Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ディスク使用統計の表示

df コマンドを使用すると、マウントされている各ディスク上の空きディスク容量が表示されます。レポート用の統計情報では使用可能容量の合計の内先頭に 10% の空き容量を残しておくので、df から報告される「使用可能」ディスク容量は全容量の 90% のみに相当します。この先頭の空き容量は、性能を高めるために常に空になっています。

実際に df からレポートされるディスク容量の割合は、使用済み容量を使用可能容量で割った値です。

ファイルシステムの容量が 90% を超える場合は、cp を使用して空いているディスクにファイルを転送するか、tar または cpio を使用してテープに転送するか、ファイルを削除してください。

このコマンドの詳細は、df(1M) のマニュアルページを参照してください。

ファイルシステム情報を表示する方法

df -k コマンドを使用すると、ファイルシステム情報がキロバイト単位で表示されます。

$ df -k
Filesystem            kbytes    used   avail capacity  Mounted on
/dev/dsk/c0t3d0s0     192807   40231  133296    24%    / 

表 26-6 は、df -k コマンドの出力を示します。

表 26-6 df -k コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

kbytes

ファイルシステム内の使用可能容量の合計 

used

使用されている容量 

avail

使用可能容量 

capacity

使用されている容量が全容量に占める割合 

mounted on

マウントポイント 

例 - ファイルシステム情報を表示する

次の例に、df -k コマンドからの出力を示します。

$ df -k
Filesystem            kbytes    used   avail capacity  Mounted on
/dev/dsk/c0t3d0s0     192807   40239  133288    24%    /
/dev/dsk/c0t3d0s6     769758  472613  243262    67%    /usr
/proc                      0       0       0     0%    /proc
fd                         0       0       0     0%    /dev/fd
/dev/dsk/c0t3d0s7     217191   19341  176131    10%    /export/home
/dev/dsk/c0t3d0s5     192807    7785  165742     5%    /opt
swap                  161256     288  160968     1%    /tmp