Solaris 移行ガイド

汎用コマンドの構文

ほとんどの汎用コマンドは、次の構文を使用します。

command [-F type] [-V] [generic-options] [-o specific-options] [special|mount-point] [operands] 

汎用コマンドのオプションと引数は次のとおりです。

-F type

ファイルシステムの形式を指定します。このオプションを使用しないと、このコマンドは /etc/vfstab ファイルの special または mount point と一致するエントリをさがします。それ以外の場合は、ローカルファイルシステムに対しては /etc/vfstab ファイル、リモートファイルシステムに対しては /etc/dfs/fstypes ファイルからデフォルトが取り出されます。

-V

完了したコマンド行を表示します。表示された行には、/etc/vfstab から入手した追加情報を含めることができます。このオプションを使用して、コマンド行の検査と妥当性検査を行います。このコマンドは実行されません。

generic-options

異なるファイルシステムの形式に共通のオプション。

-o specific-options

ファイルシステムの形式に固有のオプションのリスト。このフォーマットは、-o の後にスペースを入れ、さらに keyword [=value] のペアを、スペースではなくカンマで区切って続けます。

special|mount-point

ファイルシステムを指定します。この名前は、マウントポイントか、またはファイルシステムを持つスライス用の特殊デバイスファイルです。一部のコマンドでは、 special ファイルは raw (キャラクタ型) デバイスでなければならず、また、ブロック型デバイスでなければならないものもあります。場合によっては、この引数は他の情報を入手する /etc/vfstab ファイルの中で一致するエントリを検索するためのキーとして使用されます。ほとんどの場合、この引数は必須であり、specific-options の直後になければなりません。ただし、/etc/vfstab ファイルに一覧表示されたすべてのファイルシステム (オプションにより形式によって制限できる) でコマンドを動作させたいときには、この引数は必要ありません。

operands

ファイルシステムの形式に固有の引数。詳細については、コマンド (たとえば、mkfs_ufs(4)) の該当するマニュアルページを参照してください。