Solaris 移行ガイド

表 A-1 から 表 A-4 にリファレンスのエントリのサンプルを、その説明とともに示します。

表 A-1 例 1

SunOS 4.x コマンド 

SunOS 5.6 

利用可能な代替コマンドと注 

BSD 

fasthalt(8)

init 0 コマンドが同様の機能を提供。

fasthalt コマンドは、Solaris 7 ベースの製品では利用できません。SunOS/BSD 互換パッケージをインストールした場合に利用できます。init 0 コマンドが fasthaltコマンドに置き換わります。スクリプトまたはアプリケーションで互換パッケージの fasthalt コマンドを使用する場合には、これらのスクリプトまたはアプリケーションは他の SVR4 システムでは動作しません。互換パッケージコマンドはこのパッケージがインストールされたシステムの /usr/ucb にあります。コマンドの説明は fasthalt(1B) のように『SunOS Reference Manual』のセクション 1B「User Commands」にあります。

表 A-2 例 2

SunOS 4.x コマンド 

SunOS 5.6  

利用可能な代替コマンドと注 

BSD 

cc(1V)

C コンパイラは C 言語の別パッケージ製品のツールでのみ利用可能。 

C コンパイラは SunOS リリース 5.6 では利用できません。C コンパイラは SunOS/BSD 互換パッケージで利用できますが、別パッケージの C コンパイラを必要とし、SunOS 4.x コンパイラと同じインタフェースおよび出力は提供しません。

表 A-3 例 3

SunOS 4.x コマンド 

SunOS 5.6  

利用可能な代替コマンドと注 

BSD 

date(1V) -SysV

 

date(1V)

日付を設定する際に使用されるフォーマットは、SunOS リリース 5.6 ではわずかに異なっている。詳細については、date(1) のマニュアルページを参照のこと。

SunOS 4.x には、(SysV エントリで示される) /usr/5bin/date および (第 2 のエントリで示される) /usr/bin/date の 2 つの date コマンドがありました。/usr/5bin/date コマンドは SunOS 5.6 コマンドと同じです。使用しているパスに /usr/bin より前に /usr/5bin があった場合、SunOS 5.6 のこのコマンドとの違いにまったく気がつかないでしょう。SunOS 4.x /usr/bin/date コマンドの使用に慣れたら、システムの日付を設定する前に SunOS 5.6 date(1) のマニュアルページを見るようにしてください。

表 A-4 例 4

SunOS 4.x コマンド 

SunOS 5.6  

利用可能な代替コマンドと注 

BSD 

rev(1)

 

SunOS 4.x rev コマンドは SunOS 5.6 または BSD リリースにおいても利用できません。利用できる代替コマンドはありません。