画像処理用 API である XIL ライブラリは、画像アプリケーションやビデオアプリケーションに基本関数を提供します。API 開発者はこのライブラリを利用して書いたコードを基本ライブラリ (低レベルのソフトウェアインタフェース) として提供できるようになります。
XIL 1.3 実行環境 (RTE) は、画像アプリケーションを使用するサイトではインストールする必要があります。あるアプリケーションが XIL RTE を必要とするかどうかは必ずしも明確ではありません。したがって、Solaris CDE または OpenWindows のアプリケーションソフトウェアをインストールする場合は、そのアプリケーションが XIL ライブラリを参照することを考えて XGL RTE もインストールしておく必要があります。
XIL 開発者用コンポーネントは、このリリースで Solaris から独立し、Sun の Web サイト http://www.sun.com から無料で入手できます。開発者用コンポーネントには、次のものがあります。
XIL API の使用方法を説明する XIL マニュアルページ
The XIL Programmer's Guide
XIL API サポート用 XIL ヘッダーファイル
XIL 実行時ライブラリは、XIL を使用するアプリケーションを引き続きサポートするために組み込まれています。
XIL RTE は、次の新機能によって改善されています。
XIL は、立体画像イメージ表示のサポートを追加します。これは最初、Creator 3D フレームバッファでサポートされます。これらの機能にアクセスするには、一連の簡単な API 呼び出しを使用します。立体画像表示機能を使用すると、左眼画像と右眼画像を表わすイメージを表示できます。左眼および右眼のイメージは瞬きの頻度よりも高いフレーム速度で交互に表示されます。電子光学的なシャッターアイグラスと組み合せて使用すると、人間が両眼で見る場合と同様の奥行きを持つイメージが作成されます。ダブルバッファリング表示と立体表示を組み合せると、立体表示の更新をバックバッファとフロントバッファの間で入れ替えることができます。