遠隔手続き呼び出しが時間切れになったため、admintool は表示方式を開始できません。そのため、要求を送信できません。このエラーは、ネットワークを使用できないときに admintool が NIS テーブルまたは NIS+ テーブルにアクセスしようとして発生します。
ifconfig -a を使用してシステムのネットワーク状態を調べ、システムがネットワークに接続された状態になっているかどうかを確認します。Ethernet ケーブルが接続されていること、NIS または NIS+ が実行できるようにシステムが構成されていることを確認します。
AnswerBook ナビゲータウィンドウは表示されていますが、ドキュメントビューワウィンドウが表示されていません。このメッセージはコンソールに表示され、ナビゲータウィンドウには「ビューワを新たに起動できません。」というメッセージが表示されます。この状況は、未知のクライアントがあるか、またはネットワークネームサービスに問題があることを示しています。
ypmatch(1) コマンドまたは nismatch(1) コマンドを実行して、クライアントのホスト名がホストマップに存在するかどうかを判断します。存在しない場合は、NIS マスタサーバ上の NIS ホストマップに追加します。次に、クライアント上の /etc/hosts ファイルにそのホスト名の IP アドレスとエントリがあり、後に loghost が続いていることを確認します (/etc/hosts ファイルを変更した場合は、リブートしてください)。ypmatch または nismatch のクライアントホストコマンドが、/etc/hosts ファイルにあるのと同じ IP ホストアドレスを返すかどうかを調べます。最後に、既存のすべての AnswerBook を終了し再起動します。
NIS ホストマップの詳細については、『NIS+ と FNS の管理』のデフォルトの検索条件に関する節を参照してください。AnswerBook を使用している場合は、「NIS ホストマップ」と入力して検索文字列として使用します。
リンクする静的共有ライブラリを必要とする a.out(4) を exec(2) により実行しましたが、a.out(4) の .lib セクションにエラーデータがありました。exec(2) は、.lib セクションを見てどの静的共有ライブラリが必要かを判断します。この場合、a.out(4) が破壊されている可能性があります。
このエラーのシステムの名前は、ELIBSCN、errno=85 です。
プログラムで、決して発生しないはずの状態が発生しました。
プログラムのベンダまたは作成者に失敗の理由を問い合わせます。プログラムのソースコードがある場合は、assert に失敗したファイルと行番号を調べることができます。これにより、プログラムの実行方法を変えるためのアイデアが浮かぶかもしれません。
このメッセージは、プログラマがソースファイルの指定行に挿入した assert() という診断マクロから発生します。true ではないと評価された式は、ファイル名と行番号の前に表示されます。
このオートマウンタメッセージは、システムが、停止しているかまたは極端に応答が遅い NFS サーバからファイルシステムをマウントしようとしたことを示します。また、このメッセージは、NFS サーバへのネットワークリンクが壊れていることを示す場合もあります。ただし、その場合は別のエラーメッセージも表示されます。
応答しない NFS サーバのシステム管理者の場合は、そのマシンを調べて、修理またはリブートが必要かどうかを判断します。このような問題が発生したらすぐに一度だけ報告するように、ユーザグループに依頼します。NFS サーバが稼働状態に戻ったら、要求されたファイルシステムにオートマウンタがアクセスできるようになります。
NFS の問題について詳細は、『NFS の管理』の問題の解決に関する節を参照してください。AnswerBook を使用している場合は、「NFS サービス」と入力して検索文字列として使用します。
最初のコロンの後に指定されたファイルはディレクトリではないため、無効なマウントポイントです。
マウントポイントがディレクトリであり、通常のファイルやシンボリックリンクではないことを確認します。
この Bourne シェルメッセージは、古典的な「メモリなし」エラーを示します。最初のコロンの後に指定されたプログラムの読み込み中に、システムが仮想記憶 (スワップ空間) を使い果たしたことをシェルが検出しました。
システムを再構成してスワップ空間を追加する方法については、「スペースが足りません。」メッセージを参照してください。
C シェルの cd(1) コマンドは引数を 1 つしか取りません。複数のディレクトリが指定されているか、または空白を含むディレクトリ名が指定されています。ファイルマネージャを使用していると、空白を含むディレクトリ名を作成してしまうことがあります。
ディレクトリ名を 1 つのみにします。名前に空白を含むディレクトリに変更するには、ディレクトリ名を二重引用符 (") または引用符 (`) で囲むか、あるいはファイルマネージャを使用します。
このメッセージは chmod(1) コマンドから発生し、オプションではない最初の引数に問題があることを示します。
数値ファイルモードを指定している場合は、任意のけた数を提供できますが (ただし、最後の 1〜4 けたのみ使用します)、すべてのけた数は 0〜7 でなければなりません。シンボリックファイルモードを指定している場合は、chmod 使用法メッセージに表示された構文を使用すると次の「モードが正しくありません」エラーメッセージを避けられます。
Usage: chmod [ugoa][+-=][rwxlstugo] file ...なお、シンボリックキー文字の組み合わせによっては、エラーメッセージは表示されませんが効果はありません。最初のグループ [ugoa] は省略可能です。2 番目のグループ [+-=] は、chmod が機能するためには必須です。3 番目のグループ [rwxlstugo] も必須であり、重複しない限り組み合わせて使用できます。
次のコマンドを使用して、bar コマンドによって保存されたマルチボリュームフロッピーを読み取ろうとすると、処理は失敗し、メッセージが表示されます。
# cpio -id -H bar -I /dev/diskette0 |
/etc/init.d/volmgt stop を実行して /usr/sbin/vold を終了し、デバイス名 /dev/rfd0 を使用します。
cpio(1) アーカイブが損傷したか、または互換性のないバージョンの cpio によって書き出されました。
cpio に -k オプションを付けて、入出力エラーと損傷したファイルヘッダをスキップします。これにより、cpio アーカイブから他のファイルを抽出できる場合があります。損傷したヘッダ付きのファイルを抽出するには、emacs などのバイナリエディタでアーカイブを編集します。cpio ファイルヘッダにはそれぞれ、ファイル名が文字列として含まれています。
マジックナンバーの詳細については、magic(4) のマニュアルページを参照してください。
ブート時に /etc/rcS スクリプトは、fsck(1M) コマンドを実行して、/etc/vfstab で 「fsck」とマークされたファイルシステムの完全性をチェックします。ファイルシステムを自動的に修復できない場合、fsck はブート手順を中断して、このメッセージを表示します。この状態になった fsck は、ファイルを 1 つ以上失わずにファイルシステムを修復できないため、判断を管理者に任せます。データが損傷している恐れがあります。
まず、ファイルシステムで fsck -n を実行し、存在する障害の数と種類を調べます。次に、fsck を再度実行してファイルシステムを修復します。ファイルシステムの最新のバックアップがある場合は、通常、fsck からのすべての質問に「y」と答えることができます。後で参照できるように、問題のあるファイルと i ノード番号をすべて記録として残しておくことを推奨します。ユーザが自分で fsck を実行するには、ブートスクリプトが推奨するオプションを指定します。たとえば、次のようにします。
# fsck /dev/rdsk/c0t4d0s0 |
通常、fsck による修復中に失われるファイルは、クラッシュまたは電源障害の発生直前に作成されたもので、復元できません。重要なファイルを失った場合は、バックアップテープから復元できます。
バックアップがない場合は、fsck の実行を専門家に任せてください。
ファイルチェックの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。
他のプロセスがテープドライブを開いたままにしているため、ファイルシステムのバックアップ中に dump プログラムがテープドライブを開けません。
テープドライブを開いているプロセスを探して kill(1) するか、または終了するまで待ちます。
# ps -ef | grep /dev/rmt # kill -9 processID |
SunOS 4.1 システム上で Solaris 2 のプログラムを実行する場合や、x86 マシン上で SPARC 固有のプログラムを実行しようとした場合など、異なるシステムまたはアーキテクチャー用にコンパイルされたソフトウェアを実行しようとすると発生します。Solaris 2 システムでは、バイナリ互換パッケージがインストールされていない場合にも発生することがあります。
ソフトウェアが、使用中のアーキテクチャーとシステムに適合しているかどうかを確認します。file(1) コマンドを使用すると、対象アーキテクチャーを判断できます。Solaris 2 システム上で SunOS 4.1 ソフトウェアを使用する場合は、バイナリ互換パッケージがインストールされていることを確認します。次のコマンドを使用すると確認できます。
$ pkginfo | grep SUNWbcp |
適切な実行権がないのに、有効な形式で起動しないファイルの実行を要求しました。
このエラーのシンボルの名前は、ENOEXEC、errno=8 です。
実行可能ファイルの説明については、a.out(4) のマニュアルページを参照してください。
/tmp/.removable ディレクトリを他のユーザが所有し、1777 モード以外になっていると、ファイルマネージャーはこのメッセージを発行し起動できません。たとえば、複数のユーザが 1 台のワークステーションを共有している場合は、このようになることがあります。
本来の所有者が (chmod(1) によって) このファイルのモードをデフォルトの作成モードである 1777 に戻します。ワークステーションをリブートしても、この問題は解決します。
これは既知の問題であり、Solaris 2.4 で修正されました。
ユーザのホームディレクトリを変更しようとしましたが、該当するユーザが存在しないか、またはユーザのファイルサーバがそのファイルシステムを共有 (エクスポート) していません。
特定のユーザが存在しているか調べるには、ユーザ名と passwd マップを指定して、ypmatch(1) コマンドまたは nismatch(1) コマンドを実行します。
リモートファイルサーバからファイルシステムをエクスポートするには、そのシステム上でスーパーユーザになり、適切なオプションを付けて share(1M) コマンドを実行します。そのシステムが初めてファイルシステムを共有 (エクスポート) する場合は、/etc/init.d/nfs.server start も呼び出して NFS サービスを開始します。
ファイルシステムの共有については、share_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。
このメッセージは、Internet サービスデーモンである inetd(1M) が、システム上に UUCP デーモンがない状態で UUCP サービスを開始しようとしたことを示します。
マシンで UUCP を実行する前に、SUNWbnuu パッケージをインストールしておかなければなりません。pkgadd(1M) を実行して、配布された CD-ROM またはネットワークからこのパッケージをインストールします。
このメッセージは、誰かがシェルからコマンドを実行するか、または市販のアプリケーションを使用したときに表示されることがあります。sar(1M) コマンドは、システム全体でオープンできるファイル数の制限を超えたことは示しません。
シェルの制限を超えた可能性があります。デフォルトでは、オープンできるファイルは 64 ですが 256 に拡張できます。
解決方法については、「オープンされたファイルが多すぎます。」メッセージを参照してください。
物理的な入出力エラーが発生しました。プロセスがファイルへの書き込み中だった場合は、データが損傷している恐れがあります。
まず、入出力エラーが発生したデバイスを特定します。デバイスがテープドライブなら、テープがドライブに正しく挿入されていることを確認します。テープがドライブに装着された状態でこのエラーが発生した場合は、テープに修復できない不良スポットがある可能性があります。
