相対パス名を使用してアーカイブを作成した場合、入力ファイルはそれを取り出すときに現在のディレクトリ内のディレクトリとして作成されます。ただし、絶対パス名を指定してアーカイブを作成した場合は、それと同じ絶対パス名を使用してシステム上でファイルが再び作成されます。
絶対パス名を使用すると、自分のシステム上にある元のファイルを上書きすることになるので危険です。
ファイルを入れたいディレクトリに変更します。
テープをテープドライブに挿入します。
cpio コマンドを使用して、すべてのファイルをテープから現在のディレクトリにコピーします。
$ cpio -icvd < /dev/rmt/n |
-i |
テープの内容を読み込む。 |
-c |
ファイルを ASCII 文字形式で読み込むように指定する。 |
-v |
取り出されたファイルを ls コマンドと同様の形式で表示する。 |
-d |
必要に応じて、ディレクトリを作成する。 |
< /dev/rmt/n |
入力ファイルを指定する。 |
現在のディレクトリの内容を表示して、ファイルがコピーされていることを確認します。
$ ls -l |
次の例では、ドライブ 0 のテープからすべてのファイルを取り出します。
$ cd /var/tmp $ cpio -icvd < /dev/rmt/0 answers sc.directives tests 8 blocks $ ls -l |