この節では、Solaris 7 のデバイス管理における新機能について説明します。
動的再構成は、一部の SPARC サーバー上で使用できる機能です。この機能を使用することにより、サービスプロバイダは、システムを稼動したまま、ホットプラグ対応のシステム入出力ボードの取り外しや交換が行え、システムをリブートする手間と時間が省けます。また、交換すべきボードがすぐに入手できない場合でも、システム管理者は動的再構成を使用して、故障したボードだけをシャットダウンし、システムの稼動を継続できます。
使用しているサーバーが動的再構成をサポートしているかどうかを調べるには、ハードウェアのマニュアルを参照してください。
以前の Solaris リリースでは、x86 プラットフォーム上での SCSI ディスクのサポートは cmdk ドライバが処理していました。Solaris 7 では、sd ドライバが処理します。sd ドライバは、Solaris SPARC プラットフォームの SCSI ディスクドライバと似ています (SPARC プラットフォームのドライバも sd と呼ばれます) 。
これらのデバイスの管理方法に変更はありません。システム管理者は、format ユーティリティと同様に、prtconf、sysdef、および dmesg コマンドの出力で、cmdk の代わりに sd を参照します。
sd の機能は cmdk が提供する機能のスーパーセットであるため、(/dev/dsk で論理ディスク名を使用する) アプリケーションは、ドライバの変更による影響を受けません。IDE デバイスを持つ x86 システムは、引きつづき cmdk ドライバを使用します。