デバイスがフロッピーディスクドライブの場合は、フロッピーディスクがフォーマットされていないか、または損傷している可能性があります。フロッピーディスクをフォーマットするか、または交換します。
デバイスがハードディスクドライブの場合は、fsck(1M) を実行し、ディスクを再フォーマットする必要がある場合があります。
このエラーは、実際に適用される呼び出しの後に別の呼び出しを行なった場合に発生する場合があります。
このエラーのシンボルの名前は、EIO、errno=5 です。
このメッセージは Solaris 2.5.1 以前のリリースで表示されます。Solaris 2.6 以降のリリースでは生成されません。
次のメッセージを参照してください。次のメッセージと原因は同じです。
次のメッセージを参照してください。次のメッセージと同じ対処方法で解決できます。
このエラーは、最初にアプリケーションをアクティブにするときに必ず発生するとは限りません。アプリケーションを通常の方法で使用している間に未定義シンボルを参照することがほとんどなければ、何か月もこのエラーが発生しないこともあります。
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
このメッセージは Solaris 2.6 以降のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 以前のリリースでは生成されません。
実行時リンカー ld.so.1 からのこのメッセージは、最初のコロンの後に示されたアプリケーションの実行時に、再配置のために指定されたシンボルを発見できなかったことを示します。メッセージには、シンボルの参照先のファイルも表示されます。これは重大なエラーであるため、アプリケーションは終了します。
該当するアプリケーションで ldd -d コマンドを実行し、共用オブジェクトの依存関係および発見できなかったシンボルを表示します。このシンボルが入っているはずのシステムの共用オブジェクトは、旧バージョンの可能性があります。ライブラリのベンダまたは作成者にアップデートについては問い合わせてください。
このエラーは、アプリケーションを初めて起動したときに必ず発生するわけではありません。アプリケーションの通常の使用時に未定義のシンボルを参照することがほとんどなければ、発生するまでに数か月かかることもあります。
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
/dev が読み取り専用のファイルシステム上にあるため、ブート時のデバイス再構成の間に、システムがフレームバッファーにリンクできません。
/dev/fb が、cgsix または tcx などのハードウェアフレームバッファーへのシンボリックリンクであることを確認します。また、/dev を含むファイルシステムが読み取り/書き込み用にマウントされていることを確認します。
Control-d を使用してログアウトする習慣がついている Bourne シェルまたは Korn シェルのユーザは、この C シェルメッセージに驚くかもしれません。
ignoreeof が設定されている場合、C シェルでは、logout または exit と入力してログアウトしなければなりません。修正したファイルがある場合は、終了する前にディスクに書き込んでください。
ユーザが、/net/ の後に指定されているシステム上のネットワークパーティションに (たとえば cd などを使用して) ディレクトリを変更しようとしましたが、このホストが存在しないか、または共有 (エクスポート) されたファイルシステムがありません。
このシステム上のファイルにアクセスするには、rlogin(1) を実行します。
リモートシステムからファイルシステムをエクスポートするには、そのシステムでスーパーユーザになり、適切なオプションを付けて share(1M) コマンドを実行します。そのシステムが初めてファイルシステムを共有する場合は、/etc/init.d/nfs.server start も実行して NFS サービスを開始します。
ブート中に、システムが、最初のコロンの後に指定されたディレクトリのマウントに失敗しました。対象となる NFS サーバが停止しているかまたは応答が遅い可能性があります。マウントはバックグラウンドで実行され、NFS サーバへの接続に成功しました。
これは、マウント処理が完了したことのみを知らせる情報です。
このメッセージは、同じ物理サブネット上に構成された複数の Ethernet インタフェースを持つサーバから、クライアントがファイルシステムを NFS マウントしようとすると表示されます。
1 つのルータシステム上に複数の Ethernet インタフェースがある場合は、常に、それぞれを異なる物理サブネットワークに接続してください。
このメッセージは、スーパーユーザがアクティブディレクトリの最上位で NFS マウントしようとすると表示されます。ビジーデバイスは、実際にはプロセスの作業用ディレクトリです。
現在、ワークステーション上のどのシェルがマウントポイントの下にあるかを特定し、そのディレクトリから変更します。親がそのマウントポイントの下に残っているのに、(su シェルなどの) サブシェルが別の作業用ディレクトリにある場合があるので注意してください。
このメッセージは、スーパーユーザがアクティブな NFS ファイルシステムのマウントを解除しようとすると表示されます。ビジーポイントは、プロセスの作業用ディレクトリです。
現在、ワークステーション上のどのシェル (またはプロセス) がリモートマウントされたファイルシステムにあるかを判断し、(cd によって) そのディレクトリから変更します。親シェルがその NFS ファイルシステムに残っているのに、(su シェルなどの) サブシェルが別の作業用ディレクトリにある場合があるので注意してください。
NFS クライアントが開いたファイルまたはディレクトリが、サーバ上で削除されたかまたは置き換えられました。
このファイルを編集していた場合は、代わりに、ローカルファイルシステムに書き込みます。ファイルシステムをマウントし直すか、または古いファイルハンドルを参照するクライアントプロセスをシャットダウンします。このいずれでも解決しない場合は、システムをリブートします。
元の v ノードは無効になりました。このエラーを解決する唯一の方法は、NFS サーバとクライアントにファイルハンドルをもう一度ネゴシエーションさせることです。
このエラーのシンボルの名前は、ESTALE、errno=151 です。
これは、OpenBoot PROM モニタのプロンプトです。このプロンプトからは、(ディスク、CD-ROM、またはネットワークからの) システムのブート、および go コマンドを使用した作業を再開できます。
このプロンプトが突然表示された場合は、その前のメッセージを調べて、システムがクラッシュしていないかどうかを確認します。他のメッセージが表示されていない場合は、Stop-A を入力した直後かまたは新しいキーボードを接続した直後なら、go と入力して続行します。「ワークスペース」メニューからウィンドウシステムを再表示してください。
ファイルシステムを変更した場合は特に、まず fsck(1M) コマンドを実行してから、ok プロンプトから sync を呼び出してください。
このメッセージは、ユーザがリモートログインしたマシンが、rlogin(1) または rsh(1) のセッション中にクラッシュまたはリブートした場合に表示されます。保存していなかったデータの変更内容は、失われる恐れがあります。なお、システムが停止したのが数時間前であっても、ユーザが何かを入力した時点で初めてこのメッセージが表示される場合があります。
システムがリブートするまで数分間待ってから、再度 rlogin を実行してください。
NIS マップの rpc.bynumber を確認します。
rmdir(1) コマンドで削除できるのは空のディレクトリのみです。メッセージの最初のコロンの後に示された名前を持つディレクトリには、ファイルまたはディレクトリが残っています。
rmdir の代わりに rm(1) を使用します。このディレクトリとその下位のすべてを削除するには、rm -ir コマンドを使用して、ディレクトリ内を再帰的に降ります。各要素を削除するかどうかを尋ねられます。確認の問い合わせなしにディレクトリとその内容をすべて削除するには、rm -r コマンドを使用します。
システムに、/etc/mnttab への書き込みに関する障害があります。/etc を含むファイルシステムが読み取り専用にマウントされているか、またはマウントされていない可能性があります。
このファイルが存在するかどうか、およびルートによる書き込みが可能かどうかを確認します。いずれも正しいなら、/etc ファイルシステムがマウントされていること、および読み取り専用ではなく、読み取り/書き込みモードでマウントされていることを確認します。
通常、このメッセージは、システムに、/home にマウントされたローカルファイルシステムがあることを示します。通常、/home は、オートマウンタがユーザのホームディレクトリをマウントする場所です。
システムがオートマウンタを実行しているときは、ローカルファイルシステムを /home ディレクトリにマウントしないでください。/disk2 など、別のディレクトリにマウントします。ほとんどのシステムでは、新規のディレクトリを作成することになります。オートマウンタの auto_home エントリを変更することもできますが、前者の解決方法の方がより簡単です。
RFS に特有のエラーです。このエラーは、リソースがまだリモートマシンによってマウントされているうちに RFS を停止しようとした場合、あるいは現在リソースをマウントしているリモートマシンを除外したクライアントリストで、リソースを再公開しようとした場合に発生します。
このエラーのシンボルの名前は、ESRMNT、errno=69 です。
このメッセージは、誰かが、ルート用のデフォルトのログインシェルを、システムに存在しないプログラムに変更したことを示します。たとえば、/etc/passwd 内の最後のコロンで区切られたフィールドが /sbin/sh から存在しない /usr/bin/bash に変更された可能性があります。または、行末に余分な空白が付けられている可能性があります。結果的に、root としてログインしたり、ユーザーを root に切り替えたりすることができなくなるため、この問題を直接解決できません。
唯一の解決方法は、別の媒体からシステムをリブートして、パスワードファイルを編集し、この問題を解消することです。sync(1M) を何度か呼び出してから、Stop-A と入力するかまたはリセットボタンを押してマシンを停止します。ok プロンプトで boot cdrom -s と入力して、CD-ROM、ネットワーク、またはフロッピーディスクからシングルユーザーモードでリブートします。
システムが立ち上がって # プロンプトが表示されたら、下記に示すような mount(1M) コマンドを使用して、オリジナルの / パーティションに対応するデバイスをマウントします。次に、新たにマウントしたシステムのパスワードファイルでエディタを実行します (端末のサポートがない場合は ed(1) を使用します)。
# ed /mnt/etc/passwd |
エディタを使用してパスワードファイルの root エントリを変更し、/usr/bin/csh または /usr/bin/ksh などの存在するシェルを呼び出します。
「シェルがありません」障害が発生しないようにするには、パスワードファイルを編集する際には admintool または /usr/ucb/vipw を使用するように習慣付けます。これらのツールを使用すると、システムが使用不能になるようなパスワードエントリに変更することが難しくなります。
デフォルトのテープデバイス /dev/rmt/0、または TAPE 環境変数で指定されているデバイスが、現在、システムに接続されていないか、設定されていないか、またはそのハードウェアのシンボリックリンクが壊れています。
/dev/rmt ディレクトリ内のファイルを一覧表示して、現在設定されているテープデバイスを調べます。設定されているデバイスがない場合は、テープデバイスがシステムに正しく装着されていることを確認してから、-r オプションを付けてリブートし、デバイスを設定し直します。
/dev/rmt/0 以外のテープデバイスが設定されている場合は、tar(1) の -f オプションの後に指定できます。
tar(1) からのこのエラーメッセージは、テープから読み込んだディレクトリとファイルのチェックサムが、ヘッダブロックに宣言されているチェックサムと一致しないことを示します。通常、これは、ブロック化因数が間違っていることを示します。ただし、テープ上のデータが損傷していることを示す場合もあります。
