主要メッセージの手引き

マウント: /dev/dsk/variable がすでにマウントされているか、/variable が使用中であるか、または...

原因

ファイルシステムをマウントしようとしているときに、mount(1M) コマンドが「このデバイスは使用中です。」(EBUSY) エラーコードを受け取りました。これには次のような複数の原因が考えられます。まず、この /dev/dsk ファイルシステムがすでに別のディレクトリにマウントされています。または、ビジーと表示されたパス名がアクティブプロセスの作業用ディレクトリになっています。あるいは、システムがマウントポイントの上限数を超えました (ただし、この可能性はあまり高くありません)。

対処方法

/etc/mount を実行して、ファイルシステムがマウント済みかどうかを調べます。マウント済みでない場合は、ビジーディレクトリでシェルがアクティブかどうか (ユーザがそのディレクトリで cd を実行しなかったかどうか)、または ps(1) リスト内のプロセスがそのディレクトリでアクティブでないかどうかを調べます。このエラーメッセージの原因がはっきりしない場合は、別のディレクトリをマウントポイントとして使用してください。

マウント: /dev/dsk/variable の状態が OK でありません。

原因

ファイルシステムが損傷している可能性があることをスーパーブロックが示しているため、システムは指定したファイルシステムをマウントできません。これは、読み取り専用マウントの障害とはなりません。

対処方法

このファイルシステムに書き込む必要がない場合は、-o ro オプションを使用して mount(1M) します。書き込む必要がある場合は、このメッセージに続く行のいずれかに示された指示に従った上で、fsck(1M) を実行し、ファイルシステムの状態を訂正して、スーパーブロックを更新します。

関連項目

fsck の使い方については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。

マウント: マウントポイント /variable が存在しません。

原因

指定されたディレクトリに誰かがファイルシステムをマウントしようとしましたが、該当するディレクトリがありません。

対処方法

このディレクトリ名を使用したい場合は、mkdir(1) を実行してこのディレクトリをマウントポイントとして作成します。

マウント: マウントをあきらめます: /variable

原因

既存のサーバが NFS マウント要求に応答しなかったため、何度も再試行を繰り返した後 (デフォルトでは 1000 回)、mount(1M) コマンドが中止されました。サーバが存在しない場合とマウントポイントが不正な場合は、それぞれ異なるメッセージが表示されます。

対処方法

このメッセージの前に「RPC: プログラムが登録されていません。」メッセージが表示された場合は、要求されたマウントサーバがファイルシステムを共有 (エクスポート) していないため、実行中の NFS デーモンはありません。マウントサーバ上のスーパーユーザにファイルシステムを share(1M) コマンドで共有してもらってから、 /etc/init.d/nfs.server start を実行して NFS サービスを開始します。

要求したマウントサーバが停止しているかまたは応答が遅い場合は、マシンの修理またはリブートが必要かどうかを調べます。

マシンがネットワーク上にありません。

原因

リモートファイルシェアリング (RFS) 特有のエラーです。このエラーは、マシンがネットワーク接続を正しく開始しないうちに、ユーザーが遠隔資源の通知、通知解除、マウント、アンマウントなどを行おうとすると発生します。

テクニカルノート

このエラーのシンボルの名前は、ENONETerrno=64 です。

マルチホップ (multihop) が試みられました。

原因

このエラーは、ユーザーが直接アクセスできない遠隔資源にアクセスしようとした場合に発生します。

テクニカルノート

このエラーのシンボルの名前は、EMULTIHOPerrno=74 です。