主要メッセージの手引き

C

cd: 引数が多すぎます。

原因

C シェルの cd(1) コマンドは引数を 1 つしか取りません。複数のディレクトリが指定されているか、または空白を含むディレクトリ名が指定されています。ファイルマネージャを使用していると、空白を含むディレクトリ名を作成してしまうことがあります。

対処方法

ディレクトリ名を 1 つのみにします。名前に空白を含むディレクトリに変更するには、ディレクトリ名を二重引用符 (") または引用符 (`) で囲むか、あるいはファイルマネージャを使用します。

chmod: エラー: モードが正しくありません。

原因

このメッセージは chmod(1) コマンドから発生し、オプションではない最初の引数に問題があることを示します。

対処方法

数値ファイルモードを指定している場合は、任意のけた数を提供できますが (ただし、最後の 1〜4 けたのみ使用します)、すべてのけた数は 0〜7 でなければなりません。シンボリックファイルモードを指定している場合は、chmod 使用法メッセージに表示された構文を使用すると次の「モードが正しくありません」エラーメッセージを避けられます。

Usage: chmod [ugoa][+-=][rwxlstugo] file ...
なお、シンボリックキー文字の組み合わせによっては、エラーメッセージは表示されませんが効果はありません。最初のグループ [ugoa] は省略可能です。2 番目のグループ [+-=] は、chmod が機能するためには必須です。3 番目のグループ [rwxlstugo] も必須であり、重複しない限り組み合わせて使用できます。

cpio: 入力を読み込めません: アーカイブの終端に達する前に EOF を検出しました。

原因

次のコマンドを使用して、bar コマンドによって保存されたマルチボリュームフロッピーを読み取ろうとすると、処理は失敗し、メッセージが表示されます。


  # cpio -id -H bar -I /dev/diskette0

対処方法

/etc/init.d/volmgt stop を実行して /usr/sbin/vold を終了し、デバイス名 /dev/rfd0 を使用します。

cpio: マジックナンバーまたはヘッダが正しくありません。

原因

cpio(1) アーカイブが損傷したか、または互換性のないバージョンの cpio によって書き出されました。

対処方法

cpio-k オプションを付けて、入出力エラーと損傷したファイルヘッダをスキップします。これにより、cpio アーカイブから他のファイルを抽出できる場合があります。損傷したヘッダ付きのファイルを抽出するには、emacs などのバイナリエディタでアーカイブを編集します。cpio ファイルヘッダにはそれぞれ、ファイル名が文字列として含まれています。

関連項目

マジックナンバーの詳細については、magic(4) のマニュアルページを参照してください。