この問題を解決するには、コマンド行で (-b の後に) 指定したブロック化因数が、初めに指定したブロック化因数と一致することを確認します。疑わしい場合は、ブロックサイズを省略して、tar に自動的に決めさせます。これでも解決しない場合は、テープのデータが損傷している可能性があります。
tar(1) の出力ファイルで物理的な書き込みエラーが発生しました。出力ファイルは、通常はテープですが、フロッピーディスクまたはディスクファイルの場合もあります。システムコンソールで、デバイスドライバが実際のエラー状態を表示しているか見てください。テープが書き込み禁止になっているか、物理的な入出力エラーが発生したか、テープの終わりに達したか、またはファイルの大きさ制限を超えたかのいずれかが原因の可能性があります。
テープが書き込み禁止になっている場合は、書き込みスイッチを有効にします。物理的な入出力エラーの場合は、新しいテープに交換するのが最善の方法です。テープの終わりに達した場合は、そのデバイスがサポートしている高密度テープを使用するか、マルチボリュームをサポートしている cpio(1) または pax(1) を使用します。ファイルの大きさ制限を超えた場合は、親シェルの limit(1) または ulimit 機能を使用して、ファイルの最大サイズを大きくします。
tar テープの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の UFS ファイルのコピーに関する節を参照してください。
ttsession(1) プロセスが使用できない場合、さまざまなデスクトップツールでこのメッセージが表示または出力されます。通常、ToolTalk サービスは、ttsession が実行されていないと再起動しようとします。したがって、このエラーは、ToolTalk サービスがインストールされていないか、または正しくインストールされていないことを示します。
ttsession コマンドが /usr/openwin/bin または /usr/dt/bin に存在することを確認します。このコマンドが存在しない場合は、ToolTalk が正しくインストールされていません。ToolTalk を構成するパッケージは、実行時の SUNWtltk、開発者支援の SUNWtltkd、およびマニュアルページの SUNWtltkm です。
完全な TT_ERR_NOMP メッセージ文字列は次のような意味になります。「ttsession が実行されていません。tt_open() がまだ呼び出されていない可能性があります。このメッセージ文字列が tt_open() から返された場合は、ttsession を開始できなかったことを示します。これは、通常、ToolTalk がシステムにインストールされていないことを意味します。」
ユーザがウィンドウシステムを終了した後、C シェルがウィンドウプロセスグループを消去する際に、このメッセージが表示されることがあります。ウィンドウシステムが終了後消去されなかった場合は、このようになることがあります。
作業を進めます。このメッセージは情報を表示しているだけです。
このメッセージは、スーパーユーザが、マウントされていないファイルシステムのマウントを解除しようとした場合に表示されます。なお、/var などの、ファイルシステムのサブディレクトリのマウントを解除することはできません。
mount(1M) または df(1M) コマンドを実行して、マウントされているファイルシステムを判断します。それらのいずれかのマウントを解除したい場合は、存在するマウントポイントを指定します。
OpenWindows が正しくインストールされていないため、openwin(1) プログラムが、xinit(1) を見つけて X ウィンドウシステムを起動できません。ユーザが MIT X11 などの別バージョンの X ウィンドウを実行している場合、startx プログラムは xinit と同じ機能を持ちます。
環境変数 PATH を調べて、X ウィンドウの正しいインストールディレクトリが指定されていることを確認します。次に、xinit が実行可能プログラムとしてこのディレクトリに存在することを確認します。
このメッセージは、mailtool の使用時に、To: フィールドにアドレスを入力せずにメッセージを配信しようとすると、ダイアログボックスに表示されます。
詳細については、「Recipient names must be specified」メッセージを参照してください。
保護システムによって禁止されている方法でファイルにアクセスしようとしました。
(ls -l コマンドによって表示される長いリストを参照して) ファイルの所有権と保護モードを調べ、誰がファイルへのアクセスが許されているかを確認します。次に、必要に応じてファイルまたはディレクトリへのアクセス権を変更してください。
このエラーのシンボルの名前は、EACCES、errno=13 です。
トランスポート終端での操作に必要なアドレスが指定されていません。宛先アドレスが必要です。
このエラーのシンボルの名前は、EDESTADDRREQ、errno=96 です。
システムが、プログラミング関数のパラメータへのアクセス時にハードウェア障害を検出しました。
この不良アドレスが、誤ったデバイスまたはオプションをコマンドに提供した結果であるかどうかを調べます。それが原因でなかった場合は、プログラムのベンダまたは作成者に変更を依頼します。
このエラーは、ポインタ引数を取る関数に無効なアドレスを渡すと発生することがあります。不良アドレスの検出能力はプロセッサによって異なるため、アーキテクチャーによっては、不良アドレスを渡すと未定義の動作が発生する場合があります。
このエラーのシンボルの名前は、EFAULT、errno=14 です。
このメッセージを出力する可能性があるネットワークプログラムは、from(1B)、lpr(1B)、 lprm(1B)、mailx(1)、 rdist(1)、sendmail(1M)、 talk(1)、rsh(1) など、数多くあります。現在のユーザ用のパスワードファイルエントリを発見できなかった場合、コマンドはこのメッセージを出力します。ユーザがログインした直後にスーパーユーザがそのユーザのパスワードエントリを削除した場合、またはローカルパスワードファイルにエントリのないユーザに関してネットワークネームサービスが失敗した場合は、このようなエラーが発生する可能性があります。
ユーザのパスワードファイルエントリを誤って削除した場合は、バックアップまたは別のパスワードファイルから復元します。ユーザのログイン名またはユーザ ID を変更した場合は、ログアウトしてからログインし直すようにそのユーザに依頼します。ネットワークネームサービスが失敗した場合は、NIS サーバを調べて、必要に応じて修理またはリブートします。
これは、別のマシンで数百の rsh プロセスを開始した場合に発生する既知の問題 (バグ ID 1138025) です。このメッセージは、予約済みのポートへの接続中に rsh がハングし、ネットワークネームサービスと対話する際の応答速度が遅くなったために表示されます。
ブート時、/etc/rcS スクリプトは fsck(1M) コマンドを実行して、/etc/vfstab の fsck がマークされたファイルシステムの整合性をチェックします。fsck(1M) がファイルシステムを自動的に修復できなかった場合、ブート手続きは中断され、このメッセージを表示します。この状態では、 fsck(1M) の修復作業はファイルの損失を伴うため、システム管理者に判断を仰ぎます。すでにデータが損傷している恐れがあります。
まずファイルシステムで fsck -n を実行し、障害の数と種類を調べます。その後、再度 fsck を実行してファイルシステムを修復します。ファイルシステムのバックアップがある場合は、通常、fsck からの質問にすべて「y」と答えても問題はありません。後で参照できるように、問題のあるファイルと i ノード番号をすべて記録しておくことを推奨します。fsck を自分で実行する場合は、ブートスクリプトが推奨するオプションを指定します。たとえば、次のようにします。
# fsck /dev/rdsk/c0t4d0s0 |
通常、fsck による修復中に失われるファイルは、クラッシュまたは停電の直前に作成されたもので復元できません。重要なファイルが失われた場合は、バックアップテープから復元できます。
バックアップがない場合は、fsck の実行を専門家に依頼してください。
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの整合性チェックに関する節を参照してください。
このメッセージは、複数行の「XilDefaultErrorFunc」エラーの後に続きます。このメッセージは、イメージツールが X 画像ライブラリ (XIL) を見つけられなかったことを示します。OpenWindows と CDE デスクセットの多くのプログラムは XIL が必要です。
pkginfo(1) を実行して、システムにインストールされているパッケージを判断します。次に示すパッケージが存在しない場合は、CD-ROM またはネットワークからインストールしてください。SUNWxildg、SUNWxiler、SUNWxilow、および SUNWxilrt。
このメッセージは、ユーザが To: フィールドにアドレスを入力しなかった場合に、mailx(1) コマンドによって表示されます。
詳細については、「Recipient names must be specified」メッセージを参照してください。
これは RFS に特有のエラーです。このエラーにより、プロセスがマウントポイントから戻ったことが、サーバからクライアントに通知されます。
このエラーのシンボルの名前は、EDOTDOT、errno=76 です。
プロセスが多くのファイルを一度に開きすぎました。システムは、ファイルをオープンできる制限値としてプロセスごとのソフト制限値である OPEN_MAX (通常は 64 ですが、増やすことができます) と、プロセスごとのハード制限値 (通常は 1024 で、これ以上増やすことはできません) を適用します。
ソフト制限値はシェルから変更できます。C シェルの場合は、limit コマンドを使用して記述子の数を増やします。Bourne シェルまたは Korn シェルの場合は、-n オプションを付けた ulimit コマンドを使用して、ファイル記述子の数を増やします。
このエラーのために、ウィンドウシステムが新たなアプリケーションの起動を拒否する場合は、ウィンドウシステムを起動する前に、ログインシェルのファイルをオープンできる制限値を大きくします。
このエラーのシンボルの名前は、EMFILE、errno=24 です。
指定されたログ名が一意ではありません。
このエラーのシンボルの名前は、ENOTUNIQ、errno=80 です。
このエラーは、ローカルマシン上にないリソースをユーザーが共有しようとする場合、あるいはリモートマシン上にあるデバイスまたはパスの名前をマウントまたはマウント解除しようとする場合に発生します。
このエラーのシンボルの名前は、EREMOTE、errno=66 です。
このメッセージは情報を表示するだけです。強制終了されたプロセスがファイルへの書き込み中だった場合は、データの一部が失われている恐れがあります。
作業を続行します。
シグナルハンドラまたは各種シェルからのこのメッセージは、プロセスが SIGKILL によって終了されたことを示します。ただし、このメッセージが表示されず、SIGKILL でプロセスを終了できない場合は、マシンをリブートしてそのプロセスを除去してください。
このメッセージは、ブート時に、ファイルシステムのチェック後に fsck(1) から不正なリターンコードを受け取った /etc/rcS スクリプトによって表示されます。このメッセージは、fsck コマンド行を推奨した上で、それが終了したらシェルを終了してブートを続行するように指示しています。このメッセージの表示後、スクリプトは、fsck を効率よく実行できるようにシステムをシングルユーザモードに切り替えます。
UFS ファイルシステムの修復については、「/dev/rdsk/variable には問題があります。手作業で fsck を実行してください。」を参照してください。
UFS 以外のファイルシステムの修復については、「以下のファイルシステムには問題があります:」を参照してください。
XView ライブラリからのこのメッセージは、要求されたフォントが X サーバにインストールされていないことを警告しています。多くの場合は、同一フォントに対して複数の警告が表示されます。使用可能なフォントは、リリースごとに異なります。
xlsfonts(1) プログラムを実行して、X サーバで使用可能なフォントを確認します。次に、xlsfonts の出力に表示された別のフォント名を指定します。別のベンダ製の類似フォントを使用できる場合もあります。
X ウィンドウのフォントには次の 2 種類のパッケージがあります。1 つは必須フォントではないが一般的なフォント (SUNWxwcft) で、もう 1 つはオプションフォント (SUNWxwoft) です。pkginfo(1) を実行して、これらのパッケージが両方ともインストールされているかどうかを確認し、必要に応じて追加してください。
