Solaris 移行ガイド

コマンドリファレンス (P, Q, R)

表 A-9

SunOS 4.x コマンド 

SunOS 5.6  

利用可能な代替コマンドと注 

BSD 

pac(8)

 

pack(1V)

 

pack(1V) -SysV

SunOS 4.x の /usr/5bin/pack コマンドでは、ファイル名は 12 文字に制限される。SunOS 5.6 では、{NAME_MAX}-2 に制限される。SunOS 5.6 の pack および unpack コマンドは SunOS 4.x コマンドと互換性がある。

page(1)

 

pagesize(1)

 

passwd(1)

-F filename オプションは利用できない。 -f-s オプションには、異なる意味がある。 -f オプションにより、ユーザは次のログインでパスワードを強制的に変更させられる。 -s オプションはユーザのログイン名のパスワード属性を表示する。

paste(1V) -SysV

 

pax(1V)

paxcpio(1V)

cpio(1) コマンドと pax(1) コマンドが同様の機能を提供。

pcat(1V) -SysV

 

pdp11(1)

 

perfmeter(1)

このコマンドは OpenWindows のパフォーマンスメータツールとして SunOS 5.6 で利用できる。

pg(1V) -SysV

 

pgrep(1)

New 

システム上のアクティブなプロセスを監視し、コマンド行で指定された条件に合致する属性を持つプロセスのプロセス ID を表示する。 

ping(8C)

 

pkill(1)

New 

pgrep と同様に動作。ただし、プロセス ID が表示される代わりに、プロセス ID が合致するたびに kill(1) でシグナルが送られる点が異なる。

plot(1G)

 

plottoa(1G)

 

portmap(8C)

rpcbind(1M) コマンドが同様の機能を提供。

pr(1V)

 

pr(1V) -SysV

 

praudit(8)

 

prctmp(8)

 

prdaily(8)

 

printenv(1)

env(1) コマンドが同様の機能を提供。

prof(1)

SunOS 4.x -v オプションは SunOS 5.6 では利用できない。このオプションは出力をすべて抑止し、plot(1) フィルタで表示できるようにする標準出力にプロファイルのグラフィックバージョンを生成する。SunOS 4.x の -a オプションは、シンボルをすべて表示することを要求するが、SunOS 5.6 では外部シンボルのみ表示される。

prs(1)

このバージョンでは、読み取り不能な s.file を処理する方法が異なる。SunOS 4.x では、読み取り不能な s.file が出現すると、エラーを出力して続行するが、SunOS 5.6 ではエラーを表示せず、無視する。

prt(1)

 

prtacct(8)

 

ps(1)

-C-k-n-r-S-U-v-w-x の SunOS 4.x オプションは、SunOS 5.6 では利用できない。次のオプションは、2 つのバージョン間では異なる意味を持つ。

-c: SunOS 4.x では、このオプションはコマンド名を表示する。SunOS 5.6 では、これは、新しいプロセススケジューラの設計を反映したフォーマットで情報を出力する。

psrinfo(1)

 

ブートするカーネルとは無関係に SPARC V9 CPU と以前の SPARC CPU を識別できる 

UltraSPARC プラットフォームで検出された SPARC V9 CPU のみが、64 ビットの OS および アプリケーションを実行可能。 

pstat(8)

sar(1M) が同様の機能を提供。swap -s はシステムで利用可能な全スワップ領域を示す。

ptx(1)

 

pwck(8V)

 

pwd(1)

 

pwdauthd(8C)

別パッケージの製品により将来のリリースでも同様の機能が利用可能となる。本製品に関する情報については、購入先に問い合わせること。 

quot(8)

 

quota(1)

 

quotacheck(8)

 

quotaoff(8)

 

quotaon(8)

 

ranlib(1)

ar(1) コマンドが同様の機能を提供。ranlib は NULL スクリプトとして存続。

rarpd(8C)

 

rasfilter8to1(1)

 

rastrepl(1)

 

rc(8)

/etc/init.d の下にある構成スクリプトが同様の機能を提供。rc ファイルの構成は SunOS 5.6 システムでは変更された。現在では実行レベルで分割される。

rc.boot(8)

