Solaris のホストに接続された PostScript プリンタは、それぞれ異なる常駐フォントを持ちます。フォントを追加購入してホストにインストールしたり、インストールされているフォントを削除することができます。この操作にはいくつかの実行方法があります。ただし、PostScript プリンタ上のフォントを操作するためのユーザレベルのコマンドは提供されていません。
Font Downloader は PostScript プリンタ上のフォントを管理する DT アプリケーションです。具体的には次の各機能を持ちます。
PostScript フォントを PostScript プリンタにダウンロードする
TrueType フォントを PostScript プリンタにダウンロードする
過去にダウンロードしたフォントをプリンタから削除する
プリンタのメモリをチェックする
プリンタ上の利用可能なフォントを一覧表示する
文字サンプルを印刷する
プリンタに内蔵されたハードディスクを再フォーマットする
DT Font Downloader には、フォントダウンローダ/マネージャのプログラムコードが流用されています。さらに、DT Font Downloader には以下の各機能が提供されています。
GUI フロントエンド
一般の PostScript プリンタをサポート
TrueType フォントを Type 42 フォントとしてダウンロード
TrueType 〜 PostScript Type 3 のフォント変換
フォント符号化ベクタの変更
この結果、DT Font Downloader では Type 1、Type 2、Type 3、Type 9 (CID 0)、Type 10 (CID 1)、Type 11 (CID 2)、および Type 42 の各フォントがサポートされます。
プリンタが TrueType のグリフ手順 (Type 11 および Type 42 のフォント) をサポートしていない場合、フォントはプリンタのサポートするフォントの 1 つに変換されたのちダウンロードされます。
ホストに保管されている TrueType バイナリフォントのファイルをプリンタで使用するには、別の形式に変換する必要があります。TrueType のグリフ手順をサポートするプリンタにフォントをダウンロードする場合、シングルバイト TrueType フォントを Type 42 のフォントに、複数バイト TrueType フォントを Type 11 のフォントにそれぞれ変換する必要があります。
TrueType のグリフ手順をサポートしないプリンタでは、TrueType のグリフ手順による Type 42 または Type 11 フォントへの変換は行われません。この場合は、より複雑な変換が必要になります。
シングルバイト TrueType フォントは Type 3 フォントに変換されます。変換に伴う補間や情報変換の結果、フォントの品質は低下します。複数バイト TrueType フォントは Type 10 フォントに変換されます。
『PostScript Language Reference Manual』(Adobe Systems.、第 2 版、ISBN 0-201-18127-4)。PostScript 言語とフォントが定義されています
『PostScript Language Extension for CIDD-keyed Fonts. PostScriptTM Software Version 2015』(Adobe Systems、1995 年 6 月 29 日)
『The Type 42 Font Format Specification. Adobe Technical Note #5012 1 March 1993』
『fontadmin functional Specification - 12/04/95』。Font Downloader に関する記述が掲載されています
『TrueType Font File version 1.00』(Microsoft Corporation)。ftp.microsoft.com からダウンロードできます。TrueType フォントに関する記述が掲載されています