これは、プログラミングエラーまたはデータ入力エラーです。
この状態を解決するようにプログラムの作成者に依頼します。
これは、値がオーバーフローまたはアンダーフローする位置で数学プログラミング関数を評価しようとしたことを示します。数学パッケージ (3M) のプログラミング関数の値は、マシンの精度内では表現できません。浮動小数点のオーバーフローまたはアンダーフロー (単精度と倍精度のいずれか) が発生した場合、またはベッセル関数で有効数値桁数の合計が失われた場合は、このようになることがあります。
なお、浮動小数点のアンダーフローの場合、このメッセージは、「結果が小さすぎます」を示していることがあります。
プログラムの演算エラーを特定するには、matherr(3M) 機能を使用します。
このエラーのシンボルの名前は、ERANGE、errno=34 です。
コアファイルには、ソフトウェア障害の発生時点でのメモリーのイメージが収められており、障害の原因を調べる際にプログラマが使用します。
コアファイルを生成したプログラムを特定するには、file(1) コマンドまたは adb(1) コマンドを実行します。dtmail からのコアファイルに対して file と adb の各コマンドを実行した場合の出力内容を、次の例に示します。
$ file core core: ELF 32-bit MSB core file SPARC Version 1, from `dtmail' $ adb core core file = core -- program `dtmail' SIGSEGV 11: segmentation violation ^D (use Control-d to quit the program) |
プログラムのベンダまたは作成者に、デバッグ済みのバージョンを要求してください。
SIGQUIT、SIGBUS、SIGSEGV など、一部のシグナルはコアファイルを生成します。該当するシグナルの完全なリストについては、signal(5) のマニュアルページを参照してください。
プログラムのソースコードがある場合は、cc -g によってコンパイルし、dbx または同様のデバッガを使用して自分でデバッグできます。dbx の where 命令を実行するとスタックトレースが得られます。
混在ネットワークでは、あるタイプのシステムで adb を実行しても、別のタイプのシステムで生成されたコアダンプを読み取ることは通常できないため、特定のコアダンプを生成したマシンアーキテクチャーを特定するのは困難です。このため、「unrecognized file」メッセージが作成されます。正しいアーキテクチャーが判明するまで、各種のマシンアーキテクチャーで adb を実行してください。
「コア」という用語は古くからあります。放射線に対する抵抗力のため、宇宙船では現在もコアメモリーを使用していますが、フェライトコアメモリーがシリコン RAM にその座を譲ったのは 1970 年代です。
クラッシュ情報の保存と表示については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。AnswerBook を使用している場合は、「システムクラッシュ」と入力して検索文字列として使用します。
マウント済みのデバイスにマウントしようとしたか、またはアクティブなファイル (オープンファイル、カレントディレクトリ、マウントポイント、実行中のプログラムなど) が入っているデバイスへのマウントを解除しようとしました。また、このメッセージは、すでに使用可能状態になっているアカウンティングを使用可能にしようとした場合にも表示されます。
アクティブプロセスを含むデバイスのマウントを解除するには、そのマウントポイントの下にあるすべてのファイルを閉じ、そこから開始しているプログラムがあれば終了し、ディレクトリをその階層から変更します。次に、もう一度マウントを解除します。
mutex、セマフォ、条件変数、読み取り/書き込みロックは、このエラー状態を設定することによって、ロックが保持されていることを示します。
このエラーのシンボルの名前は、EBUSY、errno=16 です。
このメッセージは、アプリケーションが、存在しない連携プロセスと通信しようとした場合に表示されることがあります。
親プロセスを再起動して、子プロセスをもう一度作成できるようにします。これで効果がない場合は、プログラミングエラーの可能性があります。プログラムのベンダまたは作成者にアップデートを問い合わせください。
子プロセスが存在しない、または子プロセスを待機していないプロセスによって、wait(2) システムコールが実行されました。子プロセスが事前に終了されていたか、または作成されていません。
このエラーのシンボルの名前は、ECHILD、errno=10 です。
cmdtool(1) または shelltool(1) ウィンドウの引数はコマンドを対象としたものであるはずですが、システムは該当するコマンドを発見できません。
このコマンドを cmdtool または shelltool の内部で実行するには、コマンドのスペルが正しいこと、およびコマンドが検索パス内にあることを確認します (必要に応じてフルパス名を使用してください)。この引数をオプション設定として使用する場合は、オプションの先頭にマイナス記号 (-) を付けます。
cmdtool と shelltool はいずれも OpenWindows 端末エミュレータです。
C シェルが、コマンドとして与えられたプログラムを見つけられません。
コマンド行の書式とスペルを調べます。正しければ、echo $path を実行して、ユーザの検索パスが正しいかどうかを確認します。通信が不正確な場合は、組み込みシェルコマンドだけが使用可能になるように検索パスの設定を解除できます。基本的な検索パスを再設定するコマンドを次に示します。
% set path = (/usr/bin /usr/ccs/bin /usr/openwin/bin .) |
検索パスが正しければ、検索パスに沿ってディレクトリの内容を調べ、プログラムが失われていないか、またはディレクトリのマウントが解除になっていないかどうかを確認します。
C シェルの詳細については、csh(1) のマニュアルページを参照してください。
このバージョンのシステムは、要求された機能をサポートしていません。ただし、今後のバージョンではサポートする可能性があります。
通常、これはカーネルからのシステムメッセージではなく、アプリケーションが返したエラーです。 アプリケーションのベンダまたは作成者にアップデートについて問い合わせてください。
このエラーのシンボルの名前は、ENOTSUP、errno=48 です。
ソケットタイプのサポートがシステムに設定も実装もされていません。
このエラーのシンボルの名前は、ESOCKTNOSUPPORT、errno=121 です。
要求されたネットワークプロトコルがシステム内に構成されていないか、またはこのプロトコルの実装が存在しません (プロトコルとは、交換されるメッセージと、システムが情報を交換する際に従うべきルールの形式を記述したものです)。
プロトコルが /etc/inet/protocols ファイルと (使用している場合は) NIS プロトコルマップに存在することを確認します。プロトコルが存在しないが使用できるようにしたい場合は、記述に従ってまたは必要に応じてプロトコルを構成します。
このエラーのシンボルの名前は、EPROTONOSUPPORT、errno=120 です。
インターネットプロトコル群として使用するプロトコルファミリがシステムに設定も実装もされていません。
このエラーのシンボルの名前は、EPFNOSUPPORT、errno=123 です。
コマンド行で使用しているパイプ (「|」) が動作しません。
コマンド行でパイプを使用する代わりに、最初のプログラムの出力先をファイルに変更し、そのファイルに対して 2 番目のプログラムを実行します。
lseek(2) への呼び出しがパイプに対して発行されました。このエラー状態は、lseek() を使用しないようにプログラムを変更することによっても解消できます。
このエラーのシンボルの名前は、ESPIPE、errno=29 です。
ユーザがシステムにリモートログインしようとしました。このユーザは有効なアカウント名とパスワードを持っていますが、このアカウント用に指定されたシェルはこのシステム上で使用できません。たとえば、7 番目のフィールドが GNU Bourne-again シェル /bin/bash を要求することがありますが、これは標準の Solaris には存在しません。
要求したシェルのコピーがある場合は、スーパーユーザになり、システム上にないシェルをインストールします。コピーがない場合は、ユーザのパスワードファイルのエントリ (NIS+ または NIS の passwd マップ内にのみある場合が多いです) を変更し、/bin/csh または /bin/ksh などの使用可能なシェルを指定します。
このメッセージは、System V IPC 機能のエラーを示します。メッセージ、セマフォ、または共用メモリーに対応するファイルが、そのファイルが作成されたファイルシステムから削除された可能性があります。
このエラーは、ファイルシステムの名前空間から識別子が削除されたあとに実行を再開したプロセスに返されます。詳細は、msgctl(2)、semctl(2)、および shmctl(2) を参照してください。
このエラーのシンボルの名前は、EIDRM、errno=36 です。
このメッセージは、システムのプロセステーブルがいっぱいになっているために fork(2) システムコールが失敗した、あるいはメモリーまたはスワップ空間が足りないためにシステムコールが失敗したことを示します。また、ユーザがそれ以上プロセスの作成を許されていない可能性もあります。
システムがリソースを解放するまで待ちます。ただし、このメッセージがシステムに頻繁に表示される場合は、カーネルを再構成して、使用可能なプロセスを増やします。 Solaris 2 でプロセステーブルのサイズを大きくするには、/etc/system ファイルにある maxusers の値を増やします。maxusers のデフォルト値は、メガバイト単位のメインメモリー量から 2 を引いた値です。
特定のユーザがそれ以上プロセスを作成できない場合は、memorysize の制限を超えている可能性があります。詳細については、limit(1) のマニュアルページを参照してください。
このエラーのシンボルの名前は、EAGAIN、errno=11 です。
共有ライブラリを直接 exec(2) により実行しようとしています。
このエラーのシンボルの名前は、ELIBEXEC、errno=87 です。
システムがシステムコールを実行している最中にユーザが割り込み信号 (通常は Control-c) を発行しました。ネットワークサービスが遅い場合に、リモートマウントされたディレクトリに cd(1) で割り込むと、このメッセージが表示されることがあります。
作業を続けてください。このメッセージは情報を表示しているだけです。
内部システムコール中に (割り込みや終了といった) 非同期信号が発生し、これを検出するようにプログラムが設定されていました。信号の処理後に実行が再開されると、割り込まれたプログラミング関数がこのエラー状態を返したかのように見えるため、不正確なエラーメッセージを表示してプログラムが終了する場合があります。
このエラーのシンボルの名前は、EINTR、errno=4 です。
スーパーユーザ用に予約された操作を一般ユーザが行おうとしたか、またはファイルの所有者またはスーパーユーザのみに制限された方法でユーザがファイルを修正しようとしました。
ルートになって、もう一度実行してください。
このエラーのシンボルの名前は、EPERM、errno=1 です。
すでに進行中の操作がある非ブロックオブジェクト上で操作を試みました。
このエラーのシンボルの名前は、EALREADY、errno=149 です。
putmsg(2) または getmsg(2) のシステムコールが STREAMS デバイス以外のファイル記述子で行われました。
このエラーのシンボルの名前は、ENOSTR、errno=60 です。
STREAMS のオープン中に、STREAMS の待ち行列も SATREAMS のヘッドデータ構造も使用できませんでした。これは一時的な状態であり、他のプロセスがリソースを解放すれば回復できます。
このエラーのシンボルの名前は、ENOSR、errno=63 です。
このメッセージは、システム内で多数の大きなアプリケーションが同時に実行されているため、スワップ空間 (仮想メモリー) を使い果たしたことを示します。また、スワップ領域からページを解放しないままアプリケーションが失敗したことを示している場合もあります。スワップ空間とは、アプリケーションとデータのうち、メモリー内ですぐに必要にはならない部分を格納するために、ディスクに確保された領域のことです。この状態のときに書き込まれたデータは、失われる恐れがあります。
