Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行

ウィンドウコントロール

もっとも重要な実装上の違いの 1 つは、ウィンドウコントロールに関するものです。Motif ユーザがタイトルバーの左上隅の「ウィンドウ」メニューボタンを押すか、OPEN LOOK ユーザがウィンドウのバックグラウンドのどこか (ヘッダなど) で「メニュー」ボタンを押すとメニューが表示されます。この 2 つの GUI に基づくオプションによってキーの違いが生じます。

Motif の「ウィンドウ」メニューでは、「復元」、「移動」、「サイズ」、「アイコン化」、「最大表示」、「奥へ」、「閉じる」を選択できます。OPEN LOOK の「ヘルプウィンドウ」メニューでは、「クローズ」、「フルサイズ」、「プロパティ」、「後ろへ」、「再表示」、「終了」を選択できます。この 2 つのリストは根本的には同じですが、その効果には大きな違いがあります。

OPEN LOOK ユーザインタフェースでは、「クローズ」オプションを選択するとウィンドウが最小化 (アイコン化) され、「終了」を選択するとアプリケーションが終了します。

Motif では、「アイコン化」オプションを選択するとウィンドウがアイコン化され、「閉じる」オプションを選択するとアプリケーションが終了します。OPEN LOOK ユーザインタフェースに慣れたユーザの多くは、ウィンドウを閉じてアイコン化するときに Motif プログラム自体を終了してしまうことがあるので注意してください。