この節では、AnswerBook2 製品に関して頻繁に寄せられる質問と、その回答について説明します。
AnswerBook2 とは何ですか。
AnswerBook2 は、文書サーバーを使って、Web ブラウザにオンライン文書を提供します。AnswerBook2 を使用すると、従来の AnswerBook1 のコレクションやマニュアルページなど、 Solaris に関するさまざまな情報を表示、検索、または印刷できます。
AnswerBook2 と AnswerBook1 の相違点は何ですか。
AnswerBook1 は、主に印刷用に作られたオンライン文書を画面に表示するため Display PostScript を使っています。 AnswerBook2 は Web ブラウザを使って、従来の AnswerBook1 形式、または SGML 形式の文書を表示します。
製品間の主な違いは次のとおりです。
Web ブラウザインタフェース - 任意の環境上で任意の HTML 3.2 準拠ブラウザを使用して、AnswerBook2 でオンラインマニュアルを表示できます。
ソースの柔軟性 - 文書サーバーを使用すると、AnswerBook1 文書 (Display PostscriptTM 形式) とAnswerBook2 文書 (SGML 形式) を提供できます。
クライアントサーバーのサポート - AnswerBook2 製品を使用すると、サーバーと文書コレクションを 1 箇所にインストールし、他のシステムから文書を表示できます。さらに、文書管理者はフェイルオーバー機構を使用して複数の文書サーバーを定義し、文書間のリンクを常に動作させることができます。
プラットフォームの互換性 - 今回のリリースでは、AnswerBook2 文書サーバーは Solaris 7 オペレーティング環境 (SPARC 版または Intel 版) で実行する必要があります。ただし AnswerBook2 クライアントは、どのプラットフォームでも実行できます。また、将来のリリースでは、他のプラットフォームにもサーバー機能を提供する予定です。
デフォルト検索動作 - AnswerBook2 では、デフォルト検索動作として、OR (AnswerBook1 でのデフォルトの検索動作) ではなく、AND を使用します。
AnswerBook1 のコレクションを AnswerBook2 で見ることはできますか。
はい。Solaris 2.2 オペレーティング環境のリリース後に作成された AnswerBook1 の文書であれば、AnswerBook2 で見ることができます。AnswerBook1 のブックを、AnswerBook2 のサーバーのデータベースに追加するには、文書管理者が AnswerBook2 の「コレクションの追加」機能で、AnswerBook1 の ab_cardcatalog ファイルのあるディレクトリを指定してください。
AnswerBook2 は、AnswerBook1 と AnswerBook2 の文書に対して同じ機能を提供しますか。
違いがあります。整合性を保つために、AnswerBook1 文書用の AnswerBook2 インタフェースは、AnswerBook1 製品のインタフェースに似たものになっています。AnswerBook2 製品では、AnswerBook1 コレクションと AnswerBook2 コレクションに使う機能に次のような違いがあります。
AnswerBook1 の目次全体を展開表示または省略表示できません。展開表示、省略表示できるのは、目次の中の 1 つの節だけです。
AnswerBook1 の本文ページには、「他のトピック」部分は含まれません。 他のページに進むには、「次のトピックへ」リンクを使うか、ブラウザの「戻る」ボタンで目次まで戻ってから、ブックの別の節に進んでください。
AnswerBook1 の本文ページには、個々の節ではなく、章全体が一度に表示されます。
検索結果を示すアイコンは、AnswerBook1 の情報を検索した結果を正しく表現できません。多くの場合、アイコンは完全に塗りつぶされているか、または完全に空になっています。
AnswerBook1 のテキスト内では、検索した単語は強調表示されません。
AnswerBook1 のグラフィックスは、インラインでは表示されず、アイコンで表示されます。アイコンをクリックすると、PostScript 形式のグラフィックスが表示されます。
「マニュアルページ (キーワード指定)」検索には、AnswerBook1 マニュアルページではなく、文書サーバー上の AnswerBook2 (SGML 形式) マニュアルページだけが含まれます。
AnswerBook1 マニュアルページは、他の AnswerBook1 文書と同じインタフェースを使用します。特殊なマニュアルページインタフェースはありません。