システムを再インストールまたは再構成して、スワップ空間を増やします。通常、スワップ空間は物理メモリーの 2 倍から 3 倍の大きさにしてください。また、mkfile(1M) と swap(1M) を使用してスワップ領域を増やすこともできます。次の例に、/usr/swap ファイルに 16 M バイトの仮想メモリーを追加する方法を示します (空き領域が十分なら、どのようなファイルシステムでも機能します)。
# mkfile 16m /usr/swap # swap -a /usr/swap |
ブート時にこの作業を自動的に行うには、/etc/vfstab ファイルに次の行を追加します。
/usr/swap - - swap - no -
fork(2)、exec(2)、sbrk(2)、または malloc(3C) ルーチンの呼び出しで、システムが提供可能な量を超えるメモリーをプログラムが要求しました。これは一時的な状態ではありません。スワップ空間はシステムパラメータです。
このエラーのシンボルの名前は、ENOMEM、errno=12 です。
セグメント例外は、通常、プログラミングエラーによって発生します。読み取り専用ファイルシステムを除き、通常、このメッセージはコアダンプを伴います。
コアファイルを作成したプログラムを特定するには、file(1) コマンドまたは adb(1) コマンドを実行します。dtmail プログラムによって作成されたコアファイルに対して file と adb の各コマンドを実行した場合の出力例を次に示します。
$ file core core: ELF 32-bit MSB core file SPARC Version 1, from `dtmail' $ adb core core file = core -- program `dtmail' SIGSEGV 11: segmentation violation ^D (adb プログラムを終了するには Control-d と入力します。) |
このプログラムのベンダまたは作成者にデバッグ済みのバージョンを問い合わせてください。
プロセスが、保護されているかまたは存在しないメモリー領域へアクセスしようとしたことを示すシグナルを受信しました。セグメント例外の最も一般的な 2 つの原因は、ヌルポインタを用いて関接参照をしようとした、または境界を越える添字で配列を参照したことです。
リモートホストが接続を強制的に切断しました。通常、このエラーは、時間切れや再起動によって、リモートホストとの接続が切断されたことにより起こります。
このエラーのシンボルの名前は、ECONNRESET、errno=131 です。
対象のマシンが拒否したため、接続できません。アクティブでないサービスに接続しようとした場合、または要求したアドレスにサービスプロセスが存在しなかった場合に起こります。
対象のマシン上のサービスをアクティブにするか、またはサービスがなくなっていた場合は再度起動します。セキュリティ上の理由からこのサービスを提供したくない場合は、ユーザグループにそのことを伝え、できれば代替サービスを提供します。
このエラーのシンボルの名前は、ECONNREFUSED、errno=146 です。
宛先ホストが停止している場合、またはネットワーク上の障害のために伝送に失敗した場合に起こります。
たとえば ping(1M) や ftp(1) を使用して、まずホストシステムの動作を調べます。次に、必要があれば修理またはリブートします。これで解決できない場合は、ネットワークのケーブルと接続を調べます。
指定された時間内に接続が確立されませんでした。適切な時間内に宛先ホストが正しく応答しなかったため、接続要求または送信要求は失敗しました (タイムアウト期間は通信プロトコルによって異なります)。
このエラーのシンボルの名前は、ETIMEDOUT、errno=145 です。
このメッセージは、別のシステムに対して rlogin(1) を使用したときに、リモートホストがこのユーザ用のプロセスを作成できなかった場合、ユーザが正しいパスワードを入力するまでの時間が長すぎた場合、ユーザがネットワーク接続に割り込んだ場合、またはリモートホストが停止していた場合に表示される可能性があります。ファイルを修正して、接続を切断する前に保存しなかった場合は、データが失われる恐れがあります。
もう一度実行します。相手のシステムが停止している場合は、リブートされるまで待ちます。
talk(1) コマンドを使用して別のユーザと交信した後、そのユーザが割り込み (通常は Control-c) を入力すると、こちらのユーザの画面にこのメッセージが表示されます。
このような割り込みを送信するのは、talk プログラムを終了する際の通常の方法です。talk セッションが終了するので、作業に戻ることができます。
このメッセージは libXt (X イントリンシクスライブラリ) から発生していて、引用符によって指定されたカラー名が要求される前に、システムのカラーマップがいっぱいになったことを示します。アプリケーションによっては、このメッセージが表示されても続行できます。ワークスペースプロパティカラーなど、その他のアプリケーションは、カラーマップがいっぱいになると表示できません。
カラーマップの使用率が高いプログラムを終了してから、失敗したアプリケーションを再起動してもう一度行なってください。
関連する非同期操作が完了前にキャンセルされました。
このエラーのシンボルの名前は、ECANCELED、errno=47 です。
このエラーは、現在のプロセスがリモートマシンからのメッセージを待っているとき、そのマシンに接続するリンクが破壊されている場合に発生します。
このエラーのシンボルの名前は、ECOMM、errno=70 です。
存在しないデバイスへの書き込みなど、デバイスに対して不適切な操作を実行しようとしました。
/devices ディレクトリを調べて、このデバイスが存在しない理由、またはプログラムがそのデバイスを存在しているとした理由を判断します。このメッセージに似た「そのようなデバイスもアドレスもありません。」メッセージは、既存のデバイスに対する入出力エラーを表している場合が多いのですが、このメッセージは、多くの場合、デバイスがまったく存在しないことを示します。
このエラーのシンボルの名前は、ENODEV、errno=19 です。
テープドライブがオフラインになっている、あるいはデバイスの電源が切られているかまたはシステムから除去されている場合は、このメッセージが表示されることがあります。
テープドライブの場合は、デバイスが接続されていること、電源が入っていること、および (当てはまる場合は) オンライン状態に切り替わっていることを確認します。ディスクドライブと CD-ROM ドライブの場合は、デバイスが接続され、電源が入っていることを確認します。
SCSI デバイスの場合は、ターゲットスイッチまたはダイアルが、システムがマウントされた元の番号に設定されていることを確認します。ターゲットデバイス番号が変更されていることをシステムに通知するには、-r (再構成) オプションを使用してリブートします。
このメッセージは、存在しないか、またはデバイスの制限を超えて存在する特殊ファイルのサブデバイスに入出力を行うと表示されます。
このエラーのシンボルの名前は、ENXIO、errno=6 です。
ホストマシン内の原因で、接続異常が発生しました。
このエラーのシンボルの名前は、ECONNABORTED、errno=130 です。
STREAMS ioctl コールに設定されたタイマーがタイムアウトしました。このエラーの原因はデバイスによって異なり、ハードウェアまたはソフトウェアの障害、あるいは特定の操作に対してタイムアウト値が短すぎるということを示しています。ioctl(2) 操作のステータスは不定です。このエラーは、_lwp_cond_timedwait(2) や cond_timedwait(3T) によるタイムアウトの場合にも返されます。
このエラーのシンボルの名前は、ETIME、errno=62 です。
システムがストリームデバイスを使い果たしました。このエラーは、存在しないかまたは現在使用中のマイナーデバイスをストリームヘッドが開こうとすると発生します。
該当するストリームデバイスが存在し、適切な番号のマイナーデバイスによって作成されていることを確認します。また、ハードウェアがこの構成に一致しているかどうかも調べます。ストリームデバイスの構成が正しい場合は、より多くのシステムリソースを使用できるときに再度実行してください。
このエラーのシンボルの名前は、ECHRNG、errno=37 です。
STREAMS デバイスに対して read(2)、getmsg(2)、または ioctl(2) の I_RECVFD コールを行なっている間に、処理できない何かが待ち行列の先頭に入りました。実際に入るものはコールによって異なります。1. read(2): 制御情報または渡されたファイル記述子、2. getmsg(2): 渡されたファイル記述子、3. ioctl(2): 制御情報またはデータの情報などがあります。
このエラーのシンボルの名前は、EBADMSG、errno=77 です。
IPC オブジェクトまたはファイルシステムオブジェクトのユーザー ID またはグループ ID が大きすぎて、呼び出し側が提供した構造体の適切なメンバーに格納できません。
より新しいシステムでアプリケーションを実行するか、またはプログラムの作成者に解決を依頼してください。
このエラーは、宣言されたメンバー構造体のサポート範囲よりも大きな範囲のユーザ ID 値またはグループ ID 値をサポートしているシステムでのみ表示されます。通常、この状態は、IPC またはファイルシステムオブジェクトが、ローカルシステムのものよりも大きな uid_t 型、off_t 型、または gid_t 型の値を持つリモートマシン上にあるため発生します。
このエラーのシンボルの名前は、EOVERFLOW、errno=79 です。
ユーザファイルシステムでユーザのディスク制限を超過しました。通常、制限を超えてファイルが作成されたか、またはファイルが制限よりも大きくなったことが原因です。これは、磁気ディスクで発生することがほとんどで、光ディスクでは発生しません。この状態の発生後に作成されたデータは失われます。
ユーザがファイルを削除して、ディスクの使用度を制限以下にするか、またはサーバ管理者が edquota(1M) コマンドを使用して、ユーザのディスク制限を緩和します。
このエラーのシンボルの名前は、EDQUOT、errno=49 です。
rmdir によるディレクトリ削除などのディレクトリ操作は、空ディレクトリに対してのみ実行できます。
ディレクトリを削除するには、まず、このディレクトリに含まれているファイルをすべて削除します。空でないディレクトリ階層を削除する簡単な方法は、rm -r コマンドを使用することです。
このエラーのシンボルの名前は、ENOTEMPTY、errno=93 です。
ディレクトリに対して、ファイルであるかのように読み取りまたは書き込みを行おうとしました。
カレントディレクトリ内の全ファイルのリストを調べて、ディレクトリではなく、ファイルを指定しもう一度実行します。
このエラーのシンボルの名前は、EISDIR、errno=21 です。
パスの前半部分や chdir(2) システムコールの引数など、ディレクトリが必要な部分でディレクトリ以外を指定しました。
カレントディレクトリ内の全ファイルのリストを参照してから、ファイルの代わりにディレクトリを指定して、もう一度実行してください。
このエラーのシンボルの名前は、ENOTDIR、errno=20 です。
このエラーは、書き込みのために現在開いている手続きのみの (共有テキスト) ファイルを実行しようとした場合や、実行中の手続きのみのファイルを書き込みのために開こうとしたり、削除しようとしたりする場合に発生します。このメッセージは現在は使用されていません。
このエラーのシンボルの名前は、ETXTBSY、errno=26 です。
プログラミングのデッドロック状態が検出され、回避されました。
システムがデッドロックを検出し回避しなかった場合は、ソフトウェアの一部がハングします。そのプログラムを再度実行してください。デッドロックは再現しない場合があります。
このエラーは、通常、ファイルとレコードのロックに関連しています。ただし、mutex、セマフォ、条件変数、読み取り/書き込みロックが対象になる場合もあります。
このエラーのシンボルの名前は、EDEADLK、errno=45 です。
『System Interface Guide』のデッドロック処理に関する節を参照してください。また、『Multithreaded Programming Guide』のデッドロック回避に関する節も参照してください。
通常ファイルの書き込み時またはディレクトリエントリの作成時に、デバイスに空き領域が残っていません。ディスク、テープ、またはフロッピーディスクがデータでいっぱいです。この状態のときに書き込まれたデータはすべて失われます。
