Solaris 移行ガイド

リンクエディタオプションの相違

新しいリンカでリネームされたオプションもあれば同じものもあり、また不要になったオプションもあります。表 15-1 では SunOS 4.x の ld を Solaris 7 の ld コマンドと比較します。

表 15-1 に続く節で、リンク作業がオプションの相違によってどのように影響を受けるかについて説明します。

表 15-1 ld オプションの比較

SunOS 4.x のオプション 

Solaris 7 での変更 

注 

-align datum

-M mapfile

mapfile と異なるセクションの使用

-assert definitions

デフォルト 

 

-assert nodefinitions

-znodefs

警告ではなく致命的エラーを発行 

-assert nosymbolic

-zdefs

警告ではなく致命的エラーを発行 

-assert pure-text

-ztext

警告ではなく致命的エラーを発行 

-A name

変更なし 

dlopen(3X)dlclose(3X) はこの動作に接近可能

-Bdynamic

-Bdynamic

共用ライブラリの取り込みにのみ適用される。動的にリンクされた実行可能プログラムを構築するには -dy (デフォルト) を使用。「実行可能ファイルの作成」を参照。

-Bnosymbolic

-zdefs

 

-Bstatic

-dn & -Bstatic

動的なリンカを完全に除去するには、-dn オプションを指定しなければならない。アーカイブライブラリを取り込むために動的モードで -Bstatic を使用 (トグルとして使用。「実行可能ファイルの作成」を参照)。

-Bsymbolic

-Bsymbolic

このオプションを付けて-assert nosymbolic も取得する。

-d -dc -dp

デフォルト 

オフに設定するには、SVR4 で -b オプションを使用しなければならない。

-D hex

-M mapfile

mapfile には、希望する結果を達成するためにいろいろなメカニズムが含まれる。

-e entry

-e entry

 

no -e

-G

共有オブジェクトを作成する。 

-lx[.v]

-lx

共用ライブラリのメジャー番号が示すバージョンだけが現在サポートされている。 

-Ldir

-Ldir

dir は実行可能プログラムに記録されない。かわりに、-R オプションを使用。

-M

-m

 

-n

デフォルト 

SVR4 の実行可能プログラムのフォーマットは、ディスクイメージを -n として圧縮

-N

変更なし  

 

-o name

-o name

 

-p

デフォルト 

-M mapfile で取り消し可能。

-r

-r

 

-S

変更なし 

 

-s

-s

 

-t

変更なし  

 

-T hex

-M mapfile

mapfile には、希望する結果を達成するためにいろいろなメカニズムが含まれる。

-Tdata hex

-M mapfile

mapfile には、希望する結果を達成するためにいろいろなメカニズムが含まれる。

-u name

-u name

 

-x

変更なし  

 

-X

変更なし  

 

-y sym

変更なし 

 

-z

デフォルト 

-z としての SVR4 実行可能プログラムフォーマットのデマンドページ