/etc/init.d の下にある構成スクリプトが同様の機能を提供。

rc.local(8)

/etc/init.d の下にある構成スクリプトが同様の機能を提供。

rcp(1C)

 

rdate(8C)

 

rdist(1)

 

rdump(8)

ufsdump(1M) コマンドが同様の機能を提供。

reboot(8)

 

red(1)

 

refer(1)

 

rehash(1)

 

remove_brackets(1)

このコマンドは OpenWindows テキストエディタで利用できる。 

renice(8)

priocntl(1) コマンドが同様の機能を提供。

repquota(8)

 

reset(1)

stty が同様の機能を提供。

restore(8)

SunOS 5.6 コマンド、ufsrestore は、ufsdump によって行われる媒体終了の検出を利用できるように性能が強化されている。

rev(1)

 

rexd(8C)

in.rexd が同様の機能を提供。

rexecd(8C)

in.rexcd が同様の機能を提供。

rfadmin(8)

RFS は利用できない。 

rfpasswd(8)

RFS は利用できない。 

rfstart(8)

RFS は利用できない。 

rfstop(8)

RFS は利用できない。 

rfuadmin(8)

RFS は利用できない。 

rfudaemon(8)

RFS は利用できない。 

ring_alarm(1)

 

rlogin(1C)

SunOS 4.x におけるエスケープのための ‾dsusp シーケンスは、SunOS 5.6 では利用できない。 また、-e オプションの構文は、SunOS 4.x と SunOS 5.6 の間で異なる。SunOS 4.x では、構文は -ec。SunOS リリース 5.6 では、 -e c

rlogind(8C)

in.rlogind も同様の機能を提供。

rm(1)

 

rm_client(8)

SunOS 5.6 システムでは admintool(1M) ユーティリティがこのコマンドに置き換わる。

rm_services(8)

swmtool(1M) が同様の機能を提供。

rmail(8C)

SunOS 4.x では、受信したリモートからのメールを uucp(1C) を使って処理する。これは、明示的に uucp(1C) および sendmail(8) と併用するものとして設計されている。SunOS 5.6 rmailmailail(1) へのリンクであり、メールを読み出すのに使用される。

rmdel(1)

バージョン間では、読み取り不能な s.file を処理する方法が異なる。SunOS 4.x は、読み取り不能な s.file が出現すると、エラーを出力して続行するが、SunOS 5.6 では表示せずエラーを無視する。

rmdir(1)

 

rmntstat(8)

RFS は利用できない。 

rmt(8C)

 

roffbib(1)

 

route(8C)

SunOS 4.x の route コマンドは、gethostent(3) を使用してすべてのシンボリック名およびゲートウェイを調べるが、SunOS 5.6 では gethostbyname(3) を使用する。

routed(8)

in.routed も同様の機能を提供。

rpc.bootparamd(8)

 

rpc.etherd(8C)

snoop(1M) ではこのデーモンは用いない。

rpc.lockd(8C)

lockd も同様の機能を提供。

rpc.mountd

mountd も同様の機能を提供。

rpc.rexd(8C)

 

rpc.rquotad(8C)

 

rpc.rstatd(8C)

現在は /usr/lib/netsvc/rstat にある。

rpc.rusersd(8C)

現在は /usr/lib/netsvc/rusers にある。

rpc.rwalld(8C)

現在は /usr/lib/netsvc/rwall にある。

rpc.showfhd(8C)

showfhd(1M) コマンドが同様の機能を提供。

rpc.sprayd(8C)

現在は /usr/lib/netsvc/spray にある。

rpc.statd(8C)

現在は /usr/lib/netsvc/rstat にある。

rpc.user_agentd(8C)

 

rpc.yppasswdd(8C)

 

rpc.ypupdated(8C)

 

rpcgen(1)

 

rpcinfo(8)

 

rrestore(8)

ufsrestore(1M) コマンドが同様の機能を提供。

rsh(1C)

 

runacct(8)

 

rup(1C)

 

ruptime(1C)

 

rusage(8)

 

rusers(1C)

 

rwall(1C)

 

rwho(1C)