書き込みたいデータをすべて収めるのに必要な領域が空くまで、ハードディスクまたはフロッピーディスクから不要なファイルを削除します。一部のディレクトリを別のファイルシステムに移動して、それに応じたシンボリックリンクを作成することを推奨します。テープがいっぱいの場合は、残りを別のテープに収めるか、高密度設定を使用するか、または大容量のテープを使用します。
マルチボリュームのテープまたはフロッピーディスクを作成するには、pax(1) または cpio(1) コマンドを使用します。現時点では、tar(1) はシングルボリュームに制限されています。
このエラーのシンボルの名前は、ENOSPC、errno=28 です。
別のファイルシステムなど、別のデバイス上のファイルに対してハードリンクしようとしました。
ln -s を使用してシンボリックリンクを確立します。シンボリックリンクは、ファイルシステムの境界を越えることができます。
このエラーのシンボルの名前は、EXDEV、errno=18 です。
マウント済みのデバイスにマウントしようとしたか、またはアクティブなファイル (オープンファイル、カレントディレクトリ、マウントポイント、実行中のプログラムなど) が入っているデバイスへのマウントを解除しようとしました。また、このメッセージは、すでに使用可能状態になっているアカウンティングを使用可能にしようとした場合にも表示されます。
アクティブプロセスを含むデバイスのマウントを解除するには、そのマウントポイントの下にあるすべてのファイルを閉じ、そこから開始しているプログラムがあれば終了し、ディレクトリをその階層から変更します。次に、もう一度マウントを解除します。
mutex、セマフォ、条件変数、読み取り/書き込みロックは、このエラー状態を設定することによって、ロックが保持されていることを示します。
このエラーのシンボルの名前は、EBUSY、errno=16 です。
これはプログラミングエラーです。
プログラムの作成者に、この状態を解消するように依頼します。特殊な文字型デバイスの制御を受け入れられるように、プログラムを修正する必要があります。
ioctl() システムコールが、特殊な文字型デバイスではないファイルの引数として与えられました。このメッセージは、分かりにくかった従来の「Not a typewriter」メッセージに代わるものです。
このエラーのシンボルの名前は、ENOTTY、errno=25 です。
完了までに長時間を要する操作 (connect など) を、非ブロックオブジェクト上で試みました。
このエラーのシンボルの名前は、EINPROGRESS、errno=150 です。
このエラーは、アプリケーションが要求した機能をシステムがサポートしていないことを示します。
システムのベンダにアップグレードを依頼するか、またはアプリケーションのベンダまたは作成者にアップデートについて問い合わせてください。
このメッセージは、システムがその操作をサポートしていないことを示します。プログラミング関数が実装されていない場合、多くのモジュールでこのエラーが発生します。システムライブラリの呼び出し中に、このメッセージを表示するようなプログラムを作成している場合は、代替ライブラリ機能を探して使用してください。システムの今後のバージョンでは、この操作をサポートする可能性があります。詳細については、システムの『オンライン・リリース情報』または『ご使用にあたって』を参照してください。
このエラーのシンボルの名前は、ENOSYS、errno=89 です。
不良トラップは、ハードウェアの障害、またはハードウェアと構成情報間の不一致を示している可能性があります。ブート時以外にこの障害が発生すると、データが失われる恐れがあります。
最近、新しいハードウェアをインストールした場合は、ソフトウェアの設定が正しいかどうかを確認します。コンソールに表示されるカーネルのトレースバックを調べて、トラップを生成したデバイスを特定します。構成ファイルが正しい場合は、デバイスを交換する必要がある場合があります。 不良トラップメッセージは、rev CPU の不良または停止を示している場合もあります。
ハードウェアプロセッサトラップが発生し、カーネルのトラップハンドラがシステムの状態を回復できません。これは、通常、パニックの前に出る重大なエラーです。システムは sync、ダンプ、リブートを実行します。不良トラップの原因になりうる状態は次のとおりです。システムテキストまたはデータのアクセス障害、システムデータ整合エラー、またはある種のユーザソフトウェアトラップ。
トランスポート終端が接続されていないか、データグラムの送信時にアドレスの指定がなかったため、データ送受信の要求が拒否されました。
このエラーのシンボルの名前は、ENOTCONN、errno=134 です。
データグラムトランスポート終端上で接続を確立しようとした場合などに発生します。
このエラーのシンボルの名前は、EOPNOTSUPP、errno=122 です。
すでに接続されているトランスポート終端に対して接続要求が行われたか、あるいはすでに接続されているにもかかわらず sendto(3XN) または sendmsg(3XN) のトランスポート終端に、接続先が指定されました。
このエラーのシンボルの名前は、EISCONN、errno=133 です。
この C シェルメッセージは、コマンド行の 1 行に 2 つのパイプ (|) があるか、またはパイプの後にコマンドがないことが原因です。
各パイプの後にコマンドが続くように、コマンド行を修正します。
停止ネットワークを検出したため、トランスポート接続が失敗しました。
ネットワークのシステム管理者にこのエラーを報告してください。このネットワークの管理責任者である場合は、ネットワークが停止した原因と必要な修復について調べてください。
このエラーは、下層の通信インタフェースから通知された状態情報に基づいています。
このエラーのシンボルの名前は、ENETDOWN、errno=127 です。
ネットワークへの送信経路が存在しないか、あるいは中間ゲートウェイまたは交換ノードからネガティブな状態情報が返されたため、動作エラーが発生しました。
返された状態は、ネットワークの停止とホストの停止を見分けるのに十分とは限りません (「ホストへの経路がありません。」メッセージを参照してください)。
ネットワークのルータとスイッチを調べて、これらのパケット転送を許可していないかどうかを確認します。すべてのパケット転送を許可している場合は、ネットワークの配線と接続を確認します。
このエラーのシンボルの名前は、ENETUNREACH、errno=128 です。
多くの場合、(head プログラムに多数の行をパイプした場合などのように) この状態は正常であり、メッセージは単なる情報にすぎません。パイプ上の書き込みが読み取りプロセスを発見できない場合は、この状態が発生します。その場合は、通常、実行中のプログラムに対する信号が生成されますが、プログラムが信号を無視すると、このメッセージが表示されます。
パイプの最後でプロセスを調べ、終了した理由を判断します。
このエラーのシンボルの名前は、EPIPE、errno=32 です。
制限されているかまたは存在しないデバイスに入出力しようとしたことを示す信号をプロセスが受け取りました。読み取り専用ファイルシステムを除き、通常、このメッセージはコアダンプを伴います。
デバッガを使用してコアファイルを調べ、バスエラーを引き起こしたプログラム障害またはシステム障害を判断します。できれば、バスエラーの前にデータ損傷が発生していないかどうか、プログラムの出力ファイルを調べてください。
バスエラーは、プログラミングエラー、またはシステム上のデバイス損傷によって発生することがあります。バスエラーの原因として多いのは、ファイル記述子が無効、入出力要求が不当、メモリー割り当てが不良、データ構造が不整合、コンパイラにバグがある、ブートブロックが損傷しているなどです。
このメッセージは、ログイン時に、ユーザのパスワードがそのユーザの keylogin ネットワークパスワードと一致しなかった場合に表示されます。システムで NIS+ が実行されている場合、ログインプログラムは、secure RPC 認証のために、まず UNIX 認証を行なってから keylogin(1) を実行しようとします。
secure RPC の資格を得るには、ユーザは (ログイン後に) keylogin を実行し、自分の秘密鍵を入力します。ログイン時にこのメッセージを表示しないようにするには、chkey -p コマンドを実行して、NIS+ パスワードと同じになるようにネットワークパスワードを設定します。ユーザがネットワークパスワードを忘れた場合、システム管理者は、ユーザの資格テーブルのエントリを削除して作り直し、ユーザが chkey を使用して新しいネットワークパスワードを設定できるようにしてください。
このエラーは、ユーザーがインストールされていないパッケージからシステムコールを使用すると発生します。
このエラーのシンボルの名前は、ENOPKG、errno=65 です。
システムのバッファー空間が不足しているか、または待ち行列がいっぱいになっているため、トランスポートエンドポイントまたはパイプでの操作が実行されません。ターゲットシステムがメモリーまたはスワップ空間を使い果たしている可能性があります。この状態のときに書き込まれたデータは、失われる恐れがあります。
スワップ空間を増やすには、ターゲットシステムに対して swap -a コマンドを使用します。または、スワップ空間が増えるようにターゲットシステムを再構成します。通常、スワップ空間は物理メモリーの 2 倍から 3 倍の大きさにしてください。
このエラーのシンボルの名前は、ENOBUFS、errno=132 です。
プログラムがでオペレーティングシステムのバグを引き起こすと、システムはパニックになりクラッシュします。クラッシュはユーザには不親切であるように感じられるかもしれませんが、突然の停止は実際には、システムとそのデータがそれ以上損傷するのを防止します。
オペレーティングシステムが停止するのに伴い、パニックルーチンは、使用中のメモリーの内容をダンプデバイスにコピーすることによって、パニックルーチンの呼び出し元である CPU の現在の状態に関する重要情報を記録します。
通常は一次スワップデバイスがデフォルトのダンプデバイスであるため、一次スワップデバイスは、メモリー全体のイメージを収容できるだけの大きさがなければなりません。メモリーイメージが保存されると、システムはリブートしようとします。
システムが正常にリブートしない場合は、次の可能性を検討してください。
メモリー障害やディスククラッシュなどの、致命的なハードウェア障害
デバイスドライバのバグなどの、カーネル構成の重大障害
maxusers の値が大きすぎるなどの、カーネルチューニングの重大エラー
オペレーティングシステムファイルの損傷を含む、データ損傷
fsck(1M) が自らの照会に対する回答を求めている場合など、人間の介入が必要な場合
システムクラッシュが発生した理由を特定するために、次のいずれかの操作を実行できます。
/var/adm/message* ログファイルを調べます。
クラッシュ時にコンソールに表示された情報を紙に記録します (クラッシュ時にコンソールの前に座っていた場合)。
savecore(1M) プログラムを使用します。
上記の方法の中では、savecore プログラムを使用すると最も多くの情報を得られます。savecore コマンドは、パニックルーチンによって生成されたシステムクラッシュのダンプイメージを、ダンプデバイスからファイルシステムに転送します。このイメージを adb(1) などのデバッガを使用して分析できます。
savecore を正しく設定し結果を解釈するのは、場合によっては難しい作業です。システムパニックのデバッグについて詳細は、Chris Drake と Kimberley Brown 著『Panic! UNIX Sytem Crash Dump Analysis』(ISBN: 0-13-149386-8) を参照してください。
このメッセージは lp 印刷スケジューラに起因するものであり、極度のビジー状態かまたはハング状態にあることを示します。
印刷ジョブが該当するプリンタからのものである場合は、現在の印刷が終了するまで待ち、それからこの印刷ジョブを再度提出します。このメッセージが再び表示された場合は、lp システムがハングしている可能性が高いです。
待ち行列をクリアする手順については、「lp hang」メッセージを参照してください。
プリンタメッセージ用のデバイスの作成に lp を使用できない場合は、メッセージ FIFO がすでに使用中か、または別の印刷ジョブによってロックされています。
印刷スケジューラの詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』のプリンタの管理に関する節を参照してください。
システムが解釈できない不正なパラメータが指定されました。たとえば、作成されていないファイルシステムをマウントしようとしたり、システムによる十分なサポートなしに印刷しようとしたり、未定義の信号を signal(3c) ライブラリ関数に提供したりすると、このメッセージが表示されることがあります。
