表 3-1 に、サイトにある SunOS 5.5.1 またはその互換バージョンを稼動しているシステムのプリンタ構成情報を変換して、その情報を印刷クライアントにコピーすることにより、既存のプリンタにアクセスできるようにする作業の概要を示します。
表 3-1 作業マップ: 印刷クライアントを更新して、既存のプリンタにアクセスする
作業 |
説明 |
手順の説明 |
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既存のプリンタ構成情報を変換する |
SunOS 5.5.1 または互換バージョンのシステムのプリンタ構成情報を変換する。 SunOS 5.5.1 または互換バージョンのソフトウェアを使用しているサイトでは、/etc/lp/printers ディレクトリ内のプリンタ構成情報を、/etc/printers.conf 構成ファイルに変換する。通常、この作業は 1 回行うだけでよい。 | |
SunOS 4.1 を稼動するシステムのプリンタ構成情報を変換する。 SunOS 4.1 ソフトウェアを使用しているサイトでは、4.1 システムの /etc/printcap ファイル内のプリンタ構成情報を、/etc/printers.conf 構成ファイルに変換する。通常、この作業は 1 回行うだけでよい。 |
既存のプリンタ構成情報は、Solaris 7 またはその互換バージョンをインストールあるいはアップグレードするときに自動的に変換されます。この節では、SunOS 5.5.1 またはその互換バージョンのシステム、あるいは SunOS 4.1 のシステムのプリンタ構成情報を、印刷クライアントソフトウェアで使用する /etc/printers.conf プリンタ構成ファイルに変換する方法を説明します。変換作業を自動化するために、2 つの新しい印刷管理コマンドのいずれかを使用します。
conv_lp(1M) コマンドは、SunOS 5.7 システムの /etc/lp/printers ディレクトリ内の情報を、そのシステムの /etc/printers.conf ファイルのエントリに変換します。手順については、「SunOS 5.5.1 または互換バージョンのシステムの印刷情報を変換する方法」を参照してください。
conv_lpd(1M) コマンドは、SunOS 4.1 システムの /etc/printcap 構成ファイル内の情報を、/etc/printers.conf ファイルのエントリに変換します。手順については、「SunOS 4.1 システムの印刷情報を変換する方法」を参照してください。
ネームサービスを使用していない場合、サイトにある既存のプリンタを含む、/etc/printers.conf のマスターファイルを作成します。次に、このマスターファイルをすべての印刷クライアントにコピーするか、(ネームサービスを使用している場合は)、NIS または NIS+ にロードします。新しい印刷クライアントは、最初から、サイトにある既存のプリンタにアクセスできるようにしておくことを推奨します。
NIS または NIS+ ネームサービスを使用してプリンタ情報を構成している場合、印刷クライアント上の /etc/printers.conf ファイルは使用しないでください。印刷クライアントは、最初に /etc/printers.conf ファイルを使用してプリンタを検出します。そのときに、/etc/printers.conf ファイル内の情報と、NIS マップまたは NIS+ マップ内のプリンタ情報に矛盾がある場合は、予期せぬ結果が生じることがあります。この問題を回避するために、印刷クライアントが NIS ネームサービスまたは NIS+ を使用してプリンタ情報を構成するときは、印刷クライアント上の /etc/printers.conf ファイルを削除してください。
SunOS 5.7 またはその互換バージョンと、Solaris 2.6 または互換バージョンの印刷クライアントソフトウェアがインストールされているシステムに、スーパーユーザーとしてログインします。
そのシステムの /etc/lp/printers ディレクトリ内のプリンタ構成情報を /etc/printers.conf ファイルに変換します。
# /usr/lib/print/conv_lp