Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

バックアップを実行する準備

ファイルシステムのバックアップを実行する準備は、計画の作成から始まります。詳細については、第 33 章「ファイルシステムのバックアップと復元の概要」を参照してください。この段階では、次の項目を決定します。

この節では、次のように、ファイルシステムのバックアップを作成する前に実行しておかなければならない作業について説明します。

ファイルシステム名を検索する方法

  1. /etc/vfstab ファイルの内容を表示します。


    $ more /etc/vfstab
    
  2. mount point カラムに表示されるファイルシステム名を調べます。

  3. ファイルシステムをバックアップするときには、mount point カラムのマウントポイントを使用することになります。

例 - ファイルシステム名を検索する


$ more /etc/vfstab
#device         device            mount    FS   fsck   mount   mount
#to mount       to fsck           point    type pass  at boot  options
#
/proc             -                  /proc   proc    -     no      -
swap              -                  /tmp    tmpfs   -     yes     -
/dev/dsk/c0t3d0s0 /dev/rdsk/c0t3d0s0 /       ufs     1     no      -
/dev/dsk/c0t3d0s1 -                  -       swap    -     no      -
/dev/dsk/c0t1d0s6 /dev/rdsk/c0t1d0s6 /usr    ufs     2     no      -
mars:/share/kit -                    /kit    nfs     -     yes     -
mars:/db/doc    -                   /db/doc  nfs     -     yes     -

完全バックアップをとるために必要なテープの本数を決定する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. usfdump S コマンドを使用して、バックアップのサイズをバイト単位で見積もります。


    # ufsdump S filesystem
    

    S

    バックアップの実行に必要な予想バイト数を表示する。 

  3. 予想バイト数をテープの容量で除算して、必要な本数を調べます。

    テープの容量リストについては、表 33-2 を参照してください。

例 - テープの本数を決定する

次の例では、150M バイトのテープに 489472 バイトのファイルシステムが入ります。


# ufsdump S /export/home
489472