Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)

システムをアップグレードするには

  1. 既存のシステムを Solaris オペレーティング環境の新しいバージョンにアップグレードする前に、次のことを確認してください。

    • Solaris 7 ご使用にあたって (SPARC 版)』、『Solaris 7 オンラインリリース情報』 (SUNWjrdm、SUNWjprdm、または SUNWjurdm パッケージ) および、ベンダーのリリースノートをチェックして、現在使用しているソフトウェアの中に、新しいリリースで提供されなくなったソフトウェアがあるかどうかを確認します。

    • このマニュアルの第 2 章「新規機能一覧」とベンダーのリリースノートをチェックして、Solaris オペレーティング環境への変更または拡張が、現在システムに行なっている内容に影響を与えるかどうかを確認します。

    • システムに添付されているマニュアルをチェックして、使用しているシステムが新しいリリースでサポートされていることを確認します。

    • 他のソフトウェアマニュアルもチェックします。


      注意 - 注意 -

      アップグレード時にデータが損失しないよう、表 5-1で既知の問題をチェックしてください。ただし、このリストは完全ではありません。アップグレードの手順については、必ず付属のソフトウェアマニュアル、ベンダーのソフトウェアマニュアル、およびサードパーティのソフトウェアマニュアルでチェックしてください。


      表 5-1 アップグレードの前に変更が必要なソフトウェア

      ソフトウェア 

      問題の概要 

      SolsticeTM DiskSuiteTM

      メタデバイスは自動的にアップグレードできません。詳細については、『Solstice DiskSuite 4.2 リファレンス』を参照してください。

      Prestoserve 

      init 0 を使用してシステムをシャットダウンし、アップグレードプロセスを開始する場合、データを失う可能性があります。シャットダウンの手順については、Prestoserve のマニュアルを参照してください。

    • 必要となる利用可能なすべてのパッチをチェックします。最新のパッチリストが SunSolveTM によってインターネットで提供されています (http://sunsolve.sun.com/)。

  2. システムをバックアップします。

    アップグレードオプションで Solaris オペレーティング環境の新しいバージョンをインストールする前に、必ず既存のファイルシステムをバックアップしてください。ファイルシステムのバックアップとは、データを削除、破損、または破壊から保護するために、ファイルシステムを取り外し可能な媒体 (テープなど) にコピーすることです。バックアップの手順がわからない場合は、「システムをバックアップするには」に従ってファイルシステムの完全バックアップを実行してください。自動バックアップの設定と他のバックアップコマンドの使用については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。

  3. Solaris CD を CD-ROM ドライブに挿入します。

  4. Solaris CD からシステムをブートします。

    ok プロンプトが表示されたら、次のように入力します。

    boot cdrom


    注 -

    古い SPARC ベースのシステムの場合、次のブートコマンドを使用してください。 boot sd(0,6,2)



    注 -

    この時点で何らかの問題がある場合は、第 6 章「インストール時の問題解決」に進んでください。


  5. ブートが完了するのを待ちます。

    ブートコマンドを入力した後、システムは、さまざまなハードウェアとシステムの構成要素をチェックするブート段階に入ります。この段階は数分かかります。システムのリブート中に、次のようなメッセージが表示されます。


    ok boot cdrom
    Booting from: sd(0,6,2)
    SunOS Release x.x Version [UNIX(R) System V Release]
    Copyright (c), Sun Microsystems, Inc.
    Configuring devices 
    Starting OpenWindows...
     
  6. 画面の指示に従って、Solaris オペレーティング環境をインストールします。

    Solaris インストールプログラムは、メニューによる対話式方法で Solaris オペレーティング環境をインストールします。オンラインヘルプで疑問点を調べることもできます。

  7. Solaris オペレーティング環境がシステムにインストールされるのを待ちます。

    インストールのログ (システムがどのようにインストールされたか) は、次のファイルに保存されます。

    • システムをリブートする前は、次のファイルです。 /a/var/sadm/system/logs/upgrade_log

    • システムをリブートした後は、次のファイルです。 /var/sadm/system/logs/upgrade_log