Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

自動マウント (AutoFS)

NFS ファイルシステムをマウントするには、自動マウントまたは AutoFS というクライアント側のサービスを使用します。このサービスによってシステムは、ユーザーがアクセスしたときに自動的に NFS ファイルシステムをマウントまたはマウント解除できます。ユーザーがファイルシステム内のファイルを使用している間、ファイルシステムはマウントされたままになります。ファイルシステムが一定の時間アクセスされなかった場合、ファイルシステムは自動的にマウント解除されます。

次に、AutoFS の特徴を示します。

AutoFS サービスは automount(1M) によって初期化され、automount はシステムのブート時に自動的に実行されます。自動マウントデーモン automountd(1M) は永続的に動作し、必要に応じて NFS ファイルシステムをマウントまたはマウント解除します。デフォルトでは、Solaris オペレーティング環境は /home を自動マウントします。

AutoFS は、ネームサービスに指定されたファイルシステムに対して動作します。この情報は、NIS、NIS+、またはローカルの /etc 内のファイルで管理されます。AutoFS を使用すると、同じファイルシステムを提供するサーバーを複数指定できます。このような方法では、1 つのサーバーがダウンしても、AutoFS が他のマシンからファイルシステムをマウントすることができます。各サーバーに優先度を示す数値を割り当てることによって、マップ内の各資源ごとにサーバーの優先順位を指定できます。

AutoFS の設定と管理方法については、『NFS の管理』を参照してください。