Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)

一般的な問題

問題 

対処方法 

Solaris インストールプログラムがシステムにメタデバイスをマウントできなかったため、アップグレードに失敗した。 

メタデバイスは自動的にアップグレードできません。詳細については、『Solstice DiskSuite 4.2 リファレンス』を参照してください。

問題 

対処方法 

バグID: 1170953 

システム上にアップグレード可能なバージョンの Solaris ソフトウェアが存在するにもかかわらず、アップグレードオプションが提供されない。原因としては、以下が考えられる。 

 

原因 1: /var/sadm ディレクトリがシンボリックリンクであるか、別のファイルシステムからマウントされたディレクトリである。

原因 1 の対処方法: /var/sadm ディレクトリをルート (/) または /var ファイルシステムに移動します。

原因 2: /var/sadm/softinfo/INST_RELEASE ファイルが存在しない。

原因 2 の対処方法: 以下の形式で INST_RELEASE ファイルを作成します。

OS=Solaris
VERSION=2.x 
REV=0

x は、システム上の Solaris ソフトウェアのバージョン番号です。

問題 

対処方法 

電源障害あるいはネットワーク接続障害などの、自分では解決できないことが原因でアップグレードに失敗し、システムがブート不可能な状態になっている。

  1. Solaris CD またはネットワークからシステムをリブートします。

  2. インストールオプションとしてアップグレードを選択します。

Solaris 対話式インストールプログラムは、システムが一部アップグレードされているかどうかを判断し、アップグレードを継続します。 

問題 

対処方法 

Solaris インストールプログラムがファイルシステムをマウントできないため、アップグレードに失敗した。アップグレード中、インストールプログラムは、システムの /etc/vfstab ファイルに含まれているすべてのファイルシステムを、アップグレードするルートファイルシステムにマウントしようとする。ファイルシステムをマウントできない場合、インストールプログラムは動作を継続できず終了する。

システムの /etc/vfstab ファイル内に含まれているすべてのファイルシステムがマウント可能であるかどうかを調べます。マウントできない、あるいは問題の原因になっていると思われるファイルシステムがあればそれらの指定をコメントにして、インストールプログラムがマウントしないようにしてください。


注 -

アップグレードされるソフトウェアを含むシステムベースのファイルシステム (たとえば、/usr) は、コメントにできません。


問題 

対処方法 

アップグレードに必要な容量がない。この問題の原因として以下のことを調べ、自動レイアウト機能を使用して容量を再編成しなくても問題を解決できるかどうか判断する。

 

原因 1: アップグレード時は自動マウンタが有効でないため、インストールプログラムは、自動マウントされたファイルシステムへのシンボリックリンクとなっている、パッケージのすべてのファイルとディレクトリをインストールする。シンボリックリンクが上書きされると、ディスク容量が不足するためにアップグレードが失敗することがある。 


注 -

通常、自動マウントされたファイルシステムに置かれる /var/mail/var/news ディレクトリがアップグレードの影響を受けることはない。


原因 1 の対処方法: アップグレード時、「Customize Software (ソフトウェアのカスタマイズ)」画面を使用して、自動マウントされたファイルシステム内にファイルやディレクトリを作成するソフトウェアパッケージを削除してください。そうすることによって、既存のシンボリックリンクがパッケージのファイルまたはディレクトリで上書きされません。 

原因 2: アップグレードするソフトウェアグループに新しいソフトウェアが追加されているか、既存の一部のソフトウェアのサイズが大きくなっている可能性がある。アップグレードでは、インストールプログラムは、以前システムにインストールされたソフトウェアグループに新たに加わったソフトウェアをすべてインストールし、同時にシステムの既存のパッケージもアップグレードする。 

原因 2 の対処方法: アップグレード時、「Customize Software (ソフトウェアのカスタマイズ)」画面を使用して、大きな容量を必要とするソフトウェアパッケージを削除してください。特に今回のリリースの Solaris で新たに追加されたパッケージで、不要なものを削除してください。