Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)

システムをバックアップするには

  1. スーパーユーザーになります。

  2. システムをシャットダウンします。


    # init 0
    
  3. レベル S (シングルユーザーモード) でシステムをブートします。


    ok boot -s
    
  4. [省略可能] fsck コマンドで、ファイルシステムの整合性をチェックします。

    -m オプションを使用して fsck コマンドを実行すると、ファイルシステムの整合性がチェックされます。たとえば、電源に障害があると、ファイルの整合性がなくなる可能性があります。


    # fsck -m /dev/rdsk/device-name
    
  5. [省略可能] リモートのテープドライブにファイルシステムをバックアップする場合、次の手順に従います。

    1. バックアップを起動するシステムの /.rhosts ファイルに、次のエントリを追加します。


      host root
      
    2. 上記の /.rhosts ファイルに追加したホスト名が、ローカルの /etc/inet/hosts ファイル経由で、あるいは、NIS か NIS+ ネームサーバー経由でアクセスできることを確認します。

  6. テープドライブのデバイス名を指定します。

    デフォルトのテープドライブは /dev/rmt/0 です。

  7. 書き込み保護をしていないテープをテープドライブに挿入します。

  8. 表 5-2ufsdump コマンドのいずれかを使用して、ファイルシステムをバックアップします。

    表 5-2 完全バックアップコマンド

    完全バックアップの保存先 

    使用するコマンド 

    ローカルのフロッピーディスク 

    ufsdump9ucf /vol/dev/ files_to_backup

    ローカルのカートリッジテープドライブ 

    ufsdump9ucf /dev/rmt files_to_backup

    リモートのカートリッジテープドライブ 

    ufsdump0ucf remote_host:/ files_to_backup

  9. プロンプトが表示されたら、テープを取り出して、次のボリュームに交換します。

  10. 各テープには、ボリューム番号、レベル、日付、システム名、およびファイルシステムを記したラベルを付けておきます。

  11. Control-D を押して、レベル 3 でシステムをブートします。

  12. ufsrestore コマンドを使用してテープの内容を表示することによって、バックアップが成功していることを確認します。