ファイルシステムのマウント時にこのメッセージが表示された場合は、newfs(1M) を実行してファイルシステムを作成したことを確認します。フロッピーディスクの読み取り時に表示された場合は、fdformat(1) によって、フロッピーディスクが DOS 形式 (pcfs) または UFS ファイルシステムに正しくフォーマットされていることを確認します。印刷時に表示された場合は、印刷サービスが正しく設定されていることを確認します。
このエラーのシンボルの名前は、EINVAL、errno=22 です。
この C シェルのエラーメッセージは、コマンドの後の引数が長すぎることを示します。たとえば、巨大なディレクトリで rm * を行うと、このようになる場合があります。C シェルでは 1706 個を超える引数は処理できません。
一時的に sh によって Bourne シェルを起動し、コマンドを再度実行します。Bourne シェルによってコマンド行引数が動的に割り当てられます。次に、exit と入力して元のシェルに戻ります。
これは、プログラミングエラーまたはデータ入力エラーです。
プログラムの作成者に解決方法を問い合わせるか、または別の形式でデータを提供します。
これは、値が定義されていない場所で数学プログラミング関数の評価をしようとしたことを示します。数学パッケージ (3M) のプログラミング関数の引数が、関数の領域から外れています。これは、負の数の平方根、累乗、対数を計算した場合、整数以外の累乗を計算した場合、または範囲外の引数を双曲線プログラミング関数に渡した場合に発生することがあります。
プログラムの計算エラーを特定するには、matherr(3M) 機能を使用します。
このエラーのシンボルの名前は、EDOM、errno=33 です。
環境のエクスポートされたシェル変数と引数を組み合わせる際、システムは、コマンドまたはプログラムに与えられた引数を処理できません。引数リストの制限は、引数リストのサイズと、環境のエクスポートされたシェル変数のサイズとを合計したものです。
最も簡単な解決方法は、余分な環境変数の設定を解除して、親プロセス環境のサイズを減らすことです (環境変数の一覧表示方法と変更方法については、使用中のシェルのマニュアルページを参照してください)。次に、プログラムを再度実行します。
ARG_MAX のバイト数よりも長い引数リストが、システムコールの exec() ファミリのメンバーに与えられています。
このエラーのシンボルの名前は、E2BIG、errno=7 です。
静的共有ライブラリを必要とする a.out を exec(2) により実行しようとしたときに、静的共有ライブラリが存在しないか、あるいはユーザーにそのライブラリを使う権限がありません。
このエラーのシンボルの名前は、ELIBACC、errno=83 です。
このメッセージは AnswerBook ナビゲータウィンドウに表示され、コンソールには XView エラーメッセージが表示されます。
詳細については、「answerbook: XView エラー: NULL ポインタが xv_set に引き渡されました。」メッセージを参照してください。
ファイルのサイズが、ulimit(1) で指定された制限、またはファイルシステムがサポートしている上限を超えました。この状態のときに作成されたデータは失われる恐れがあります。
C シェルの場合は、limit コマンドを使用してデフォルトのファイルサイズを表示または設定します。Bourne シェルまたは Korn シェルの場合は ulimit -a コマンドを使用します。ファイルサイズが無制限であるとシェルが判断した場合でも、実際には FCHR_MAX (通常は 1 ギガバイト) がシステム上の制限です。
このエラーのシンボルの名前は、EFBIG、errno=27 です。
既存ファイルの名前が、不適切なコンテキストで記述されています。たとえば、csh(1) noclobber オプションが設定されている場合、既存ファイルへのリンクの確立または上書きはできません。
ディレクトリ内のファイル名を調べてから、別の名前でもう一度実行するか、あるいは既存ファイルの名前を変更または削除してから再度実行します。
このエラーのシンボルの名前は、EEXIST、errno=17 です。
ファイル記述子が、開いていないファイルを参照しているか、あるいは書き込み専用に開かれているファイルに読み取り要求をしたかのどちらかです。
このエラーのシンボルの名前は、EBADFD、errno=81 です。
システム上で開いているファイルが多すぎるため、カーネルのファイルテーブルがいっぱいになりました。一時的に、これ以上のファイルは開くことができません。この状態のときに作成されたデータは失われる恐れがあります。
多くの場合は、待っているだけで、ファイルを閉じる時間をシステムに与えることになります。ただし、このメッセージが頻繁に表示される場合は、カーネルを再構成して、開くことができるファイルの数を増やしてください。Solaris 2 でファイルテーブルのサイズを大きくする場合は、/etc/system ファイルにある maxusers の値を大きくします。デフォルトの maxusers 値は、メガバイト単位のメインメモリー量から 2 を引いたものです。
このエラーのシンボルの名前は、ENFILE、errno=23 です。
一般的に、これはプログラミングエラーであり、使用方法のエラーではありません。
プログラムのベンダまたは作成者に変更を依頼します。
ファイル記述子がオープンファイル以外を参照しているか、または書き込み (または読み取り) 専用に開かれたファイルに対して読み取り (または書き込み) 要求が実行されました。
このエラーのシンボルの名前は、EBADF、errno=9 です。
指定したファイル名の文字数が多すぎます。
ファイル名またはパス名の構成要素が長すぎる場合は、短い名前を考えてください。パス名全体が PATH_MAX の文字数よりも長い場合は、中間ディレクトリに変更してから、短いパス名を指定します。短い名前を付けた別のファイルに書き込まない限り、新規に作成したデータは失われます。
UFS または NFS マウントの UFS ファイルシステムで、パス名の構成要素の長さが MAXNAMLEN の文字数 (255) を超えたか、またはパス名全体の長さが PATH_MAX の文字数 (1024) を超えました。あるいは、System V ファイルシステムで、非短縮 (no-truncation) モードが有効になっているにもかかわらず、パス名の構成要素の長さが NAME_MAX の文字数 (14) を超えました。これらの値は、/usr/include/limits.h(4) ファイルに定義されています。
このエラーのシンボルの名前は、ENAMETOOLONG、errno=78 です。
指定したファイルまたはディレクトリが存在しません。ファイル名またはパス名が間違って入力されています。
ファイル名とパス名が正しいことを確認してからもう一度実行します。指定したファイルまたはディレクトリがシンボリックリンクの場合は、存在しないファイルまたはディレクトリを指している可能性があります。
このエラーのシンボルの名前は、ENOENT、errno=2 です。
これはプログラミング上の問題であり、避けられない場合があります。
ユーザにできるのは、プログラムを再起動して、デッドロックが再現しないように祈ることだけです。
ファイルロックサブシステムで、2 つのプロセスが 1 つのロックを同時に変更しようとしました。あるいは、マルチスレッドサブシステムで、2 つのスレッドがデッドロック状態になり、続行できませんでした。スレッドライブラリを使用するプログラムがこのエラーを検出した場合は、プログラムはデッドロックしたスレッドを再起動しなければなりません。
このエラーのシンボルの名前は、EDEADLOCK、errno=56 です。
C シェルの csh(1) からのこのメッセージは、終わりの逆引用符を付けずに、初めの逆引用符 (`) のみを付けたコマンドをユーザが入力したことを示します。引用符 (`) や二重引用符 (") を片方しか付けなかった場合も、同様のメッセージが表示されます。他のシェルでは、通常、コマンド行で引用符が片方しかない場合は継続プロンプトが表示されます。
コマンド行を訂正して、再度実行します。Cシェルで、改行して入力を続けるには、改行文字の直前にバックスラッシュを入力します。
プロセスが、カーネルが許していない命令を実行しようとしたことを示す信号を受信しました。これは、通常少し異なるマシンアーキテクチャー用にコンパイルされたプログラムを実行すると発生します。読み専用ファイルシステムを除き、このメッセージは、通常、コアダンプを伴います。
CD-ROM またはネットワークからブートする場合は、README ファイルを調べて、マシンアーキテクチャーに適したイメージを使用していることを確認します。また、df を実行して、システムに十分なスワップ空間があることも確認します。スワップ空間が少なすぎると、このエラーが発生することがあります。最近、CPU を新しいアーキテクチャーにアップグレードした場合は、その新しいアーキテクチャーに対応したオペレーティングシステムに変更します (オペレーティングシステムのアップグレードが必要になる場合があります)。
この状態は、プログラムがデータを命令として実行しようとした場合など、プログラミングエラーによって発生することがあります。また、この状態が、システム上のデバイスファイルが損傷していることを示す場合もあります。
同じシステム上に存在するユーザーであるにもかかわらず、メールを送信しようとすると、エラー「ユーザー名... 不明なユーザーです。」が表示されます。
電子メールアドレスに入力ミスがないかどうかを確認します。送り先のユーザーが、 /etc/mail/aliases またはユーザーの .mailrc ファイルで、存在しない電子メールアドレスにエイリアス指定されている可能性もあります。
名前に大文字が入っているユーザーにはメールを送信できません。sendmail(1M) は、すべての大文字を小文字に変換してからユーザーを検索します。UNIX では大文字小文字を区別するため、このような大文字から小文字に変更されたユーザー名を検索することができません。そのため、「不明なユーザーです。」のメッセージが表示されます。
回避策: すべてのユーザー名が小文字だけで構成されていることを確認してください。
このプロセスを発見できません。このプロセスは、実行し終わり消去されたか、またはシステム内で別の数値 ID の制御下にある可能性があります。
ps(1) コマンドを使用して、指定したプロセス ID が正しいことを確認します。
指定したプロセス ID (PID)、軽量プロセス ID、または thread_t に一致するプロセスがありません。
このエラーのシンボルの名前は、ESRCH、errno=3 です。
mount(1M) コマンドの呼び出し時など、ブロック型デバイスが必要な場所で raw (文字型特殊) デバイスが指定されました。
使用可能なブロック型デバイスを確認するには、ls -l を使用して /devices を調べます。次に、文字型デバイスの代わりにブロック型デバイスを指定します。ブロック型デバイスモードは b で始まり、raw 文字型デバイスモードは c で始まります。
このエラーのシンボルの名前は、ENOTBLK、errno=15 です。
何らかのプロトコルエラーが発生しました。このエラーはデバイス特有ですが、通常、ハードウェア障害には関係ありません。
このエラーのシンボルの名前は、EPROTO、errno=71 です。
SunOS マシン上で rlogin(1) が失敗します。
1. 接続を行うマシン上の in.rlogind のアクセス権を確認します。アクセス権は、次のようになっています。
-rwxr-xr-x 1 root staff 16384 Jan 20 1994 /usr/etc/in.rlogind |
2. /etc/inetd.conf ファイルでログイン行を確認します。次のようになっています。
login stream tcp nowait root /usr/etc/in.rlogind in.rlogind |
3. /etc/passwd を調べて、ログイン ID のエントリに無効なログインシェルが設定されていないかを確認します。
プロトコルに対してオプションを取得または設定する際に、不正なオプションまたはレベルが指定されました。
このエラーのシンボルの名前は、ENOPROTOOPT、errno=99 です。
このメッセージは、アプリケーションのプログラミングエラーまたは不正に構成されているプロトコルを示します。
/etc/protocols ファイルが NIS プロトコルマップと数値ごとに一致していることを確認します。両者が一致している場合は、アプリケーションのベンダまたは作成者にアップデートについて問い合わせてください。
要求されたソケットタイプの意味論をサポートしていないプロトコルが指定されました。結果的に、サポートされていないソケットタイプを要求することになります。このソケットを要求したソースコードを調べて、要求しているタイプが /usr/include/sys/socket.h で指定されたタイプに含まれていることを確認します。
