主要メッセージの手引き

"K"

kernel read error

原因

このメッセージは、アクティブな savecore(1M) がカーネルのメモリーにあるデバッグ中のイメージをディスクにコピーしようとしましたが、カーネルの各種のデータ構造を正しく読み取れなかった場合に表示されます。通常は、システムパニックによってメインメモリーが損傷を受けた後で表示されます。そのため、システムのデータが損傷している恐れがあります。

対処方法

このメッセージの前に表示されるカーネルのエラーメッセージを調べて、障害の原因を特定します。「BAD TRAP」などのエラーメッセージであれば、通常はハードウェア障害を示します。カーネルのパニックを引き起こした障害が解消されるまで、カーネルのコアイメージをデバッグ用に保存できません。

Killed

原因

このメッセージは情報を表示するだけです。強制終了されたプロセスがファイルへの書き込み中だった場合は、データの一部が失われている恐れがあります。

対処方法

作業を続行します。

テクニカルノート

シグナルハンドラまたは各種シェルからのこのメッセージは、プロセスが SIGKILL によって終了されたことを示します。ただし、このメッセージが表示されず、SIGKILL でプロセスを終了できない場合は、マシンをリブートしてそのプロセスを除去してください。

kmem_free block already free

原因

これはプログラミングエラーであり、デバイスドライバが原因の可能性があります。

対処方法

このメッセージはドライバにバグがあることを示しているため、メッセージの原因となったドライバを特定し、ソフトウェアのアップデートをベンダに問い合わせてください。

テクニカルノート

このメッセージは、DDI プログラミング関数 kmem_free(9F) が表示したものです。この関数は、DDI 関数 kmem_alloc(9F) が前に割り当てたサイズ siz のアドレス addr にあるブロックメモリーを解放します。addrsiz は、両方とも元の割り当てと一致しなければなりません。ドライバのソースコードがある場合は、コード内の kmem_alloc(9F) と kmem_free(9F) を追跡して、割り当てるメモリー部分と解放する部分が一致することを確認します。