他のシステム上の CD を各自のファイルシステムに手作業でマウントすることによって、その CD にアクセスできます。ただしこれは、他のシステムが、「ローカル CD を他のシステムで使用可能にする方法」の指示に従って CD-ROM をエクスポートしている場合にかぎります。
マウントポイントとして指定する既存のディレクトリを選択するか、あるいは作成します。
$ mkdir directory |
directory |
他のシステムの CD のマウントポイントとして作成するディレクトリの名前 |
手作業でリモート CD をマウントする場合は、ローカル CD で使用可能な cdrom0 または cdrom1 変数を使用できません。CD 名そのものを使用する必要があります。この名前を確認するには、リモートシステムの /cdrom ディレクトリで ls コマンドを使用してください。オートマウンタが実行されている場合は、マウントしたい CD を持つシステムに cd コマンドで移動してから、ls コマンドを使用できます。オートマウンタが実行されていない場合は、リモートからログインするなどの別の方法を使用する必要があります。
# mount -F nfs -o ro system-name:/cdrom/cd-name local-mount-point |
system-name |
マウントする CD を持つシステムの名前 |
cd-name |
マウントしたい CD の名前 |
local-mount-point |
リモート CD のマウント先のローカルディレクトリ |
スーパーユーザーをログアウトします。
CD が実際にマウントされたかどうかを確認するには、ls コマンドを使用して、マウントポイントの内容を表示します。
$ ls /cdrom |
今回の Solaris リリースの名称は「Solaris 7」ですが、コード、パス名、パッケージパス名などには、「Solaris 2.7」または「SunOS 5.7」という名称が使用されていることがあります。コード、パス、パッケージパスなどを実際に入力または使用ときには、 必ずマニュアル中に記述されている名称に従ってください。
次の例では、リモートシステム mars 上の Solaris_2.7_sparc という名前の CD を、ローカルシステムの /cdrom ディレクトリにマウントしています。
$ cd /net/mars $ ls /cdrom cdrom0 Solaris_2.7_sparc $ su Password: password # mount -F nfs ro mars:/cdrom/Solaris_2.7_sparc /cdrom # exit $ ls /cdrom Solaris_2.7_sparc |