きされ、カーネルトレースバッファーと同じサイズに縮小されます。たとえば、カーネルトレースバッファーを ktrace.tnf という名前の一時ファイルに抽出するには、以下のコマンドを実行します。

# tnfxtract /tmp/ktrace.tnf  
# ls -l /tmp/ktrace.tnf  
-rw------- 1 root other 524288 Aug 15 16:00 /tmp/ktrace.tnf  
# 

トレースファイルのアクセス権を変更して、すべてのユーザーが読み取れるようにしておくと、スーパーユーザー以外のユーザーでもそのファイルに対して解析ツールを実行できるようになります。


注 -

カーネルクラッシュダンプに対して tnfxtract を使用することもできます。詳細は、tnfxtract(1) を参照してください。