このエラーのシンボルの名前は、EPROTOTYPE、errno=98 です。
宛先ホストが停止していたため、トランスポート接続に失敗しました。たとえば、メールを複数日に渡って配信しようとしましたが、その間中、宛先のマシンが使用できませんでした。
ホストのシステム管理者にこのエラーを報告してください。このシステムの管理者の場合は、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを調べます。
このエラーは、下層の通信インタフェースから伝えられた状態情報の結果として発生します。ホストへの既知の接続がない場合は、通常、別のメッセージが表示されます。詳細については、「ホストへの経路がありません。」を参照してください。
このエラーのシンボルの名前は、EHOSTDOWN、errno=147 です。
宛先ホストへの送信経路が存在しない、あるいは中間ゲートウェイまたは切り換えノードから返された状態情報のために、動作エラーが発生しました。返された状態は、ホストの停止とネットワークの停止を見分けるのに十分とは限りません (「ネットワークに到達できません。」メッセージを参照してください)。
ネットワークのルータとスイッチを調べて、これらのパケット転送ができなくなっていないかどうかを確認します。すべてのパケット転送が可能になっている場合は、ネットワークの配線と接続を確認します。
このエラーのシンボルの名前は、EHOSTUNREACH、errno=148 です。
ファイルシステムをマウントしようとしているときに、mount(1M) コマンドが「このデバイスは使用中です。」(EBUSY) エラーコードを受け取りました。これには次のような複数の原因が考えられます。まず、この /dev/dsk ファイルシステムがすでに別のディレクトリにマウントされています。または、ビジーと表示されたパス名がアクティブプロセスの作業用ディレクトリになっています。あるいは、システムがマウントポイントの上限数を超えました (ただし、この可能性はあまり高くありません)。
/etc/mount を実行して、ファイルシステムがマウント済みかどうかを調べます。マウント済みでない場合は、ビジーディレクトリでシェルがアクティブかどうか (ユーザがそのディレクトリで cd を実行しなかったかどうか)、または ps(1) リスト内のプロセスがそのディレクトリでアクティブでないかどうかを調べます。このエラーメッセージの原因がはっきりしない場合は、別のディレクトリをマウントポイントとして使用してください。
ファイルシステムが損傷している可能性があることをスーパーブロックが示しているため、システムは指定したファイルシステムをマウントできません。これは、読み取り専用マウントの障害とはなりません。
このファイルシステムに書き込む必要がない場合は、-o ro オプションを使用して mount(1M) します。書き込む必要がある場合は、このメッセージに続く行のいずれかに示された指示に従った上で、fsck(1M) を実行し、ファイルシステムの状態を訂正して、スーパーブロックを更新します。
fsck の使い方については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。
指定されたディレクトリに誰かがファイルシステムをマウントしようとしましたが、該当するディレクトリがありません。
このディレクトリ名を使用したい場合は、mkdir(1) を実行してこのディレクトリをマウントポイントとして作成します。
既存のサーバが NFS マウント要求に応答しなかったため、何度も再試行を繰り返した後 (デフォルトでは 1000 回)、mount(1M) コマンドが中止されました。サーバが存在しない場合とマウントポイントが不正な場合は、それぞれ異なるメッセージが表示されます。
このメッセージの前に「RPC: プログラムが登録されていません。」メッセージが表示された場合は、要求されたマウントサーバがファイルシステムを共有 (エクスポート) していないため、実行中の NFS デーモンはありません。マウントサーバ上のスーパーユーザにファイルシステムを share(1M) コマンドで共有してもらってから、 /etc/init.d/nfs.server start を実行して NFS サービスを開始します。
要求したマウントサーバが停止しているかまたは応答が遅い場合は、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを調べます。
リモートファイルシェアリング (RFS) 特有のエラーです。このエラーは、マシンがネットワーク接続を正しく開始しないうちに、ユーザーが遠隔資源の通知、通知解除、マウント、アンマウントなどを行おうとすると発生します。
このエラーのシンボルの名前は、ENONET、errno=64 です。
このエラーは、ユーザーが直接アクセスできない遠隔資源にアクセスしようとした場合に発生します。
このエラーのシンボルの名前は、EMULTIHOP、errno=74 です。
このメッセージは、コマンドとして指定されたプログラム名を Bourne シェルが発見できなかったことを示します。
コマンド行の書式とスペルを確認します。いずれも正しい場合は、echo $PATH を実行して、ユーザの検索パスが正しいかどうかを調べます。通信内容が正しく伝わらない場合は、組み込みシェルコマンドのみを使用できるように検索パスを設定解除できます。基本的な検索パスを再設定するコマンドを次に示します。
$ PATH=/usr/bin:/usr/ccs/bin:/usr/openwin/bin:. |
検索パスが正しい場合は、検索パスに沿ってディレクトリの内容を調べ、プログラムが失われていないかどうか、またはディレクトリがマウントされているかどうかを確認します。
このメッセージは、mail(1) または mailx(1) が通知されたものとは異なる長さの内容を持つメッセージを検出した場合に出力します。どのメッセージが一部切り捨てられて短くなったか、またどのメッセージに別のメッセージが結合された可能性があるかについて、mail(1) プログラムから通知されます。
内容の長さの不一致が発生する大きな原因は 2 つあります。1 つは、mail(1) と mailtool(1) など異なるメールリーダーを同時に使用したこと、もう 1 つは、メッセージの変更後に Content-Length フィールドを更新しないメール読み取りプログラム (またはエディタ) を使用したことです。
通常は、mailx(1) プログラムによって、このエラー状態を解消し、メールメッセージの境界を正しく区切り直すことができます。切り捨てられたり、別のメッセージと結合されたりした可能性のあるメッセージ、およびその後のすべてのメッセージを慎重に調べます。復旧の見込みがないほど破損しているメールファイルがある場合は、それをテキストエディタで開いて Content-Length 行をすべて削除し、空白行に続いて From (コロンなし) 行がメッセージごとに存在するようにします。
現在 mail(1) または mailx(1) を実行している場合は、メールファイルの破損を避けるために、変更を保存しないで mailtool(1) を終了します。
ユーザが、DISPLAY 環境変数をローカルマシンに設定し、リモートマシン上で mailtool(1) を実行すると、ダイアログボックスウィンドウ内にこのメッセージが表示されることがあります。このダイアログボックスには、アタッチメントを使用するには分類機構がインストールされていなければならないとも表示されます。この問題は、rlogin(1) がユーザの環境を伝達しないために発生します。
mailtool を終了し、OPENWINHOME 環境変数を /usr/openwin に設定します。次に、mailtool を再度実行します。エラーメッセージは表示されなくなり、アタッチメントが使用できるようになります。
分類機構は ToolTalk の新しい名前です。旧バージョンの mailtool では、分類機構ではなく、「ToolTalk: TT_ERR_NOMP」としていました。
このメッセージは、別のメールリーダが受信箱を修正した後に、mailtool(1) に対してメッセージにアクセスするように指示すると、ポップアップダイアログボックスに表示されます。このメッセージの後に、「メールツールを終了してください。」というメッセージが表示されます。
「継続」をクリックしてダイアログボックスを閉じてから、mailtool を終了します。そのまま続けてメールを読もうとすると、別のメールリーダによって削除されたメールは二度と表示されず、mailtool は新規メッセージを表示できません。
このメッセージは、別のメールリーダが受信箱をロックしているときに mailtool(1) を起動すると、ポップアップダイアログボックスに表示されます。その後、「変更を行なったプロセスに、内容の保存を依頼しますか?」という質問が表示されます。この質問には、次の対処方法に示す 3 つの選択肢があります。
「変更内容を保存」を選択すると、mailtool はもう一方のメールリーダに、ロックを解除して受信箱に加えた変更内容を書き出すように要求します。「変更内容を廃棄」を選択すると、mailtool は受信箱をロックせずに読み取ります。「取り消し」を選択すると、mailtool は終了します。
トランスポートプロバイダ上で送信されたメッセージが、内部メッセージバッファまたはその他のネットワーク制限の容量を超えています。
このエラーのシンボルの名前は、EMSGSIZE、errno=97 です。
システムで多数の大きなアプリケーションが実行されている場合、さまざまなプログラムでこのエラーが発生する可能性があります。通常、このメッセージは、システムがスワップ空間 (仮想メモリ) を使い果たしたことを示します。
詳細については、「スペースが足りません。」メッセージを参照してください。この状態のときに書き込まれたデータは、すべて失われる恐れがあります。
現在のマシンにないアドレスにトランスポート終端を作成しようとしました。
このエラーのシンボルの名前は、EADDRNOTAVAIL、errno=126 です。
指定されたメッセージ待ち行列に存在しないタイプのメッセージを受信しようとしました。詳細については、msgop(2) のマニュアルページを参照してください。
これは、System V IPC メッセージ機能のエラーを示します。通常、IPC_NOWAIT が設定されているとき、メッセージ待ち行列は空か、または希望するメッセージタイプは入っていません。
このエラーのシンボルの名前は、ENOMSG、errno=35 です。
読み取り専用としてマウントされたファイルシステム上のファイルとディレクトリは変更できません。
これらのファイルとディレクトリを頻繁に修正しない場合は、ファイルシステムのマウント元のサーバに rlogin(1) してファイルまたはディレクトリを修正します。頻繁に修正する場合は、ファイルシステムを読み取り/書き込みモードで mount(1M) します。
このエラーのシンボルの名前は、EROFS、errno=30 です。
接続していたホストがクラッシュまたはリブートされました。
このエラーのシンボルの名前は、ENETRESET、errno=129 です。
ファイルに対して、最大数 (LINK_MAX、デフォルトでは 32767) を超えるハードリンクを作成しようとしました。サブディレクトリのそれぞれが親ディレクトリへリンクされているため、多数のサブディレクトリを作成しようとすると同じエラーが発生します。
同じファイルに対して多数のリンクが存在する理由を調べます。最大数を超えるハードリンクを得るには、シンボリックリンクを使用します。
このエラーのシンボルの名前は、EMLINK、errno=31 です。
このエラーは、リモートマシンへの接続が切断されたときに発生します。遠隔手続き呼び出しが中断されたときなどです。
このエラーのシンボルの名前は、ENOLINK、 errno=67 です。
レコードロックを使用できません。システムのロックテーブルがいっぱいです。
このエラーのシンボルの名前は、ENOLCK、errno=46 です。
プロセスが F_SETLK または F_SETLKW オプションによって fcntl(2) を呼び出し、システムの上限を超えた可能性があります。システムには、fcntl、NFS ロックデーモン、メールロッキングを含む複数の異なるロッキングサブシステムがあり、いずれもこのエラーを発生することがあります。
使用可能なロックが増えるまで待ってから、もう一度実行してください。
このメッセージは、ユーザが、ログイン時に起動したシェル以外から logout(1) しようとした場合に表示されます。
ログインシェル以外のシェルを終了するには、exit(1) コマンドを使用します。ログアウトできるまで続けてください。
ログインシェルの詳細については、『Solaris ユーザーズガイド (上級編)』の作業環境のカスタマイズに関する節を参照してください。