Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

マウント方法の決定

表 26-3 に、ファイルシステムの用途に応じてファイルシステムをマウントするためのガイドラインを示します。

表 26-3 ファイルシステムのマウント方法の決定

マウントするファイルシステムとマウントの頻度 

方法 

ローカルまたはリモートのファイルシステムをときどきマウントする 

コマンド行から手動で mount コマンドを入力する。

ローカルのファイルシステムを頻繁にマウントする 

/etc/vfstab ファイルを使用して、システムがマルチユーザー状態でブートされたときに自動的にファイルシステムをマウントする。

リモートのファイルシステムを頻繁にマウントする (ホームディレクトリなど) 

  • /etc/vfstab ファイルを使用して、システムがマルチユーザー状態でブートされたときに自動的にファイルシステムをマウントする。

  • AutoFS により、ユーザーがディレクトリに移動したとき (マウント)、あるいはディレクトリから移動したとき (マウント解除) に、自動的にファイルシステムをマウントまたはマウント解除する。

パフォーマンスを向上させるには、CacheFS を使用してリモートのファイルシステムをキャッシュすることもできる。 

ファイルシステムを含む CD-ROM は、単にドライブに挿入するだけでマウントできます (ボリューム管理が自動的にマウントします)。ファイルシステムを含むフロッピーディスクは、ドライブに挿入して volcheck コマンドを実行することによりマウントできます。詳細は、パート IV「取り外し可能な媒体の管理」を参照してください。